中国ドラマ『乐游原(らくゆうげん)』第1話の
詳しいあらすじ(ネタバレあり)と感想をまとめています。
本記事は、実際にドラマを視聴したうえで、
物語の流れを整理し、個人の感想を交えて書いたものです。
第1話で起きた出来事を時系列で追いながら、
登場人物の動きや背景が分かるように紹介しています。
これから視聴する方や、内容を振り返りたい方の参考になれば幸いです。
作品情報

- 作品名:乐游原(らくゆうげん)
- 原題:乐游原(楽游原)
- 話数:全40話
- ジャンル:時代劇/歴史ドラマ
- 主演:许凯(シュー・カイ)、景甜(ジン・ティエン)
- 制作年:2023年
主な登場人物・キャスト
- 李嶷(り・ぎょく):许凯(シュー・カイ)
大裕王朝の皇族・梁王(りょうおう)の三男、皇帝の孫
鎮西軍の将軍。皇族の一人でありながら、辺境で兵を率いている。 - 崔琳(つい・りん):景甜(ジン・ティエン)
崔倚将軍(つい・いーしょうぐん)の一人娘
男装して行動する
表向きの身分は、崔家軍の何校尉(か・こうい) - 皮四朗(ひ・すーらん)
軍や民のための物資を横領している商人。第1話の事件の発端人物。 - 阿越(あえつ)
妓楼で芸を披露する女性。李嶷と崔琳が身を隠すきっかけとなる。
『乐游原(楽游原)』第1話あらすじ(ネタバレあり)
① 辺境を守る鎮西軍将軍・李嶷(り・ぎょく)
物語は、シューカイ(许凯/シュー・カイ)演じる
李嶷(り・ぎょく)が、砂埃の舞う辺境の関所を守っている場面から始まります。
正直、2023年制作のドラマとしては映像の雰囲気が少し古く感じられ、最初は戸惑いました。
色味や撮り方もどこか懐かしく、「最後まで見られるだろうか」と一瞬不安になります。
ただ、李嶷(り・ぎょく)の立ち位置が分かってくると、この空気感にも意味があるように思えてきます。
李嶷(り・ぎょく)は、架空王朝である大裕王朝(だいゆうおうちょう)の皇族で、
梁王(りょうおう)の三男、つまり皇帝の孫にあたる人物です。
彼は都にはおらず、
鎮西軍(ちんせいぐん)の将軍として、
辺境の関所である牢蘭関(ろうらんかん)を守っています。
彼は皇族でありながら、都ではなく辺境に置かれ、
兵たちと同じ環境で生活し、関所を守っています。
これが、けっこうほこり臭い荒野で、服装もボロボロ。
周囲から「王子」や「殿下」と呼ばれることはなく、
「十七郎(じゅうしちろう)」と呼ばれていることからも、
皇位継承の中心人物ではない立場なのだと分かります。
中国時代劇をたくさん見てきましたが、
こうした辺境の関を任されるのは、
皇族の中でも立場が弱い者や、
皇位継承から外したい人物、憎まれている人物であることが多いのですが・・・
シューカイ演じる李嶷(り・ぎょく)も、きっとそういう立場の一人なのかな、
というオープニングでした。
② 皇帝崩御と戦乱の知らせ
そんな李嶷(り・ぎょく)のもとに、
都(みやこ)で起きた大事件が伝えられます。
いわゆるクーデター(政変)です。
都では、※大都督(だいととく)・孫靖(そん・せい)が反乱を起こし、
皇帝(こうてい)は殺され、すでに崩御、
皇太子(こうたいし)も殺害されたという知らせが届きます。
この政変によって、王朝の中心は一気に混乱し、
多くの皇族や重臣が殺されるか、捕らえられている状況とのこと。
李嶷(り・ぎょく)は、都から遠く離れた辺境にいたため、
このクーデターを直接は免れたんですね。
一方で、父である梁王(皇帝の弟)は、
反乱を起こした孫靖の側に捕らえられ、
人質(ひとじち)のような立場に置かれていることが明らかになります。
周囲は李嶷(り・ぎょく)に、
戦乱を鎮めるための中心人物(皇太子)になるよう求めますが、
彼はすぐには動こうとしません。
父が人質となっている以上、
自分が表に出て動けば、
父の命を危険にさらすことになるからです。
また、生きているかもしれない直系の皇太子孫(8歳?)を皇帝にするのが筋だと言います。
ここでの李嶷(り・ぎょく)の態度は、
優柔不断というよりも、
状況を冷静に見極めができる誠実な人物だなと感じました。
感情や勢いだけで動かない、ヒーローの登場です。
※大都督(だいととく)
皇帝の右腕である「最高クラスの軍事指揮官」
③ 皮四朗(ひ・しろう)による物資横領事件
李嶷(り・ぎょく)がまず動いたのは、皇位争いではありません。
いちはやく望州の城に入り、
軍や民のための食糧や物資を横領している商人
皮四朗(ひ・しろう)を捕らえることでした。
鎮西軍(ちんせいぐん)は、食糧不足で進軍できない危機にあるからです。
まずは、食糧確保ってところです。
天下や正統といった大きな話よりも、まず「今、目の前で困っている人たち」をどうするかを優先する。
李嶷という人物の価値観がはっきり示される場面です。
④ 妓楼(ぎろう)での潜入と崔琳(つい・りん)との遭遇
皮四朗(ひ・すーらん)を追うため、李嶷(り・ぎょく)は妓楼(ぎろう)に潜入します。
皮四朗は、芸妓の阿越(あ・えつ)の部屋に忍び込みます。
どうやら、皮四朗は、美しい阿越(あ・えつ)の「ファン」のようで、この部屋でまちぶせするつもりのようです。
そこで同じ目的を持つ、景甜(ジン・ティエン)演じる 崔琳(つい・りん)と出会います。
このドラマのヒロインです。
ここから、ややこしいので二人の立場を書いておきますね。
簡単に言うとこの2人が兵糧の奪い合いをするのです。
この時点での二人の立場
李嶷(り・ぎょく)
- 鎮西軍(ちんせいぐん)の将軍
- 辺境軍を動かすため、兵糧を確保する(奪う)事が最優先
- 父である梁王を救いたい気持ちが強い
- 皇孫ではあるが、皇帝になるつもりはない
- 崔琳(つい・りん)の使う武器から、彼女が平凉の崔家の人間だと見抜く
崔琳(つい・りん)
- 目の前の男が皇孫・李嶷(り・ぎょく)本人だとは、まだ知らない
- 崔家軍(ついけぐん)の人間
- 李一族には国を背負う器がないと考えている
- 皇族に頼らず、自分たちの力で国を立て直したい
- 崔家軍も独自に動き、今後の戦いに備えて兵糧を確保したい
⑤ 風呂場での鉢合わせと正体不明の攻防
皮四朗(ひ・すーらん)を狙う李嶷(り・ぎょく)ですが、
崔琳(つい・りん)と、思いがけず鉢合わせしてしまいます。
そこへ、部屋の主である芸妓の阿越(あ・えつ)が突然帰ってきます。
正体がばれればすべてが失敗に終わる状況で、
二人はとっさに浴池(でっかいバラ風呂)へ身を隠します。
バラ風呂の戦闘シーンがとても美しいですね。
水中では当然のように取っ組み合いになりますが、
最終的にはその場をやり過ごすため、
「喧嘩中の恋人」を装って切り抜け、建物を出た後、再び格闘することになります。
崔琳(つい・りん)がただ者ではないことはすぐに伝わってきます。
武芸に優れ、状況判断も的確で、
針をグローブに忍ばせて戦う姿からも、
一般人や盗賊とは違う、きちんと訓練を受けた人物であることが分かります。
このとき崔琳(つい・りん)は、
李嶷(り・ぎょく)の腰から下げられていた
玉(大きな真珠の飾り)を奪います。
この出来事によって、
二人は互いに「ただの通りすがりではない」と確信し、
警戒と探り合いを強めていくことになります。
⑥ 井戸での再戦と「皇太孫(こうたいそん)」の名
その後も、李嶷(り・ぎょく)と崔琳(つい・りん)の対立は続きます。
二人はそれぞれ皮四朗(ひ・すーらん)を追うためにこの町に潜伏しており、
偶然にもアジトが隣同士という状況になっていました。
そのため、生活用水として同じ井戸を使うことになります。
夜、李嶷(り・ぎょく)が井戸で体を拭いていると、
そこへ女性の姿の衣を着た崔琳(つい・りん)が現れます。
思いがけない再会に、二人はすぐに警戒し、再び争いになります。
このとき李嶷(り・ぎょく)は、
崔琳(つい・りん)のかんざしを奪い、
昼間で盗んだ玉を返すよう迫ります。
ところが、機転を利かせた嘘
「皇太孫の行方が分かった」
の言葉に李嶷(り・ぎょく)は気を取られ、
その隙を突かれて崔琳(つい・りん)の暗器で傷を負い、
井戸へ突き落とされてしまいます。
この出来事をきっかけに、李嶷(り・ぎょく)は、
彼女の行動や持っている針のような暗器から、
崔家軍(ついかぐん)に関わる人物だと確信します。
実際、崔琳(つい・りん)は
崔倚将軍(つい・いーしょうぐん)の一人娘で、
表向きには崔家軍(ついかぐん)の
何校尉(か・こうい)として男装し、軍人として行動しています。
実は、崔琳(つい・りん)は、
李家の者には、国を背負う器はないと思いバカにしています。
乱世の中では、血筋よりも行動と実力が大事だと考えています。
そのため、李嶷(り・ぎょく)を皇太子に担ぐのではなく、
行方不明の皇太孫(こうたいそん)を探すべきだと考えています。
つまり、今日戦った相手が、その李嶷(り・ぎょく)だとは気づいていません。
一方で、李嶷(り・ぎょく)は
皇太子になること自体に興味がなく、
できれば静かに生きたいと思っています。
この時点で、二人は
同じ事件を追いながらも、
考え方も立場もまったく違う人物として描かれています。
これから先、何度も衝突しそうですし、
二人の関係がどのように交わっていくのかが気になる展開です。
⑦ 兵糧は誰の手に?
最終的に、李嶷(り・ぎょく)は皮四朗(ひ・すーらん)を捕らえることに成功します。
しかし、軍の穀物を受け取るために必要な割札については、
崔琳(つい・りん)に先を越されてしまいます。
崔琳(つい・りん)は、
妓楼を無事に抜けるための証文と引き換えに、
芸妓の阿越(あ・えつ)に割札を盗ませていたんですね。
李嶷(り・ぎょく)は、皮四朗は捕まえたものの、
肝心の割札は崔琳(つい・りん)の手に渡ってしまったのです。
崔琳(つい・りん)は、すぐさま割札を使い、
郭府(グオふ)の軍隊から穀物を奪い、崔家軍を率いて城門へ向かいます。
⑧ 崔家軍(ついかぐん)の動きと第1話の結末
ここで、また一つどんでん返しがあります。
穀物を積んで城へ向かう崔琳(つい・りん)たちでしたが、
城門にはすでに李嶷(り・ぎょく)が先回りしており、
門は固く閉ざされていました。
さらに背後からは、
奪われた穀物を取り返そうとする郭府(グオふ)の追手が迫っています。
李嶷(り・ぎょく)は、
崔琳(つい・りん)が追い詰められ、
城内に入れてほしいと頼んでくるのを待ち、
その隙に穀物を取り戻すつもりでした。
ところが、そこへ崔家軍の崔公子(つい・こうし)が迎えに現れます。
崔琳(つい・りん)たちはそのまま無事に引き上げ、
李嶷(り・ぎょく)の作戦は思惑どおりにはいきませんでした。
その後、崔琳(つい・りん)は崔家軍(ついかぐん)と本格的に合流し、
行方不明となっている皇太孫(こうたいそん)を探すことを、
最優先に動き始めます。
一方の李嶷(り・ぎょく)も、
崔琳(つい・りん)が崔家軍に深く関わる人物であることをはっきりと認識し、
この先、簡単には終わらない相手だと感じるようになります。
こうして第1話は、
同じ出来事を追いながらも、
まったく違う立場と考えを持つ二人が出会い、
これから先、何度も交わり、ぶつかっていきそうな雰囲気を残して幕を閉じます。
まとめ・第1話感想
第1話は、物語の世界観と主要人物の立ち位置を見せる回でした。
皇位をめぐる大きな政変が起きている中で、
「誰が王になるのか」よりも、
「この人たちは、どう動くのか」という部分が丁寧に描かれていた印象です。
李嶷(り・ぎょく)は皇族でありながら、
皇位争いの中心に立ちたいタイプではなく、
まずは目の前の兵や民のことを考える人物として登場します。
一方で崔琳(つい・りん)は、
血筋よりも正統や実力を重んじ、
乱世の中で自分の力で道を切り開こうとしています。
同じ事件を追っているのに、
考え方も立場もまったく違う二人が出会い、
最初から噛み合わないまま進んでいくのが、第1話の面白いところでした。
これから先も衝突が続きそうですし、
二人の関係がどう変わっていくのかが気になります。
シューカイファン目線で見ると、
第1話の李嶷(り・ぎょく)は、
いつもの華やかな役柄とは少し違っていて、
かなり抑えた演技が印象に残りました。
剣を構える姿や立ち回りを見ていると、
アクションも相当練習したんだろうな、というのが伝わってきます。
砂埃の舞う辺境で、兵たちと同じ場所に立っている姿からは、
「守る側の人間」という雰囲気が自然に出ていて、
この先でどんな表情を見せてくれるのか楽しみになります。
正直、最初は情報量が多くて少し分かりにくいところもありますが、
第1話を見終わるころには、
「次も見てみようかな」と思える引きは十分ありました。
次回から、
李嶷(り・ぎょく)がどんな選択をしていくのか、
そして崔琳(つい・りん)とどう関わっていくのか。
そのあたりを楽しみに、続きを見ていきたいと思います。

