第7話では、西郊の事件の真相が明らかになり、妖市の内部にも大きな動きが出てきます。
武祯(ぶてい)は灰長老を追及し、妖市の秩序を揺るがす問題に直接向き合うことになります。一方で梅逐雨(ばい・ちくう)は、村で発生した瘴気の事件を調査する中で、新たな人物・霜降(そうこう)と出会い、自身の過去にも関わる展開が描かれます。
また、玄鉴司では梅逐雨の立場にも変化の兆しが見え始め、それぞれの関係や立ち位置が少しずつ動き出していきます。
それでは、『子夜帰』第7話のあらすじ(ネタバレ)を紹介していきます。
※誤訳があったらごめんなさい。
『子夜帰 7』主な登場人物
武祯(ぶてい)
演:Tian Xiwei(ティエン・シーウェイ)
清河県主(せいがけんしゅ)です。
妖市の「猫公」として長安の妖を管理しています。第7話では西郊の事件を調べ、灰長老を追及します。妖市では自ら裁きを下し、灰長老を妖獄へ送ります。また村での瘴気事件にも関わり、霜降と出会います。
梅逐雨(ばい・ちくう)
演:Xu Kai(シュー・カイ)
玄鉴司(げんかんし)の役人です。
冷静な判断力を持ち、第7話では瘴気の原因を調査します。霜降の術の不備に気づき、陰から補助して村人を救います。霜降との関係を隠し、都では司使の役目を望む動きを見せます。
柳太真(りゅう・たいしん)
妖市の「蛇公」です。武祯と並ぶ妖の管理者です。
第7話では梅四の行動に耐えきれず、彼を縛りつけます。その後、村の瘴気事件にも武祯と共に対応します。
无字书(むじしょ)
武祯の副手です。
妖市の動きを把握しており、第7話では捕らえられた灰長老に対して独自に詰問を行います。灰長老の言葉から、さらに内情を探ろうとします。
灰長老(かいちょうろう)
妖市四門の一人です。
第7話では遊神の術を使った疑いをかけられ、武祯に追及されます。罪を暴かれ、最終的に妖獄へ送られます。
凌霄(りんしょう)
蛇公の配下です。
第7話では灰長老が禁術を使ったことを証言し、騒動のきっかけを作ります。
霜降(そうこう)
常曦宫(じょうぎきゅう)の天師です。梅逐雨の弟弟子です。
第7話で初登場。村での騒動の中で武祯に捕らえられますが、瘴気を除く術を試みます。術は不完全でしたが、結果的に村人は救われます。その後、梅逐雨のもとに身を寄せます。
梅四(ばい・し)
梅逐雨のいとこです。
柳府に妖がいると疑い続け、第7話でも騒動を起こします。柳太真に縛られるものの、その後も行動を続けます。
聞化(ぶんか)
梅逐雨の屋敷にいる人物です。
第7話では霜降と出会い、誤解から衝突しかける場面が描かれます。
柳公慎(りゅう・こうしん)
朝廷の役人です。
玄鉴司を訪れ、西郊の事件について確認します。梅逐雨の働きを評価しようとします。
徐鸾(じょらん)
玄鉴司の司使です。
第7話では梅逐雨が司使の役目を望んだことで動揺を見せます。
『子夜帰』第7話 あらすじ ネタバレ

武祯(ぶてい)は狸猫に化け、西郊の密林へと急行する。
しかし山婆娑(さんばさ)はすでに魂も肉体も消え去っていた。
現場には激しい術の痕跡だけが残されている。
武祯はそれを丁寧に確認し、これは普通の修行者によるものではないと判断する。
一方、梅逐雨(ばい・ちくう)は静室で座禅を組んでいた。
だが心は乱れていた。
頭に浮かぶのは、西郊での出来事。
瘴毒に倒れた自分を救うため、武祯が口づけして毒を吸い出したあの場面だった。
その光景が何度も繰り返しよみがえり、どうしても消えない。
梅逐雨はこれを自分の修行が乱れたために生じた邪念だと思い込み、あの出来事を夢のように処理しようとする。
しかしそのせいで、武祯と顔を合わせることに対して、かえって気まずさと恥ずかしさを感じるようになる。
師の教えを思い出し、すぐに印を結んで心を抑え込み、どうにかその思考を封じ込める。
妖市はいつも通り賑わっていた。
その中で灰长老(かいちょうろう)は壁画の前に立ち、落ち着いた様子でそれを眺めている。
まるで西郊の件とは無関係であるかのようだった。
そこへ武祯が現れ、灰长老に西郊の件を問いただす。
しかし灰长老は強く否定し、自分は関係ないと言い張る。
さらに半妖である武祯をあからさまに軽んじ、猫公の威厳すら意に介さない態度を取る。
その時、周囲に妖たちが次々と集まる。
凌霄(りんしょう)が前に出て証言する。
前日に灰长老が遊神の術を使っていたのを、この目で見たと断言する。
遊神の術は神識を体から離して行動させる禁術であり、体への負担が大きい危険な術だった。
その証言により、場の空気は一気に緊張する。
武祯はその場で決着をつけることを選ぶ。
流光鞭(りゅうこうべん)を取り出す。
この鞭は神識離脱の痕跡(禁術をつかったかどうか)を見抜くことができる。
鞭には雷のような力が宿り、遊神の術を使った後の反動を暴き出す。
灰长老は逃げようとするが、武祯に阻まれる。
その場で鞭が振るわれる。
一撃ごとに罪を問いただす。
鼠妖を勝手に放ったこと
山婆娑と結託したこと
同族を害したこと
鞭を受けるたびに罪が明らかになっていく。
最終的に灰长老は拘束され、武祯自らによって妖獄へと送られる。
その後、无字书(むじしょ)は一人で妖獄を訪れる。
灰长老(かいちょうろう)に対して強い怒りを抱き、日ごとに苦しめようとする。
灰长老はついに口を開き、雷撃木を奪ったのは無化骨を守るためだと語る。
しかしその本当の目的については語らない。
さらに无字书に対しても、白紙のように見えても本当に何も持たないわけではないと、欲の存在をほのめかす。
一方、柳府では別の騒動が起きていた。
梅四(ばい・し)が何度も除妖のために現れることに柳太真(りゅう・たいしん)は耐えきれず、ついに彼を庭の木に縛りつける。
それでも梅四は引かず、柳家には蛇妖がいると主張し続ける。
さらに柳太真自身にも疑いを向ける。
そのやり取りの中で、誤って柳太真の衣を引き落としてしまい、慌てて着せ直して逃げ出す。
その頃、村では再び瘴気の被害が発生していた。
武祯は知らせを受け、柳太真とともに急いで村へ向かう。
そこではすでに梅逐雨が調査していた。
三人の村人が顔を青紫に変え、意識を失って倒れている。
何かに憑かれたようで状況はかなり深刻だった。
その時、女性の悲鳴が響く。
ある男が淫乱な泥棒だと騒ぎになっていた。
武祯が部屋に踏み込み、その男を取り押さえる。
その顔を見た瞬間、梅逐雨は気づく。
それが弟弟子の霜降(そうこう)であることに。
しかし自分の身分を隠しているため、その場では名乗らない。
霜降は慌てて弁解する。
自分は常曦宫の天師であり、山で道に迷い、涼もうとして服を脱いだ時に誤って斜面で足を滑らせ、女性たちの部屋に転げ落ち、好色な泥棒と間違えられたのだと説明した。
しかし武祯(ぶてい)は、
百年前に常曦宫は滅びたといわれている。
まだ後継者がいるとは信じられない。
だから、常曦宫出身と語る者は詐欺師が多い。
違うなら、村人を救って証明しろと言う。
すると霜降は、できるか解らないが
7つの法宝を取り出し、瘴気を取り除いてみると話す。
霜降は術を始めるが、うまくいかない。
法宝の配置や、手順には明らかな不備があるのだ。
梅逐雨はそれに気づく。
しかしその場で指摘することはせず、陰で印を結び、術式の足りない部分を補う。
その結果、瘴気は引き出され、村人たちは徐々に意識を取り戻す。
だが霜降は、自分の術が補われていたことには気づかず、大喜びする。
助けられた村人たちは霜降に感謝し、頭を下げる。
その頃にはすでに梅逐雨の姿はなかった。
霜降に正体を知られることを避け、その場を離れ武祯の馬車に乗って身を隠していた。
帰り道、武祯(ぶてい)は霜降(そうこう)を都へ誘う。
霜降が馬車に乗り込もうとしたとき、そこに梅逐雨を見つけ驚く。
武祯(ぶてい)が、
いないと思ったらここにいたの、私を待っていたのね
というが、霜降は、
「いや、梅逐雨は、私を待っていたんだ、ついに見つけたぞ!!」
と嬉しそうに言います。
とっさに梅逐雨はそれを否定し
梅逐雨は霜降に「十一弟」と呼んで目で合図。
霜降はその意図を理解し、その関係を受け入れる。
武祯には同郷の知り合いだと説明されるが、その様子に違和感、不信感を感じた。
都に戻った後、梅逐雨と霜降はすぐにその場を離れる。
それを見送る武祯は、梅逐雨が何かを隠していると感じる。
その夜、梅逐雨の家。
霜降は梅逐雨に事情を話す。
常曦宫では9人の先輩がいる。兄弟子が掌門となってから修行が厳しくなり、暗記ばかりでつまらない。
それに耐えられず山を下りてきたのだった。
できれば、梅逐雨のもとで実戦で学びたい。
梅逐雨はそれを受け入れるが、条件を出す。
従兄弟同士として振る舞うこと
常曦宫の繋がりを明かさない、口にしない
勝手に行動しないこと
条件を不思議に思う霜降に
特に常曦宫のことは、余計なトラブルを避けるため言うな。
18年前の事件は両親の死んだ事とつながっている。そのわけを調べたいからだと、約束させる。
翌朝、霜降は部屋の中に別の人物(聞化)がいることに気づき、警戒して刀を抜く。
聞化も盗賊だと思い応戦しようとするが、誤解だったと分かる。
その後、食卓に並ぶのは質素な食事だった。
霜降はそれを見て不満そうな様子を見せる。
その後、梅逐雨は西郊の事件の報告をするため玄鑑司へ向かう。
司使の徐鸾(じょらん)は、仕事をさぼって
肩をもんでもらいながら足湯をして日光浴して威張っている。
そこへ、柳公慎(りゅう・こうしん)が自ら玄鑑司を訪れ、西郊の事件について問いただす。
司使である徐鸾(じょらん)ははっきりと説明できず、言葉を濁す。
一方で梅逐雨(ばい・ちくう)は、西郊の結案卷宗を持って戻り、経緯を報告する。
柳公慎はその働きを評価し、褒美を与えると告げる。
昇進でもよいとまで言い渡す。
その場で、梅逐雨は突然、司使の職を望むと申し出る。
現職の徐鸾の目の前で、自らその地位に就きたいと願い出たことで、場の空気は一変する。
徐鸾の表情は大きく変わり、険しいものとなる。
柳公慎はその申し出を聞き、頼りがいがある様子だと評価し、うなずく。
実際に徐鸾は職場を去ることになる。
一方、武祯は梅逐雨を如意楼(にょいろう)に誘うが公務が忙しいと断られ、
彼に距離を取られていることを感じ落ち込んでいた。
斛珠は、彼女の誘いを断るなんて
初めての人で歴史に残る一大事だと武祯をからかう。
さらに霜降(そうこう)の存在の話になる。
彼は、路上に妖怪退治の商売を行う露店をだしたようだ。
過去に、妖怪と常曦宫(じょうぎきゅう)は対立していた。
本当に常曦宫が復活したなら厄介で、大きなトラブルになる。
霜降がどの程度の力があるか探ろうと話し合う。
つづく
『子夜帰』第7話 の感想

まず印象的だったのは、妖市での灰長老の処分です。
これまで裏で動いていた存在が、ついに表に出てきました。
武祯(ぶてい)がその場で流光鞭を使う場面。あれで、使った禁術が解る設定なのですね。
映像はとても綺麗でした。
ただ、灰長老は最後まで本音を語っていない様子で、雷撃木や無化骨の件も含め、まだ裏がありそうな印象です。
そして梅逐雨(ばい・ちくう)。
今回かなり分かりやすく変化が出ていました。
修行中に武祯のことを思い出してしまう場面。
あのキスの記憶を「邪念」として無理に抑え込もうとするところが、いかにも梅逐雨らしいです。
感情より理性を優先する性格がはっきり出ていました。
少しだけしか映りませんでしたが、霜降(そうこう)が登場した村の景色も良かったですね。
とても美しくて、かなり印象に残りました。
山に囲まれた静かな集落で、どこか現実離れした雰囲気があり、画面を見ていて引き込まれました。
このドラマは横店、象山、襄陽で撮影されていますが、この村のシーンはおそらく象山影視城の屋外セットが使われているように見えます。
象山影視城は古代の村や街並みをそのまま再現した大規模な撮影地で、自然の地形とセットが一体になっているのが特徴です。
実際に観光もできる場所で、タイミングが合えば撮影中のドラマの様子を見られることもあるそうです。
→観光できる中国撮影所一覧
一度実際に行ってみたいですね~
霜降の登場で、梅逐雨の過去も少し見えてきました。
常曦宫という組織が今も存在していること、
そして修行の実態。
ただ、なぜ梅逐雨がそこで修業したのかなど、詳しい事情はまだ描写が少なく、この先の展開が気になります。
そして玄鉴司の場面。
ここ、本当に最高でした。
褒美として昇進も可能と言われたその場で、梅逐雨が「上司の役職」を望む展開。
すっこーい。仲間の役人たちも啞然!!
しかも徐鸾(じょらん)の目の前でその役職を望むという流れはかなり大胆で、一気に空気が張り詰めました。
柳公慎(りゅう・こうしん)がそれを許可してくれた様子。よかったです。
さらに、このシーン。
梅逐雨(演:シューカイ)が歩いてくるだけなのに、画面の空気が変わるんですよね。
すらっとした高身長に、まっすぐ伸びた姿勢、無駄のない動き。引き締まった腰のラインも綺麗で、思わず目で追ってしまいます。
あの官服の着こなしも本当に完璧で、ここまで似合う人いる?と思うくらいしっくりきています。
顔立ちもすっとしていて、どの角度から見ても美しい。
正直、このシーンだけでも何度も見返したくなるレベルでした。
シュー・カイファンとしては完全にご褒美シーンです。
一方で武祯。
梅逐雨に誘いを断られたことで少し気にしている様子。
さらなる進展がたのしみです。
そして今回のコメディ枠、梅四(ばい・し)。
またやらかしましたね。
一度だまされて西郊まで行かされたのに、まったく懲りていません。
柳太真(りゅう・たいしん)にしっかり捕まって、あそこまでぐるぐる巻きにされて木に縛られているのはさすがにやりすぎではと思うほど笑えました。
それでも本人はまったく諦めておらず、池に入って白大蛇を探しそうな勢い。
さらに柳太真の服をはだけさせてしまい、また怒らせてしまう流れも含めて完全にいつもの調子です。
怒る柳太真、肌を見てしまい、少し得したような顔で逃げる梅四、そしてなだめに入る武祯。
この一連のやり取りは思わず吹き出してしまいました。
第7話は大きな戦闘は少なめでしたが、
・妖市の内部の動き
・梅逐雨の心境の変化
・霜降の登場による過去の広がり
に加えて、こうしたコメディ要素も入っていて、バランスの良い回だったと思います。
ここから物語がさらに大きく動いていきそうで楽しみです。
『子夜帰7』用語解説
妖市(ようし)
妖たちが集まり、管理されている場所です。猫公や蛇公が統治し、秩序を保っています。第7話では灰長老(かいちょうろう)の裁きが行われ、妖市内部の動きが描かれます。
妖獄(ようごく)
罪を犯した妖を閉じ込める場所です。第7話では灰長老がここに送られます。
遊神の術(ゆうしんのじゅつ)
魂を体から離して動かす術です。体への負担が大きく危険なため禁じられています。第7話では灰長老が使用した疑いをかけられます。
流光鞭(りゅうこうべん)
武祯が使う武器です。魂が体を離れた痕跡を見抜くことができます。第7話では灰長老の術の使用を確かめるために使われます。
神識(しんしき)
人や妖の意識や魂のようなものです。遊神の術によって体から離れることがあります。
瘴気(しょうき)
人に害を与える気です。体に入ると意識を失うこともあります。第7話では村人たちがこれによって倒れます。
雷撃木(らいげきぼく)
雷に打たれた木です。妖気や煞気を抑える性質を持つとされます。第7話では灰長老がこれを巡って行動していたことが語られますが、詳しい目的は描写なしです。
無化骨(むかこつ)
強い煞気(さっき)を持つ骨です。第5話では封印されますが、実際は武祯によってすり替えられていました。さらにその正体が「邪煞詭婴(きえい)」の骸骨であることが明らかになります。第7話では灰長老がこれを守るために雷撃木を求めたと語りますが、その具体的な目的は描写なしです。
常曦宫(じょうぎきゅう)
妖を退治する除妖師の組織です。かつて妖市と対立していたとされ、長く姿を消していると考えられていました。第7話では霜降が天師として登場し、現在も存在していることが明らかになります。修行は暗記中心で実戦が少なく、9人の先輩がいることが語られます。梅逐雨も関係していますが、詳しい事情は描写なしです。
天師(てんし)
術を使い、妖や異変に対処する者です。第7話では霜降がこの立場として登場します。
玄鉴司(げんかんし)
妖や事件を調査する役所です。梅逐雨が所属しています。第7話では西郊の事件の報告が行われます。
司使(しし)
玄鉴司の役職の一つです。第7話では梅逐雨がこの役目を望む場面が描かれます。
『子夜帰』8第話 あらすじはこちら

