プロのシャインマスカット農家三軒のアドバイスをもとに、家庭菜園でのシャインマスカットの誘引方法を「写真と動画」でわかりやすく解説しています。
誘引に必須な「ねじって枝を管理する方法」も必見です。
シャインマスカットの誘引★コツは「枝をねじって管理」写真と動画で解説
シャインマスカット 誘引の時期
5月中旬は、シャインマスカットの誘引の時期です。
この時期になると、シャインマスカットの枝はぐんぐん伸びます。
我が家のシャインマスカットも、枝が上下に勢いよく伸びて、もうぐちゃぐちゃ。
柔らかな細い枝は、倒してとめても大丈夫ですが、勢いよく育ってしまった枝が問題!!
安易に枝を棚に縛り付けたら、実が付いた良い枝を「ぽきっ」と折ってしまって「あ~もったいない」なんてことが重なり、
「枝の管理はどうしたらよいか?」
「誘引の方法はどうするのか」
プロのシャインマスカット農家の叔父に指導してもらうことにしました。
シャインマスカットの誘引
シャインマスカットの誘引とは
叔父が言うには・・・
誘引とは、それぞれの枝が、太陽の光を同じように浴びて成長すよう成形することで、上手に誘引することで隙間なく一定量の収穫ができるとの事でした。
具体的な誘引作業は、
とのことでした。
えっ?ねじる?
誘引の秘訣は・・・枝を「ねじる」!!
こちらの写真が、ねじった後の枝です。
ひゃぁぁ~雑巾を絞ったみたい!!
枝をねじることを、専門用語で「稔枝」(ねんし)と言うそうです。
枝が成長し重くなると、強い風が吹いた日や、少し触れただけで枝の付け根の部分がポキっと折れてしまいます。
また、あちこち「うじゃうじゃ」枝を伸ばしておくと葉が密集し、太陽の光も届きません。
結果、光合成ができず、栄養が行き届かないため、成長が悪くなり良い房に成長しません。
枝を「ねじる」ことで枝の中の繊維が柔らかくなり、横に倒しても折れません。
このように、枝を「ねじって」矯正することが、誘引の秘訣なのです。
では、実際の「ねじり方」を写真と動画で解説していきますね。
実際の誘引方法 ねじり方
まずは、誘引したい枝を選びます。
あまり早い時期に誘引すると折れてしまうので、しっかり枝が伸びて葉が8枚ほどになったら誘引をします。
1節目と2節目を指でつかみ、そっとねじります。
一方が前、もう一方が後ろと、雑巾を絞る方向でねじります。
ねじっている動画は、こちら↓
プロ農家の叔父なので、あっという間の3秒でねじっていますが、「ぱきっ」という音が確認できるでしょうか?
これは、枝が折れたわけではなく、枝の中の繊維が傷ついた音です。
どうです?
「ぱきっ」と、けっこうな音でしょう?
叔父によると、太くなった枝は「音」がでるまでねじるのが肝心とのこと。
ねじりが甘いと、誘引時に枝の根本でポキっと折れます。
ねじった後は、しならせて、しっかり棚にとめ、誘引完了です。
この時、ぶどうの房は棚の下にくるようにしてあげます。
家庭菜園なので、簡単な柔らかいワイヤーで止めても大丈夫との事で、ひと段落。
音がするほど、ねじっても大丈夫なの?
でも、音がするほどねじっても、生育に支障がないの?という疑問がふつふつと・・・
そこで、またまた叔父に聞いてみると。
との事でした。
最初は私も「バキッ」という音に、枝を折ってしまったのではないかとビビりましたが、これが正解なんですね。
↓こんな感じになるよう、しっかりねじりましょう。
そして、ふと疑問になったことを、またまた叔父に質問。
そもそも、芽かきの時に「上下の芽」を欠いたのに、なぜこんなにもびよ~んと上に伸びる枝が多いのか?
すると、「植物は、おてんとう様に向かって向かって伸びるから、あたりまえだろ」と一蹴。
そりゃそうだ~(笑)
これから、初夏にかけてますます枝が伸びます。
初夏の剪定・摘心方法(枝の先をカットして留める方法)はこちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ シャインマスカットの誘引★コツは「枝をねじって管理」写真と動画で解説
この後、5月下旬~6月に向けて、消毒・花穂整形・ジベレリンと作業がいっぱいです。
梅雨時期の病気にも注意して、秋には美味しいシャインマスカットを収穫してくださいいね。
★季節ごとのシャインマスカットの手入れが解る「栽培・消毒カレンダー」はこちら↓