4~5月の旬の「たけのこ」。おもいがけなくご近所さんからいただいて喜んだものの「あれ、たけのこってどう処理するの?」なんて後から気付いて困った経験はありませんか?
「ぬか」のあく抜きレシピはよく見かけるけれど、ひと手間かけて今日はワンランク上の香ばしい「たけのこ」のあく抜きレシピに挑戦してみてください。炒った「米ぬか」を使えば、香りと風味豊かな絶品タケノコに仕上がります。

教えてくれたのは、毎年たけのこ狩りでお世話になっている
「たけのこの里」富沢町の農家お婆ちゃんです。
毎年、お庭の「かまど」でコトコトと煮てくれます。
昔ながらの香ばし「炒りぬか」で★タケノコあく抜き絶品レシピ
Today’s menu 香ばし「炒り米ぬか」で たけのこ茹で方/あく抜き |
材料 1鍋分 | |
鍋 | タケノコが入る大きな鍋 |
米ぬか | ひとにぎり |
鷹の爪(赤い唐辛子) | 1本 |
水 | タケノコがかぶる量 |
たけのこ「えぐみ」の仕組みと、相乗効果
たけのこの「えぐみ」は、たけのこに含まれる「シュウ酸」や「ホモゲンチジン酸」が原因だそうです。つまり、この「酸」の部分を中和させてあげると美味しくいただけると言うわけです。
その「えぐみ」を取るのが「米ぬか」でです。
米ぬかに含まれるカルシウムがえぐみ成分を吸着してくれます。加えて、米ぬかに含まれるアミノ酸と脂肪が「たけのこの繊維」も柔らかくしてくれるという相乗効果があります。ほんとうに、すごい!!
最近では、「大根おろし」や「重曹」で簡単に「えぐみ」を取る方法もありますが、この相乗効果を考えると昔ながらの「米ぬか」でのあく抜き方法は先人たちが知恵を絞った最善の方法だと感心しますね。
また、赤唐辛子もぬかに加えると「えぐみ」をとる効果があると言われています。
「だいこんおろし」や「重曹」のアク抜き方法はこちら
「いりぬか」たけのこ/茹で方のポイント
大きな鍋を用意しよう
まず用意するものは、大きな鍋です。たけのこがすっぽり入る大きさの鍋が必要です。たけのこの穂先を切り落として、残りがすっぽり入るサイズが良いでしょう。
日にちが経ってしまった「たけのこ」ほどアクが強いです。早めにあく取りをする事をお勧めします。
切り方のコツ イボイボの処理や切り込み
根元にイボイボが付いている場合は、えぐみの原因になるので削ぎ取りましょう。
縦に切り込みを入れると火が早く通りやすくなり、茹でた後に簡単に皮がむけます。一カ所だけ、半分の位置に深く切り込みを入れましょう。堅いので手を切らないように気を付けてね。
「炒りぬか」を作る
「米ぬか」を鍋に入れる前にひと手間かけて、「炒りぬか」を作りましょう。香ばしい炒りぬかを使ってあく抜きすることでワンランク上の美味しいタケノコに仕上がります。
フライパンで弱火で「ぬか」を5分ほ炒ります。ひとにぎりの「ぬか」をフライパンに入れたら、しゃもじでかき混ぜながら中火にかけます。ぬか全体があたたまってきたら弱火にして3分ほど混ぜて炒れば出来上がりです。
この手間をするかしないかで、格段の味の違いが出ます。最近では、炒った「米ぬか」も売っていますが、自分で炒った物の方が香ばしいのでひと手間かけて作ってくださいね。
落とし蓋を使ってコトコトじっくり茹でる
吹きこぼれないよう注意しながら、弱火で1時間~2時間茹でます(小さな「たけのこ」の場合は40分から1時間)
沸騰してきたらにこぼれないよう気を付けましょう。「ぬか」もいっしょに吹きこぼれるので後始末が大変です。沸騰してくると、たけのこが浮いてしまって茹でむらが出て変色してしまいます。まんべんなく茹で上がるように落し蓋をしましょう。
太い部分に竹串を刺してみて、スッと通れば火を止めて大丈夫です。鍋に入れたまま、冷めるまで置いておきましょう。すぐに出してしまうとえぐみが残ります。
ゆでたタケノコの保存方法
タケノコが冷めたら、水で良く洗って切らずに保存します。フタつきのタッパーなど、深めの保存容器にたけのこを入れたら水を入れて完全にひたるようにします。
時間が経つと水が濁るので時々水を変えてあげます。1週間くらいは保存が可能です。
「炒りぬか」を使ったタケノコあく抜き方法/まとめ
「炒りぬか」を使ったタケノコあく抜き方法
・新鮮なうちにあく抜きすること
・タケノコがひたるくらいの大きな鍋を使う事
・イボイボは取り、切り込みをいれる
・炒りぬかを使う事で香ばしさとうまみがUP
・落とし蓋をしてじっくり1時間
・保存は水を入れて1週間