数年前から同じような電話を数回受けていたのですが、昨日も「東京電力の協力店」と名乗る男から、怪しい電話がありました。
調べてみたところ高額な「電圧機器の売りつけ」だったと解りました。注意喚起の為、いきさつ、実際に購入してしまった友人の話も書き込みます。もし、同じような電話を受けた方はご注意ください。
東京電力のあやしい電話に注意★しつこく「検針票」や「測定」を迫られた時の対処法
東京電力の協力店を名乗る男から電話
電話があったのは、平日の午後。
「東京電力の協力店」のGRとか、グリムスなどと名乗る会社からでした。
電話番号は 03-6863-9836です。
若い男性の声で、
東京電力の料金形態が変更になった為、低圧電力の測定に回っています。 ご都合の良い時間帯を教えてください。 よくある迷惑電話と勘違いされたら困るので、まちがいなく東京電力の協力店なので安心してください。 |
との事でした。
以前、「東京電力エナジーパートナー」を名乗る詐欺電話でスマートメーターの設置や、検針票を読み上げてくれと、しつこく迫られたことがあり警戒していたので➡その時の記事はこちら
またきたか・・・・
と言う感じでしたが、本物なら困るので
「はい・・・・? 」
と、戸惑っていると、
今回は、東京電力の人と一緒に測定に伺います。 お客様が契約している低圧電力は●●KWですよね? |
と言うので、さらにびっくり!!!
だって、まさにうちはその●●KWを契約しているんです!!
本当に、東京電力かも。
と思いかけたのですが、以前の詐欺電話が頭をよぎり
いやいや、騙されてはいけない。
この電話を切って、本物の東京電力に問い合わせてみようと考えました。
すると、相手の男性は
東京電力から、そちらに「測定に伺います」という「ハガキ」が届いているはずなんですが? |
と、たたみかけてきました。
そんなもの、届いてないし・・・
「いいえ、届いていなかったと思います。」
と、答えると、
あなたは、低電圧の契約をしている事を把握しています? 動力の事ですよ。 |
と、男性がイライラしてきたので
「良く解らないので、また電話してください。」
と言って切りました。
電話番号を調べてみた
すぐに電話番号を調べてみると、品川区に実在する会社で、電力コスト削減コンサルティング及び電子ブレーカーの販売会社でした。
主に、GRコールセンターという名前でしつこい電話営業をしてるようです。
東京電力に問い合わせてみた
そこで、すぐに東京電力にメールで問い合わせてみました。
こんにちは 今日14時ころ、電話番号03-6863-9836 相手の男の方が言うには、「東京電力の協力店」だそうで、不審な電話ではないので安心してほしいと言われました。 どこから情報を仕入れたのか、うちの動力契約KWも知っていて、「低圧電力の測定は、東京電力の方と一緒に訪問しているから心配しないでほしい」と言っていました。 さらに、東京電力から「低圧電力の測定訪問」のお知らせハガキが郵送されているはずだとも言っていましたが、そんなハガキは届いていません。 今回、聞きたいのは ◆ハガキは私がなくしたのか? という点です。ちょっと怪しいと感じたので念のために問あわせてみました。よろしくお願いします。 |
東京電力からの返信
東京電力からの返信は、「業務委託はしていない」「勝手な営業」と書かれた短い返信でした。
そして、ちょっとがっかり。
東京電力の名前を勝手に使われて、職員が一緒に測定に行くと嘘つかれて、ハガキを出しているはずだなんて言われて・・・・東京電力は、それでいいんですかね?
うちの、契約KW数がバレているのはなぜかも解らないし。情報漏えいしてるんじゃないの?
ちょっと愚痴をこぼしてしまいました。
東京電力からの返信は、以下の通りです。
◆返信内容
○○○○さま こちらは、くらしTEPCOサポートセンターでございます。 このたびは、当社の委託先を名乗る会社からの電話があった旨、情報提供を頂きありがとうございます。 いただいた内容を確認しましたところ、株式会社グリムスさまへは 当社とは関係のないものからの電話で不審な思いをされてしまいましたことに対して、誠に申し訳なく存じます。 なお、当社では、お客さまがご不快な思いをされないよう ▼お客さまへのお知らせ |
実際に売りつけられた話し
何を売りつけられたの?
結局あれこれ調べたら、友人の同業者で実際に測定をし機器を購入した人がいたんです!!
その人の話によると、やはり東京電力の協力店を名乗るしつこい電話がきっかけだったそうです。
しつこい電話、訪問され、測定。
結局、東京電力とはまったく関係がない「電子ブレーカー」のリース契約(デジタル式ブレーカーともいう)を売りつけられたそうです。(今回の電話と同会社かは不明)
このブレーカーは動力専用なので、「低圧電力」契約をしている商店、会社、工場、マンションなどのお宅を狙って電話をしているようです。
なぜ買ってしまったの?
「電子ブレーカー」とは、少ないKW契約でも負荷をかけずに、一定の時間以内なら多くの電流を流せる装置の事で、東京電力もこの主開閉器契約(ブレーカー契約)を認めています。
友人は若いころから苦労して働き、独立し工場を立ち上げた、真面目でしっかりした人です。
その友人が、
◆どうして「電子ブレーカー」を買ってしまったのか?
◆「電子ブレーカー」を付ける事で何か得があるのか?
聞いてみると、「電子ブレーカー」をつけると基本料金が安くなるから買ってしまったとの事でした。
しつこい電話と訪問
「低圧電力」の基本料金って高額ですよね。1kWあたり 1,265円もします。
小さな自動車整備工場で必要とされるのは15kwくらいですから毎月、18,975円も基本料金がかかってしまいます。
ところが、この「電子ブレーカー」を着けると数千円で賄えることになります。
ただし、この「電子ブレーカー」は50万円近くもします。
でも、しつこく訪問して口説かれたらたまったもんじゃありません。
基本料金が激安になるなんて聞いたら、飛びつきたくなりますしね。
友人もそうでした。
工事料金もあわせて、気づいたら100万円もの高額リースを組んでいたそうです。
最近は、こうした電子ブレーカーの優れた機能に目をつけた悪質業者が、粗悪なブレーカーを高額で売りつけるケースが増えているので注意しなければなりません。
しつこい訪問で、購入してしまったら
しつこい電話と訪問で断り切れず、実際に購入してしまった友人は、かなりショックを受けていました。
今のところ、ブレーカーが飛ばずに基本料金が抑えられているとの事ですが、
◆「電子ブレーカー」自体が高額なので、本当に元が取れるか解らない ◆怖くて、決まった時間しか使えない。 ◆いつ壊れるか解らない不安もある |
と嘆いていました。
しかし、主開閉器契約(ブレーカー契約)は、東京電力でも認めている合法的で効果のある方法なので取り入れる店舗も多いようです。
購入したものが「高品質な機器」で、元が取れることを祈りましょう。
まとめ 東京電力のあやしい電話に注意★しつこく「検針票」や「測定」を迫られた時の対処法
今回のように東京電力を語り、詐欺まがいなやりくちで嘘を言い、しつこく営業電話をかけるてくるのは信用ならない会社と感じました。
東京電力からは、情報漏えいは何故か解答はありませんでしたが
はっきり「業務委託していません!!」と回答がありましたので、契約はやめておいた方が良いでしょう。
主開閉器契約(ブレーカー契約)をしたいなら、直接、東京電力や近所の電機設備やさんに依頼したほうが間違いないと感じます。
(うちの場合は、使用時に電力が不安定になると困るので取り付けません)
あまりにもしつこく何度も電話が来るので、主人が「コロナで儲からなくて閉店したから、もう使ってないよ」と言ってみたら「失礼しました~!!」と、すぐに電話を切ったそうです。
皆様もお気を付けください。