このブログでは里芋のプランター栽培の方法を紹介しています。
最適な芽だし方法や、プランターのサイズ、里芋が好む肥料なども紹介。プランターならではの、「水やりの工夫/土寄せの方法」なども解説しています。
里芋は夏には大きな葉が広がり比較的大きな菜園でなければ場所を取ります。育てたい夏野菜が沢山ある菜園では邪魔になるので、場所を移動できる「プランター栽培」が最適なのです。
プランターだからと言って馬鹿にしてはいけません。里芋は「プランター」でも十分、大収穫が出来るのでぜひ挑戦してみてください。
大収穫!「プランター」で里芋栽培/スーパーで購入した里芋で!!
里芋の「芽だし」
一般的に里芋は発芽までに1カ月かかります。
種芋を購入したらポットに種芋を植え、ビニールを被せるなど保温対策をして本葉が2~3枚ほどに生長したら畑に植えます。
でも、これって素人がすると結構「失敗」するんです。
失敗しない芽だし方法
里芋の芽だしで失敗しない方法は簡単、すでに芽が出ている里芋を植え付けると失敗しません。
・春先、スーパーで買った里芋の芽が出たものを使う
我が家では、前年に収獲した里芋を自宅の納屋で越冬させ失敗した事があります。
3月ごろからポットに植え付け1カ月経って芽が出ないのでポットをひっくり返したところ、芋にカビが生えて腐っていました。
ひどいものは里芋の皮を食べる「白アリ」がウジャウジャいたりと「里芋の芽だし」は失敗の確率が高いんです。たぶん、納屋の風通しが悪かった事が原因かも知れません。
また、冬にスーパーで買った市販の里芋が美味しかったと保存/越冬させても失敗の確率が高くなります。
自宅での保存状態の良し悪しで発芽率が変わりますから、業者がきちんと保存して販売している春先に買った芋の方がぐんと発芽率が高まるのです。
スーパーなど市販の里芋でもOK
スーパーなど市販の里芋なら、「ねっとりさ」や「きめの細かさ」のある美味しい里芋を苗用に選ぶと良いですね。
我が家でも、スーパーで購入した「ねっとり芋」という高級里芋に芽が出てきてしまい、プランターで育ててみる事にしました。
もちろん冷蔵庫では芽は出ません。暖かくて風通しの良い場所に置いておくと自然に芽が出てきます。芽が出たら、早速、小鉢やプランターに植えましょう。
里芋を育てるのは、ポイントを守れば比較的簡単です。次は里芋栽培のポイントをご紹介します。
里芋栽培のポイント
プランターの選び方
ポットで芽が2~3枚になったら大きなプランターに植え替えます。
我が家で使ったプランターは直径36cm高さ32cmくらいですから、たぶん12号サイズです。
里芋のプランター栽培をするときは、なるべく30cm以上の深さがあるものを選びましょう。
12号サイズですと14Lくらいの土が入りますから、土寄せの分も合わせて「野菜の土(12~14L)」が2袋必要になります。
里芋は乾燥に弱い/水やりの工夫
里芋は乾燥に弱く、湿気が大好きなので、特にプランターで育てる場合は注意が必要です。朝夕たっぷり水をあげましょう。
畑で里芋を育てていた時は、ポンプで川の水をくみ上げて毎日たっぷり水をあげていました。
真夏は特に気温が上昇するので乾燥への注意が必要です。乾燥させてしまうと葉が黄ばみ、せっかく順調に育った里芋の生育に影響が出ます。
◆プランター里芋/水やりの工夫
どうしても留守になる時はバケツに水を汲み、水耕栽培のように里芋の鉢(プランター)ごとバケツの水につけて出かけると水切れせずに1~2日はもちます。
里芋の好きな肥料/追肥の時期
肥料は化成肥料・牛フン・鶏フンをあげながら、育てます。
化成肥料3粒 牛糞/鶏糞シャベル1/3ずつ
2.葉が2~3枚(大鉢)
化成肥料10粒・牛糞/鶏糞シャベル1ずつ
3.その後1カ月おき
土寄せ+鶏糞シャベル2ずつ
鶏糞は固形のものでなく、少し臭いますが発酵鶏糞のほうが収獲の成績が良いです。
プランターで土寄せをする方法
里芋は土中では株元から外側に向かって、親イモから子イモ、孫イモと数が増えます。
畑でもそうですが、里芋の根元に土を寄せる事で、芋が増えていくんです。畑の土寄せは、生育に合わせて土を高く盛って最終的には30cm程の高さにします。
◆プランターは畑のように土寄せできませんが、大きな鉢(プランター)に植え替える時、あとで土寄せが出来るように少なめの土で植えておきます。
このまま放置すると9月ごろ、上の方に小さな里芋がボコボコと顔を出してきます。
そうなる前に土をかけて(土寄せ)あげなければいけません。日光を浴びた里芋は生育が悪くなります。
そこで、鉢にビニールを巻いて30cm以上立ち上げ、深さを作り土を入れます。
上の写真は、収穫時に立ち上げたビニールを剥がしている写真です。立ち上げた30cmの土の中に沢山の里芋が育っていくのです。
こうすることで、プランターでも土寄せを可能になります。かなりの土を上から入れてますが、もちろん追肥も忘れずにたっぷりあげてください。
使っているビニールは、購入したプランター用の土が入っていたビニール袋をハサミで切って展開し、縦に長くして使っています。
プランター用の土袋はとても丈夫なので最適でした。
里芋の「わき芽」処理
周囲に出た小さなわき芽は早いうちにかき取ります。わき芽を伸ばしたままにしておくと、栄養をとられてしまうようです。
収獲の時期
サトイモの収穫適期は種を植えてから150~180日ほどが目安といいます。
霜が降りる10月中旬以降がサトイモの収穫のタイミングで、葉が枯れると収穫のサインとなります。
今年は比較的暖冬だったので、里芋の葉が全然枯れず12月初旬の収穫となりました。
プランター栽培の里芋の収獲
いよいよ収獲です。まずは、盛り土のビニール部分を取り外して・・・
鉢から取り出します。里芋を傷つけないように慎重にほじほじ。
鉢の中に巨大ミミズが何匹も生息していました。鉢の中にも、もちろんミミズは入り込みます。
ミミズが苦手な私は、ギャーギャー言いながら葉と茎を切り落とし・・・盛り土を退けると、お~里芋がいっぱい見えてきました。
なんとか、鉢から引っ張り出し・・・
土を丁寧に取り除くと・・・
なんと、小ぶりながら40~50個ほどの里芋が収穫できました。大収穫です!!
里芋のにっころがし
1日干して「プランター育ちだからお味は保証できないよ~」と祖母に渡すと翌日鍋いっぱいの「煮ころがし」を作ってくれました。
「八幡芋より美味しいよ~食べてごらん。」と、祖母。
(八幡芋とは山梨の高級ブランド芋です)
ほんと~うっ・・・うますぎ 親芋も滑らかでコクがあって最高。 あっという間に食べてしまい ました。
プランターでの里芋。驚くほど見事に美味しく育ちました。
ぜひ皆さんも挑戦しててみてください。
まとめ
・プランターは30cm以上の深さのあるものを選ぶ
・出かける時はバケツの水につければ1~2日はもつ
・プランターを鉢上30cmに立ち上げて土寄せをする
・わき芽は早いうちからカットする
・収穫のタイミングは葉が枯れた時