8月に生後30日のオカメインコの雛(ふくちゃん)をお迎えし、初めての冬を迎えました。
小鳥ショップの店員さんから指導を受け、実際に我が家で行ったオカメインコの保温方法についてお話ししています。これからオカメインコを飼う方の参考になれば幸いです。
オカメインコの保温★ヒーターとアクリルケースで冬支度
オカメインコ 保温の必要性
ふくちゃんを購入した小鳥ショップの店員さんによると、基本的に、オカメインコの保温は極度に寒い地域でない限り過保護な保温はいらないそうです。
オカメインコの原産地は、日本の気候に似ているオーストラリアの内陸部です。オカメインコは、自然の気温の中で育つ野鳥なので、寒さにも強いんですね。
ですから、甘やかして保温しすぎてしまうと、丈夫な鳥に育たないそうなんです。
ただし、体が未熟な若鳥や、弱った老鳥はしっかりした保温が必要をしないと体調を崩すとのことでした。
ふくちゃんのような 若鳥は、最初の冬だけは、きちんと保温し、翌年春になったら、徐々に保温をやめると良いですね。
オカメインコの適温
一般的に、オカメインコの適温は25度から30度と言われています。大人のオカメインコなら20度以下でも元気に過ごせるようです。
実際、ふくちゃんを20度前後の部屋に1時間ほど放鳥しても快適に過ごしていますし、羽を膨らまして寒がることもありません。
うちのふくちゃんのアクリルケースは、ヒーター+サーモスタットで25度に設定しています。
過保護すぎないよう、小鳥ショップの店員さんに言われた温度設定で、成鳥になったら20度、病気の時は30度くらいが適温との事でした。
オカメインコのヒーター
ペットショップの店員さんによると、オカメインコの体調に合わせて温度設定ができるように。ワット数が異なるペットヒーターを複数持っていると便利との事でした。
そこで、我が家で組み合わせたヒーターは
の3点セットです。
アクリルケースで飼うなら、この3つでちょうど良い温度に調節出来ますし、人間の私も安心できる組み合わせでとても満足しています。
このベストな組み合わせに行きつくのに遠回りし、かなり無駄なお金と時間をかけました(笑)
ホント、聞いてください~!!
今からヒーターを購入する方に、参考になるお話しが盛りだくさんなので、ぜひお付き合いください。
マルカン保温電球20w
当初、ふくちゃんのヒーターは「マルカン20W」1つだけでした。
上は、「マルカン20W」 を設置した時の写真です。
ゲージの左奥についています。
でも、この20Wを購入して、すごく後悔したんですよね~(後々、20Wで良かったんですけどね)
あちこちの口コミを読むと、マルカン40Wを購入している人が多かったからです。
マルカン20Wは、 ふくちゃんが雛の時に、寒いだろうと主人が買ってくれたもので、まさか20W・40W・60Wの3種類があるなんて知らなかったんです。
20Wだと、アクリルケース内の温度が「部屋の室温+3度」しか上がらず、秋が深まるにつれて20Wでは冬が越せないことが発覚。
本格的な冬支度の為に、追加のヒーターと「サーモスタット」を購入することにしました。
「マルカンCASA」と「マルカン保温電球」の違い
「マルカン」には2種類のヒーターかせあり、購入時に迷ったので違いを書いておきます。
マルカンヒーター | 本体の色 | 温め方法 | 価格 |
---|---|---|---|
マルカンCASAシリーズ | ベージュ | 赤外線放射で暖める電球型ヒーター | 4,500円前後 (40W) |
マルカン従来品 | オレンジ | 保温電球 | 3,500円前後 (40W) |
マルカンCASAシリーズは、マルカンの新商品で、従来品の派手なオレンジ色より落ち着いた、ベージュ色が特徴。
シックな色合いなので、部屋の雰囲気にも調和しそうですよね。
CASAシリーズは、従来品の保温電球と異なり、赤外線放射で暖める電球型ヒーターです。
タテ・ヨコ自在にレイアウトできる取付パーツ、コードの中間に便利なon/offスイッチが付いていて、お値段は従来品より1,000円ほど高め。
我が家では、以前、電気代が安いという宣伝文句にのせられ、人間用の「赤外線ヒーター」を購入したことがありますが、
その冬の電気代は2倍になるし、あまり温まらないという苦い思い出があったので、 赤外線のCASAシリーズは候補から除外。
従来品の、マルカンを買うことにしました。
従来品でも「市販のフック」を使えば、ヨコ設置が可能になりますし、 on/offスイッチがない方が故障の原因も減らせます。
なにより、ふくちゃんがオレンジ色のマルカンに慣れていたので、従来品のマルカン60Wを買うことにしました。
ちなみに、各ワット数ごとにゲージが温まる温度(マルカン公式)は次の通りです。
マルカン60Wは、40W・20W の電球も付けられる!!
マルカン60Wを選んだ理由は、
大きいW数の物を購入すれば、小さなW数の電球に付け替え可能だからです。
大は小を兼ねる~♪
と、サイズ確認をせずに、安易な気持ちで60Wを購入したんです!!
マルカン60Wは、超大きかった!!
届いたマルカン60Wを見てびっくり!!
すっごく大きいんです。
マルカン20Wと比べてみると、写真の通り。20Wの4倍くらいの大きいです。
あわてて、公式ホームページでサイズを確認すると、Wごとに大きさが違うんですね。
20Wと同じサイズかと思ってた・・・トホホ
マルカンヒーター | 本体サイズ | 商品サイズ |
20W | 直径48×高さ85mm | W50×D50×H110mm |
40W | 直径75×高さ170mm | W85×D85×H180mm |
60W | 直径95×高さ170mm | W110xD110xH200mm |
それでも、気を取り直して設置してみると・・・
ど~ん!!
大きすぎて、アクリルケースの横には設置できません。
そこで、上部に横向きに設置。
ふくちゃんも、頭上に大きな物体が出現して、びっくりです~
ところが、コンセントを入れると熱すぎ!!
アクリルケースの上部を触ると、あっっっ~い!!!!
1分もしないうちにアクリルケースが溶けるくらい熱くなったんです。
これでは、アクリルケース内では使えません!!
でも、60Wの威力ってすごいですね。すぐに温まります。
ウサギなどの小動物には最適かもしれません。
マルカンの筒自体も非常に熱くなるので、火事や、動物が直接触れないようにする工夫も必要です。
小鳥に使うなら、上の絵のように、犬用の柵・サークルなどの中に「小鳥のゲージ」を入れて外側に設置すると良いかもしれません。
これなら上から、毛布やビニールをかけても火事の心配もないですしね。
(自己責任でしてくださいね)
将来、バードファミリーをお迎えしたいので、返品せずにキープしておくことに決めました。
↓こんな感じのゲージサークル
サンコー外付けバードヒーター30Wは快適!!
マルカン60Wが大きすぎたので、また振り出しに戻ったわけですが・・・
最終的に購入したのは、サンコー外付けバードヒーター25Wです。
厚みが2.5cmと薄型なので、アクリルケースにすっきり納まるのが決め手でした。
20Wの小型タイプと迷ったのですが、2段階に温度調節できること、将来2羽になる事を考慮し、幅の広いワイドサイズの25Wを購入しました。
20Wは半分の大きさです↓
バードヒーター | 20w | 25w ワイドサイズ |
大きさ | 190×124×厚み25.5mm | 124×330× 厚み 25.5mm |
発熱面サイズ | 94×140mm | 94×280mm |
可変温度 | 約80℃・95℃(2段階温度設定) | 約80℃・95℃(2段階温度設定) |
一ヶ月あたりの電気代 | 約266円(メーカー調べ) | 約373円 (メーカー調べ) |
NEW!! ミニサイズも人気です!!
バードヒーターの発熱面は安全?
ちなみに、バードヒーターは「発熱面」だけ熱くなります。
淵の白い部分や裏側は、熱くなりません。
気になるのは、ゲージの内側・・・ふくちゃんがとまる「発熱面」前のゲージの網線です。
おそるおそる触ってもみましたが、ぜんぜん熱くなりません。
そのため、ふくちゃんは平気で網線につかまって行き来しています。
何に関してもビビりのオカメインコですが、
「バードヒーター」 を取り付けても、さほど驚かず、
寒くなれば、バードヒーターに寄り添い、熱くなれば離れて快適のようです。
バードヒーター使用時 アクリルケース内の温度は?
室温が20度を下回る時は「バードヒーター」だけでは、ケース内は+3度~4度しか上がりません。
そこで、マルカン20W+サーモスタットを併用して使うと、かなりいい感じに温度調節できました。
設置場所は、バードヒータのすぐ下、横むきに設置。
100均で購入した金具フックをつなぎ合わせて吊るしました。
このヒーター2つ設定で、室温14度の時にサーモスタットを25度に設定すると・・・
まだ、若鳥なのでペットショッ推奨の25度設定ですが、成鳥になったら20度くらいで大丈夫かと思います。
バードヒーターのサーモスタット併用について
アクリルケースでバートヒーターを使う場合、サーモスタットが必要です。
口コミを見ると「サーモスタットは必要ない」という意見もありますが、これはアクリルケースなしの場合です。
バードヒーターは、温度を感知し自動でON/OFFし、加熱時は、上の写真のようにランプが点灯します。
設定できる温度は、「強(High)で95℃、弱(Low)で80℃」で、それ以上の温度になると自動的に停止しランプが消えます。
でも、これは「発熱面」の温度なので、アクリルゲージ内の温度調節をしてくれるわけではありません。
暖かい日中に使用すると、アクリルケース内の温度はかなり熱くなるので、サーモスタットの設置が必須となるわけです。
サンコーの公式ホームページにも「保温目的なら、必ず温度計を設置してください」と明記してあります。
設定温度は発熱表面の温度です。保温目的の位置の温度確認は必ず温度計を設置してご確認ください。
サンコー公式ホームページ
サーモスタットの設置
サーモスタットは、設定した温度に合わせて暖房器具のスイッチを自動的に切り替えてくれる便利な器械です。
我が家で購入したのは、マルカンの「ミニマルランド サーモスタット」です。
電気器具の相性を考え、ヒーターと同じマルカンの製品を選びました。
でもこれ、ちょっと使いにくいです。
温度設定がダイヤル式なのでとても解りにく、夜でもすぐに確認できるデジタル式サーモを購入すればよかったと、ちょっと後悔しています。
でもまあ、温度設定は別の温度計とほぼ一致しているので、便利に使っています。
ダイヤル式のものは、ランプで通電は確認できても実際のケージ内温度が分からず、夜間はカバーをめくって起こすのが可哀想なので室内外温度計を設置してケージ内の温度を確認していました。
この商品は夜間でもケージ内の温度が緑のランプで表示されるので便利です。
また室内街温度計、アナログ温度計とも殆ど誤差はありません。
うちのセキセイインコは何でもかじってしまうので、今まで使っていたサーモスタットのセンサーのプラスチックのカバー部分を幾つも駄目にしてきましたが、こちらはセンサー部分がステンレスでコードも金属カバーがついてるので安心です。
温度の設定もボタンを長押しするだけなので簡単です。
Amazon口コミ
デジタルサーモはこちら↓
サーモスタットを二股にして、ヒーター2つ繋げてもいいの?
ヒーターを2つ使用すると、サーモスタットも2つ必要?と思いましたが、マルカンのホームページを見ると、合計310Wまでなら2つ繋いで使用出来るとありました。
ふくちゃんのヒーター設定は、マルカン20W+バードヒーター30W=50W
なので、ぜんぜん大丈夫です。
そこで、上の写真のような二股のコンセントタップを利用して、1つのサーモスタットに2つのヒーターをつなぎました。
ただし、温度センサーは一つだけですので、センサー取り付け位置には気を配る必要があります。
ケースの上下・ヒーターからの距離で温度差があるので、ヒーターから離れた真ん中付近に落ちないよう洗濯ばさみで補強して設置しています。
オカメインコの保温にアクリルケースは必要?
オカメインコの保温にアクリルケースは絶対必要ではありませんが、保温以外でも「フケ飛散防止・防音」などでも役立ってくれます。
当初は、アクリルケースを買うつもりはなく、冬になったら保温効果のあるゲージカバーを買うか、ポリカーボネイトなどでDIYしようと思ってたんです。
ところが、ふくちゃんを迎えてすぐ、主人も私も、オカメインコ特有のフケでアレルギー気味になり慌てて購入。
ふくちゃんの大きな声の防音効果もあるし、不器用な私がDIYするより、購入してよかったと思っています。
我が家で購入したアクリルケースの感想は別記事で紹介しています。
まとめ オカメインコの保温★ヒーターとアクリルケースで冬支度
最後までお読みいただいてありがとうございました。
素敵なオカメライフを送ってくださいね(^^♪