家庭菜園でシャインマスカットを育て始めて8年目。
昨年はなんと260房もの立派な房を収穫することができました。
この記事では、3軒のプロのぶどう農家から教わった「シャインマスカットの収穫時期」に関する知識や、収穫後の長期保存方法を、私自身の体験を交えてまとめています。
これからシャインマスカット栽培を始める方や、収穫タイミングを迷っている方の参考になれば幸いです。
シャインマスカットの収穫時期/収穫の目安とタイミング
シャインマスカットの収穫時期

シャインマスカットの収穫時期は、栽培地域や栽培方法、その年の天候などによって変わります。
一般的には夏から秋にかけて収穫されますが、「9月になったから収穫!」というわけではありません。
我が家でも毎年、同じ日に収穫できるわけではないんです。
果皮の色・開花からの日数・糖度・実際の味などを確認しながら、収穫時期を判断しています。
では、我が家では実際にいつ頃収穫しているのか?
過去の収穫日を見てみましょう(^^)/
実際の収穫日(過去8年分)

我が家と、プロ農家である叔母の農園の収穫日を比較した一覧がこちらです。
| 収穫年度 | 叔母の農園 収穫日 | 我が家の 収穫日 |
|---|---|---|
| 2025年 | 9月15日 | 9月9日 |
| 2024年 | 9月15日 | 9月15日 |
| 2023年 | 9月15日 | 9月4日 |
| 2022年 | 9月2週目 | 9月4日 |
| 2021年 | 9月12日 | 8月30日 |
| 2020年 | 9月5日 | 9月1日 |
| 2019年 | 8月31日 | 8月31日 |
| 2018年 | 9月2日 | 9月2日 |
こうしてみると、我が家は8月後半〜9月中旬が中心。叔母の農園よりやや早い傾向があります。
収穫時期が早い理由と調整方法

我が家のぶどう棚は、住宅の壁に西日が反射するうえ、外ボイラーからの排熱もあります。叔母の農園より暑くなりやすい環境なので、これも収穫時期が少し早くなる理由のひとつなのかな?と感じています。
一方、叔母の農園では遮光ネットを使用して日差しをコントロールし、10月収穫を実現している区画もあります。
昨年は私も真似して遮光対策を試したところ、収穫開始が遅れ、9月中旬に全体の半分以上を収穫。残りは3房ずつ間引くように採り、10月中旬まで楽しめました。
一度に大量収穫すると食べきれませんし、こうして少しずつ味わえるのも家庭菜園の醍醐味ですね。
我が家で行った遮光対策の詳細は、別ページで紹介しています。
シャインマスカット 収穫まで何年かかるの?
我が家の苗は何年目から収穫できた?

シャインマスカットは、条件がそろえば苗を植えた翌年から実をつけることがあります。
我が家でも、1年生苗を植えた翌年に3房だけですが、しっかりとした実を収穫できました。
まだ木も小さかったので、最初からたくさん実らせようとはせず、我が家では3房だけ残して育てました。
それが翌年20房、さらに50房……と、木の成長とともに少しずつ収穫量が増えていきました。
7年間の収穫量の変化
| 年数 | 収穫量(房) | 備考 |
|---|---|---|
| 1年目 | 3房 | 初めての収穫 |
| 2年目 | 20房 | |
| 3年目 | 50房 → 5房 | 黒とう病でほぼ全滅 |
| 4年目 | 70房 → 30房 | 袋掛けの時期が遅れ減収 |
| 5年目 | 105房 | 初めて全房収穫成功 |
| 6年目 | 150房 | 「かすり症」が発生 |
| 7年目 | 260房 | 過去最高収穫 |
我が家では、木が成長してぶどう棚いっぱいに枝が広がるにつれ、収穫できる房数も増えていきました。
ただ、病気が出たり管理がうまくいかなかった年は、大幅に収穫量が減ったこともあります。
我が家も3年目に黒とう病で大半を失い、4年目には袋掛けの遅れで収量ダウン…。
それでも試行錯誤を重ね、5年目には全105房を無事収穫し、プロ農家からも褒められる品質になりました。
黒とう病での奮闘記はこちら
「かすり症」との遭遇

6年目は150房と豊作でしたが、そのうち約2割に茶色い斑点が出る「かすり症」が発生。
病気ではないものの見た目が悪くなるため、すぐにJAアグリへ相談しました。
「かすり症」の原因と対策はこちら↓
同じ症状で悩む方は、ぜひご覧ください。

7年目、最高収量へ

そして迎えた7年目、過去最高となる260房を収穫。
家庭菜園とはいえ、棚いっぱいにずらりと並んだ房はまさにぶどうのカーテン。見ているだけで達成感と喜びがこみ上げます。
収穫後、叔母に糖度を測ってもらったところなんと20度。
口に入れた瞬間、濃厚な甘みと爽やかな香りが広がり、「今年は間違いなく最高の出来!」と確信しました。
長年プロとしてシャインマスカットを育ててきた叔母からも「よくここまで仕上げたね」と褒められ、努力が報われた瞬間でした。
シャインマスカット収穫の目安とタイミング
シャインマスカットは、ほんの数日の違いで甘みや香りが大きく変わります。
ここでは、私が実践している「収穫の見極め方」を4つご紹介します。
1.果皮カラーチャートで色を確認する

茨城県農業総合センターが公開している「果皮カラーチャート」を使えば、収穫適期を色で判断できます。
JAの出荷基準となる糖度18度は、チャートの中央(値3)に相当。
日本園芸植物標準色票では「緑黄2911」が、美味しいシャインマスカットの目安色です。
ただし、正確に色見本と見比べるのはなかなか大変…。
そこで、もっと簡単な目安としておすすめなのが「開花からの日数」を数える方法です。
2.開花からおよそ100日前後を目安にする

茨城県農業総合センターの研究によると、シャインマスカットが糖度18度以上になるのは、開花からだいたい90~100日以降とのこと。

昨年の我が家の例でいうと——
開花したのは5月25日。
初めて収穫したのは8月30日、開花から98日目でした。
叔母に糖度計で測ってもらうと、房の下のほうは18度あったんですが…肩のほうはまだ甘みが足りない。
見た目は「もう食べ頃でしょ!」って感じでも、口に入れると「あれ、もうちょっと…」という微妙な状態でした。

そこで、さらに1週間待って開花から105日目に収穫すると、房全体に甘みが乗り、糖度も安定。
結果的に、この105日目が「全房が美味しく食べられるベストタイミング」だったわけです。
「やっぱり待って正解だったね」と、プロの叔母にも太鼓判をもらいました。
やはり「開花日を記録すること」が収穫成功の鍵。

「え~開花日なんて解らないよ。」なんて言わないでくださいね。
シャインマスカットを育てている人なら「開花日」はとても重要です!!
「ジベレリン処理」は、開花日から計算して行うからです。
開花日をカレンダーに付けるなどして記録。
開花から100日前後をひとつの目安にして、果皮の色や糖度、実際の味も確認しながら収穫時期を決めるとよさそうです。
ジベレリンの方法や、希釈液の作り方、ジベレリン後の収穫の様子は別ページでお話ししていますので、興味のある方は覗いてくださいね。
3.食べてみる!! または、糖度計で18度

さて、3つ目の収穫時期の目安ですが、毎日1粒ずつ「食べてみる!!」です。
一番簡単で確実な方法ですよね。
家庭菜園なので、出荷するわけではありませんからね。1粒ぬけていても大丈夫。
毎日、味見ができるのも、家庭でシャインマスカットを作る楽しみの一つです。
私は8月下旬頃から、日当たりの良い所、日陰の部分を、毎日1粒ずつ、収穫時期の判断の為に食べていましたが、栽培の苦労を知らない主人はパクパク味見をしてムカついた~(笑)
食べてみて収穫時期を判断するのが良いよいですが、最近では比較的安価で手に入る「非破壊糖度計」 を購入しようと考えています。
4.軸の色もチェックする

専門農家の叔母から教わったのが、軸の色もチェックする方法です。
我が家では収穫時期が近づくと、房の軸が青緑色から少しずつ茶色っぽくなってくるものがあります。
そこで、軸の色もひとつの参考にしながら、果皮の色や糖度、実際に食べた味などと合わせて収穫する房を決めています。
軸の色だけで「食べ頃!」と決めるのではなく、収穫時期を見極めるヒントのひとつとして見るといいですね。
甘みが強い、希少なゴールドシャインマスカット?の収穫時期

シャインマスカットは、収穫時期を遅らせるほど酸味が薄れ、甘みが強くなります。
私は酸味がわずかに残る18度くらいのシャインマスット好きですが、主人は糖度20度を超える甘~いシャインマスカットが好みです。
ただ、叔母の農園では、熟して黄色っぽくなったシャインマスカットは、甘くても見た目の評価が下がってしまうことがあるそうです。
ところが、先日TVを見ていたら、島根県のシャインマスカット農家さんが
黄色くなったシャインマスカットを指さして、
これはぶどう棚に数房しか実らない、希少な「ゴールドシャインマスカット」です!
糖度20度以上で、価格も2倍します!!
なんて話すから、びっくり!!
う~ん、ずっと実らせておけば自然に黄色くなるんだけどなぁ・・・
陽の当たる場所のシャインマスカットも、黄色く焼けるしね。
物は言いようだね・・と家族で、笑ってしまいました。
我が家では、甘さを重視する房は少し長めに木に残し、味を確認しながら収穫しています。
収穫後のシャインマスカット 長期保存方法

先日(11月下旬)、久しぶりに会った農家の友人からシャインマスカットをいただきました。
なんと、それは9月下旬に収穫したものだそうで、2カ月経っているのにピカピカで新鮮!
秘密は「フレッシュホルダー」という保存方法にありました。
フレッシュホルダーを使った、長期保存方法

友人が教えてくれたのは、水の入った「フレッシュホルダー」に穂軸を入れ鮮度を保つ長期保存方法です。
これなら、家庭でも簡単にできます。
おなじ方法が「山形県農業総合センター」にあったのでご紹介しますね。
山形県農業総合センター によると、この方法は、果房の鮮度を維持したまま、越年まで商品性を保持できる貯蔵方法との事。

シャインマスカットは、収穫後、時間が経つと、左の写真のように穂軸が茶色くなり枯れたような状態になります。
こうなったら、売り物になりません。
それと同時に、果肉もブヨブヨしてきて、冷蔵庫に入れても2カ月が限界です。
フレッシュホルダーで穂軸に水分を補給することで、鮮度を長く保つ効果が期待できるんですね。
バケツの中で水切りし、水の入ったフレッシュホルダーに入れるだけ。

後は、果実袋に入れて冷蔵庫で保存します。

友人は、この方法で11月までシャインマスカットの鮮度を持たせたのです。
市販品がないときは切り花用キャップで代用
我が家では、フレッシュホルダーの代わりに切り花用のキャップでも試してみました。
- ・蓋穴5mmタイプ:水容量19cc
- ・蓋穴9mmタイプ:水容量28.5cc
まとめ シャインマスカットの収穫時期/収穫の目安とタイミング
シャインマスカットの収穫時期は、地域や栽培環境、その年の天候によって変わります。
我が家でも毎年同じ日ではないので、「○月になったら収穫!」ではなく、いくつかの目安を組み合わせて判断しています。
【収穫時期を見極めるポイント】
・開花から100日前後をひとつの目安にする
・果皮の色をカラーチャートで確認する
・糖度18度前後をひとつの目安にする
・実際に1粒食べて味を確認する
・軸の色も収穫時期を見極める参考にする
家庭菜園なら、何といっても「食べてみる!!」のが一番わかりやすいですよね(笑)
我が家では8月下旬頃から味見を始め、甘さを確認しながら少しずつ収穫しています。
また、一度に食べきれないシャインマスカットは、フレッシュホルダーなどを利用して冷蔵保存する方法もあります。
せっかく1年間かけて育てたシャインマスカット。
「まだ酸っぱい~!」とならないよう、色・日数・糖度、そして最後は自分の舌で確認しながら、一番おいしいタイミングで収穫してくださいね(^^)/







