第18話では、江家を失った魏無羨(ウェイ・ウーシェン)が、金丹を失い絶望する江澄(ジャン・チョン)を救うため、ある“大きな決断”を下していく。幼い頃の江家三姉弟の温かな思い出が描かれる一方で、魏無羨が静かに覚悟を固めていく姿があまりにも切ない重要回。また、薛洋(シュエ・ヤン)の残虐さや、後の物語へ繋がる「射日の征戦」も本格的に動き始める。
それでは、『陳情令』第18話のあらすじ(ネタバレあり)を紹介していきます。
※誤訳があったらごめんなさい。画像出典:公式SNS
『陳情令』第18話 主な登場人物・キャスト
魏無羨(ウェイ・ウーシェン)/肖戦(シャオ・ジャン)
江澄を救う方法を見つけるため、自分を犠牲にする覚悟を固めていく。第18話では、江澄へ希望を与えるため“抱山散人”の話を作り上げ、必死に励まし続けた。また、幼い頃の江家での思い出が描かれ、江厭離や江澄との深い絆も改めて強く感じられる回となった。
江澄(ジャン・チョン)/汪卓成(ワン・ジュオチョン)
金丹を失った絶望から、生きる気力さえ失っていた。しかし魏無羨から「抱山散人なら救える」と聞き、再び希望を抱き始める。第18話では、魏無羨を疑うことなく信じ切っている姿が印象的だった。
江厭離(ジャン・イエンリー)/宣璐(シュエン・ルー)
傷ついた弟たちを優しく支え続ける存在。魏無羨へ蓮根と骨付き肉の汁物を作り、幼い頃と変わらず家族を包み込む温かさを見せた。「三人でずっと一緒にいる」という言葉は、この回の大切な場面となっている。
温情(ウェン・チン)/孟子義(モン・ズーイー)
江澄の状態を診断し、魏無羨の決断を知る数少ない人物。危険な方法だと理解しながらも、魏無羨の覚悟を前に揺れ動く。第18話では、冷静な医師でありながら情の深さも強く描かれた。
温寧(ウェン・ニン)/于斌(ユー・ビン)
魏無羨たちを助け続ける心優しい青年。第18話でも江厭離の避難や江澄救出に協力し、温氏の中では珍しく良心を失っていない人物として描かれている。
宋嵐(ソン・ラン)/李泊文(リー・ボーウェン)
白雪閣を滅ぼされ、自身も薛洋によって視力を奪われた道士。第18話では凄惨な過去を語り、その証言が魏無羨の決断へ繋がっていく重要な役割を果たした。
薛洋(シュエ・ヤン)/王皓軒(ワン・ハオシュエン)
白雪閣虐殺の真犯人。宋嵐をわざと待ち伏せし、毒で失明させるなど残虐さが際立った。陰鉄を巡る不穏な流れの中でも、特に危険な存在として印象を残す。
暁星塵(シャオ・シンチェン)/宋継揚(ソン・ジーヤン)
宋嵐の親友であり、義に厚い道士。直接の登場は少ないものの、失明した宋嵐を救おうと抱山散人を探していたことが語られた。
抱山散人(ほうざんさんじん)
伝説的な仙師。第18話では江澄を救う希望として存在が語られ、魏無羨の計画に深く関わる重要人物となった。
『陳情令』第18話あらすじ(ネタバレあり)

魏無羨(ウェイ・ウーシェン)は、ついに江澄(ジャン・チョン)の金丹を取り戻す方法を見つけ出していた。しかし、その方法はあまりにも過酷で、温情(ウェン・チン)でさえ強く反対するものだった。
そんな中、魏無羨は江澄に精をつけさせようと山へ狩りに出る。軽やかに木々を飛び移り、見事に野鶏を仕留めたその時、草むらの奥に誰かが倒れていることに気づいた。
近づいてみると、それは目を負傷した宋嵐(ソン・ラン)だった。
魏無羨はすぐに宋嵐を夷陵監察寮へ連れ帰る。温情と温寧(ウェン・ニン)が治療を行い、江厭離(ジャン・イエンリー)も献身的に看病した。
やがて目を覚ました宋嵐は、自分に何が起きたのか静かに語り始める。
櫟陽で魏無羨たちと別れた後、宋嵐は暁星塵(シャオ・シンチェン)と共に旅を続けていた。そして数か月前、師匠の誕辰祝いのため白雪閣へ戻る。
しかし、そこで目にしたのは血に染まった地獄だった。
門弟たちは皆殺しにされ、建物の中には無数の亡骸が転がっている。宋嵐は必死に師匠を探し、ようやく瀕死の状態の師匠を見つけ出した。
師匠は最後の力を振り絞り、「奴に気をつけろ…」と言い残し、息絶える。
その瞬間、屋根の上から姿を現したのが薛洋(シュエ・ヤン)だった。
薛洋は最初から宋嵐を待ち伏せしていたのだ。
薛洋は不気味な笑みを浮かべながら毒粉を撒き散らす。宋嵐は激しい痛みに襲われ、その場で両目を失明してしまった。
しかも薛洋は、宋嵐が帰って来るまで十数日も白雪閣に潜み続けていたという。その異常な執着と残虐さに、話を聞いていた魏無羨たちも背筋が寒くなる。
意識が朦朧とする中、宋嵐は暁星塵に助けられたらしい。暁星塵は「抱山散人(ほうざんさんじん)なら治せる」と言い、宋嵐を連れて夷陵まで来たというが、その後の記憶は曖昧だった。
温情は思わず、「本当に抱山散人の居場所があったの?」と確認する。しかし宋嵐は首を横に振る。
そのやり取りを見た魏無羨は、何かを決意したような目をした。
その後、魏無羨は江澄の元へ向かう。
金丹を失って以来、江澄は生きる気力を失っていた。復讐もできず、修行者としても終わった自分など、生きていても意味がない――そう思い詰めていた。
しかし魏無羨は、わざと軽い調子で話し始める。
「俺の母親・蔵色散人は抱山散人の弟子なんだ」
抱山散人は何百年も生きていると言われる伝説の仙師であり、死者すら蘇らせる力を持つと言われていた。魏無羨は、幼い頃にある女性から“どうにもならなくなった時のため”に場所を教えられていたと語る。
「だから、お前を連れて行ける」
その言葉を聞いた瞬間、江澄の瞳に久しぶりに光が戻った。
魏無羨はさらに真剣な顔で“禁忌”を説明する。
山へ入ったら決して目隠しを外さないこと。周囲を見回さないこと。誰かに問われたら、自分は「蔵色散人の子・魏嬰」だと名乗ること。そして、この話は誰にも秘密にすること――師姐にも。
江澄は何度も頷き、久しぶりに食事へ手を伸ばした。魏無羨が焼いた野鶏を夢中で頬張る姿を見て、魏無羨は少しだけ安堵する。
その夜、魏無羨は温情の部屋を訪ねる。
宋嵐の回復も順調で、もうすぐ視力も戻るという。魏無羨は宋嵐へ江厭離を託し、蘭陵金氏へ送り届けてもらうつもりだった。
そして温情へ、“一日眠れるほど強い安神粉”を求める。
温情はすでに薬を用意していた。しかし、その表情には複雑な感情が浮かんでいる。
もし将来、江澄が真実を知ったらどうするのか――。
それでも魏無羨は迷わなかった。
「万一なんてない」
その言葉に、温情は何も返せなくなる。もし同じことが温寧に起きたなら、自分も同じ選択をしただろうと気づいてしまったからだった。
魏無羨は江厭離へ「よく眠れる香だ」と説明し、香炉へ安神粉を入れてもらう。
その後、江厭離は魏無羨のために取っておいた蓮根と骨付き肉の汁物を差し出した。
それは、幼い頃から変わらない魏無羨の大好物だった。
汁物を口にした魏無羨の脳裏に、幼い頃の記憶がよみがえる。
江楓眠(ジャン・フォンミエン)に連れられ、初めて蓮花塢へやって来た日のこと。犬嫌いの魏無羨のために、江澄は大事にしていた犬たちを手放さなければならなかった。
怒った江澄は魏無羨を部屋へ入れず、魏無羨は怯えて夜の山へ逃げ出してしまう。
そんな魏無羨を探しに来たのが江厭離だった。
木の上で震えていた魏無羨を優しく背負い、「阿澄は本当はあなたが来て嬉しいのよ」と語りかける。その後、江澄もまた泣きながら魏無羨を探しに来ていたことを知り、二人は少しずつ本当の兄弟のようになっていった。
あの日、三人で食べたのも、この蓮根と骨付き肉の汁物だった。
江厭離は優しく微笑みながら言う。
「阿羨、阿澄、私たち三人はずっと一緒よ。永遠に離れない」
その言葉を聞きながら、寝たふりをしていた江澄は静かに涙を流していた。
やがて安神粉が効き始め、江厭離は眠りにつく。
魏無羨と江澄は眠った江厭離を宋嵐へ託し、蘭陵金氏へ送り届けてほしいと頼んだ。宋嵐は「命に代えても守る」と約束し、江厭離を連れて旅立っていく。
馬車を見送る魏無羨と江澄。その中で眠る江厭離の頬には、一筋の涙が流れていた。
その後、魏無羨は江澄を連れて山へ向かう。
一方その頃、温氏に滅ぼされた各世家の子弟たちは蘭陵へ集結していた。雲夢江氏滅亡の惨劇をきっかけに、ついに各世家が本格的に温氏討伐へ動き出す。
清河聶氏、姑蘇藍氏、蘭陵金氏――三大世家が共同で立ち上がったこの戦いは、後に“射日の征戦”と呼ばれることになる。
山頂へ辿り着いた魏無羨は、江澄へ目隠しをつけた。
「ここから先は一人で行け」
江澄は何度も魏無羨の言葉を思い返しながら、杖を頼りに山道を進んでいく。
やがて、どこからともなく女の声が響いた。
「何者だ?」
江澄は教えられた通り、自分は蔵色散人の子・魏嬰であり、金丹を失ったため助けを求めて来たと答える。
すると女はしばらく沈黙した後、一本の薄絹を投げ渡した。
「それを持ち、ついて来なさい」
江澄はその言葉を信じ、ゆっくり前へ進んでいく。
しかし、その女の正体は――温情だった。
そして魏無羨は、たった一人で“ある決断”を実行しようとしていた。
『陳情令』第18話 の感想
『陳情令』第18話、涙なしでは見られない回でした…。
今回はとにかく「三人の絆」が切なすぎました。
江家を失ってからずっと重苦しい展開が続いていますが、その中でも蓮根と骨付き肉の汁物を囲む回想シーンは、本当に胸に刺さります。幼い頃の魏無羨・江澄・江厭離が少しずつ“家族”になっていく姿が温かい分、今の状況があまりにも辛すぎる…。
特に江厭離の「私たち三人はずっと一緒よ。永遠に離れない」という言葉が、本当に泣けました。
見ている側は、この時点で魏無羨が何を決意しているのか何となく察してしまうので、余計につらいんですよね…。
そして今回、改めて魏無羨という人の“自己犠牲の強さ”が怖いくらい描かれていた気がします。
自分のことは後回しで、江澄を救うためなら迷わず全てを差し出そうとしている。その覚悟が優しさでもあり、同時に危うさでもあるんだな…と感じました。
温情が「本当にいいのね?」と何度も確認する場面も印象的でした。
彼女は止めたい。でも魏無羨の気持ちも痛いほど分かってしまう。あの複雑な表情が本当に切なかったです。
あと今回、宋嵐と薛洋のエピソードもかなり衝撃的でした。
薛洋の異常性が本格的に見え始めて、ただ残酷なだけではない“不気味さ”が一気に増した感じ…。白雪閣で宋嵐を待ち伏せしていた話はゾッとしました。
そしてラスト。
江澄は「抱山散人に会える」と信じて山を進んでいきますが、見ているこちらはもう苦しくて…。魏無羨がどんな覚悟を決めているのか分かるからこそ、あの静かな別れの空気があまりにも重かったです。
派手な戦闘回ではないのに、感情の重みがものすごい神回でした。
『陳情令』第18話 用語解説
白雪閣(はくせつかく)
宋嵐(ソン・ラン)が所属していた仙門。第18話では薛洋(シュエ・ヤン)によって門弟たちが虐殺され、宋嵐の師匠も命を落とした。薛洋の残虐性が本格的に描かれる重要な事件となった。
乾坤袖(けんこんしゅう)
薛洋が宋嵐へ使った毒粉。浴びると激しい痛みを伴い、宋嵐は両目を失明してしまった。かなり陰湿で恐ろしい攻撃方法として描かれている。
抱山散人(ほうざんさんじん)
伝説的な仙師。蔵色散人(ぞうしきさんじん)の師匠であり、山奥に隠遁していると言われている存在。死者を蘇らせるほどの力を持つとも噂され、第18話では江澄の金丹を取り戻す希望として名前が挙がった。
蔵色散人(ぞうしきさんじん)
魏無羨の母。抱山散人の弟子だった人物で、自由奔放な性格として知られている。魏無羨は第18話で、江澄を救うため彼女の名を利用することになる。
金丹(きんたん)
修行者の霊力の核となる存在。金丹を持つことで剣術や霊力を使えるようになる。江澄は温逐流によって金丹を化かされ、普通の人間同然になってしまった。
化丹手(かたんしゅ)
温逐流(ウェン・ジューリウ)の異名。相手の金丹を破壊する恐ろしい術を使うことからそう呼ばれている。江澄が絶望している最大の原因でもある。
安神粉(あんしんふん)
眠りを促す香粉。第18話では魏無羨が江厭離を安全に送り出すため使用した。優しい場面に見えるが、その裏で魏無羨が大きな決意を固めているのが切ない。
蓮根と骨付き肉の汁物
江厭離がよく作っていた料理で、魏無羨の大好物。江家の温かい日常の象徴のような存在であり、第18話では幼い頃の三人の思い出と重なり、非常に印象的に描かれた。
射日の征戦(しゃじつのせいせん)
温氏討伐のため、各世家が立ち上がった戦いの総称。雲夢江氏滅亡をきっかけに、清河聶氏・姑蘇藍氏・蘭陵金氏が本格的に温氏へ反旗を翻した。今後の物語の大きな軸となる戦い。
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