ぶどう剪定時期に注意★切り口から水が!!止める方法は?ぶどう樹液化粧水の作り方

ぶどうの切り口から水1200 シャインマスカット
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このページでは、春にぶどうの枝をうっかり切ってしまって、枝から水(樹液)が出てしまい困っている方むけに、私が実際に試した止水方法と、農直伝「ぶどうの樹液の化粧品の作り方」をお話ししています。

2022年我が家のシャインマスカット収穫

筆者の紹介
3軒のプロのぶどう農家の叔父叔母の指導を元に、シャインマスカット栽培歴7年の筆者。昨年は家庭菜園で150房の見事なシャインマスカットを収穫しました。

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ぶどう剪定時期に注意★切り口から水が!!止める方法は?

ぶどう 剪定

結論から言うと、ぶどうの切り口の水(樹液)を止める方法はありません。

私の場合、トップジンMペーストを塗り、少し止まった枝もありましたが、多少の殺菌効果があったくらいで、水は止まりませんでした。

ぷろのぶどう農家の叔母から言わせると、

ぶどうの樹液が出るのは、春の2週間くらいだけ

ほおっておけばそのうちとまるよ。枯れないから大丈夫

との事。その言葉通り、2週間ほどで樹液は止まり、何の影響も出ませんでした。

心配せずに見守った方が良いようです。

では、我が家のぶどうの木についてお話ししていきますね。

ぶどうの春の剪定は禁物!!

ゴミ袋いっぱいの剪定枝

ブドウの剪定は、一般的に寒い時期12月~1月に行います。

いわゆる休眠期ですね。

春になると根の活動が始まって、水分を勢いよく樹に吸い上げます。

ですから、春に枝を剪定をしてしまうと、蛇口をひねったように切り口から、水が垂れることもあるそうです。

ぶどうの切り口から水4

もちろん我が家でも、1月中旬に剪定を終わらせたのですが、

切り落としを悩んだ枝が3本ほどあったのを忘れてしまい、2月下旬に切り落としたんです。

まだ寒かったので、大丈夫と思っていたのが失敗・・・

3月下旬、晴れているのにポタポタ水音がするけど雨?

と窓をのぞいたら、切り口からかなりの水(樹液)が垂れていてびっくり!!

ぶどうの切り口から水1

上の写真の枝は、切り口が割れて腐っている?ようにも見えます。

すべて2月下旬に切った枝の切り口から水(樹液)が出ています。

ぶどうの切り口から水2

こちらは、切り口ではないのに、幹から樹液がぽたぽた。

あ~、やっちまったな!!って感じでした。春の剪定は絶対ダメですね。

切り口を結束バンドで縛るわけにもいかないし、布を巻いても染み出てくるし・・・

どうしたものかと考えてしまいました。

切り口の水(樹液)を止める?「トップジンMペースト」を塗ってみた

ぶどうの切り口止水トップジンペースト1

そこで思い出したのが、シャインマスカット農家の叔母に勧められて使った トップジンMペースト

以前、このブログで紹介したブドウスカシバの被害で、木の傷口に塗った「殺菌剤」です。

ぶどうの切り口止水トップジンペースト2

ブドウカシスバが食い荒らした傷口は樹の芯まで及ぶので、放置すると細菌が入り晩腐病・つる割病になり枯れてしまうんですね。

「トップジンM」は殺菌作用があるだけでなく、切り口の「ゆ合促進定効果」で切り口の回復を早めてくれる効能もあります。

ぶどうの切り口止水トップジンペースト3

早速、今回も塗ってみました。

1.切り口から垂れている水(樹液)を布で拭く
2.切り口に「トップジンMペースト」を塗る


ちなみに、「トップジンMペースト」は塗布後、乾くとカチカチに固まるんです。

ぶどうの切り口止水トップジンペースト塗布後1

塗布後はこんな感じ。

ぶどうの切り口止水トップジンペースト塗布後2

1~2分経過、あらら

塗った「トップジンMペースト」の下から、どんどん樹液が染みだしています。

薬剤は樹液と混じって、だら~と垂れてしまいました(笑)

こりゃ乾くどころじゃない。ダメですね。

昨夜雨が降り、今日は20度もある春の陽気。

勢いよくぶどうの根が吸水活動を始めたんですね。

ぶどう農家のプロに聞いてみた★切り口の水を止める方法は?

ぶどうの切り口から水3

塗布後、シャインマスカット農家の叔母に

「トップジンペーストを塗ったが、止まらない。ぶどうの切り口の水を止める方法はないの?」

と聞いてみると、

あはは、切り口の水を止めるのは無理だよ。

ぶどうの樹が勢いよく水を吸い上げている証拠。

ぶどうの樹液が出るのは、春の2週間くらいだけ

ほおっておけばそのうちとまるよ。枯れないから大丈夫

来年からはもっと早く剪定しなきゃダメだよ~

と一笑されてしまいました。

「トップジンMペースト」塗布3日後

ぶどうの切り口3日後1

それでも気になるので、3日後シャインマスカットの枝を見に行くと

やはりほとんどの「トップジンMペースト」が流れ落ちてしまっている様子。

ぶどうの切り口3日後2

先日より、切り口から落ちる水の勢いは収まっていますが、水が染みて溜まっている様子です。

ぶどうの切り口3日後3

こちらは、少し乾いてきています。

叔母には、ほおっておいて良いと言われましたが、

気になるので、「トップジンMペースト」を再び塗って殺菌しました。

1週間後、ほとんどの枝の切り口から水は垂れなくなりました。

叔母の言うように、水が垂れるのは一時的なもので、心配はないようです。

乾いたら「トップジンMペースト」を塗って殺菌してあげても良いですね。

葡萄の樹液を化粧水用に採取

ぶどうの切り口止樹液をペットボトルで貯める

ぶどう農家の叔母によると、ぶどうの樹液はシミ予防効果がある「化粧水」になるとの事で、一部の枝にペットボトルを巻き付けて樹液を採取しました。

何日もかけて採取すると樹液が腐るので、あちこちに仕掛けて、1日で採取したものを使ったほうがよいそうです。

葡萄の樹液 化粧水の作り方

化粧水

ここからは、農家直伝の「ぶどう樹液化粧水」の作り方を記載しておきますね。

ブドウの樹液 化粧水材料

ぶどうの樹液で作る化粧水の材料はこちら。

葡萄の樹液で化粧水 材料
  • ぶどうの樹液 500ml
  • エタノール 75ml(ぶどうの樹液の15%)
  • グリセリン 50ml(ぶどうの樹液の10%)
  • ホウ砂 6g(ぶどうの樹液の1.2%)
  • 香料 4~5滴
  • コーヒーフィルター
  • 小瓶
ぶどうの樹液 化粧水材料

材料ですが、エタノールなどは、普通にドラッグストアで手に入れられます。

ぶどうの樹液は、そのまま使っても良いのですが、アルコール(エタノール)を入れないと、肌への浸透率が悪いとの事。

グリセリンは、アルコールで水分が飛んだ肌に潤いを戻すために入れます。

アルカリ性のホウ砂を入れることで、アレルギーを抑え優しい成分になるとの事でした。

ブドウの樹液 化粧水の作り方

2022年9月4日 我が家のシャインマスカット収穫
2022年9月4日 我が家のシャインマスカット
  • 1.ぶどうの樹液を鍋に入れ、40~50度位になるまでコンロで加熱します。指を入れて熱くない程度、お風呂の温度強ですね。
  • 2.火を止め、ホウ砂6gを加え、良くかき混ぜて溶かします。
  • 3. ホウ砂が完全に溶け、ぶどうの樹液の温度が下がったら、エタノール 75ml を加えてかき混ぜます。
  • 4. グリセリン 50ml を加えてかき混ぜます。
  • 5. ベルガモット油などの香料を数滴加えて、よくかき混ぜます。
  • 6.コーヒーフィルターなどで、用意しておいた瓶に少量ずつろ過します。
  • 7.冷蔵庫または、冷凍庫に入れて保管
手作り化粧水

基本的にへちま水などの作り方と同じです。

殺菌をきちんとしたい方は、練馬区が公開している「煮沸処理へちま水の作り方」を参考にしてください。

作った化粧水は防腐剤を入れてない為、冷蔵庫に入れて1週間ほどで使い切ります。

沢山ある場合は、小分けにして冷凍庫で保存、少しずつ解凍して使うとよいそうです。

それでは、今年もぶどう栽培頑張りましょう(^^)/

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