プロのシャインマスカット農家三軒のアドバイスをもとに、シャインマスカットを育てて6年目。
我が家のシャインマスカットに発生したシャインマスカットの害虫!!「クサギカメムシ」の紹介・消毒・駆除方法を解説しています。
「クサギカメムシ」は、ぶどうの葉や実にとりついて汁を吸い、弱らせ枯らせてしまいます。早めに駆除・消毒を行いましょう。
シャインマスカットの害虫3★クサギカメムシ 幼虫はテントウムシ似ている!?
シャインマスカットの害虫★クサギカメムシ Halyomorpha halys 卵の発見
6月に入り、ぶどうの葉の裏に、黄色味かかった1mmにも満たない小さな卵を見つけました。
クサギカメムシの幼虫は、テントウムシに似ていた
ぶどうの葉を切り取り、2~3日卵を観察していると、なんと孵化したのでびっくり!!
赤い背中に、小さな黒い模様があるテントウムシに似た虫が孵化していたのです。
テントウムシなら、害虫ではないかも・・・と思いながら念のために調べてみると、
なんと、カメムシ科に属する昆虫で、クサギカメムシ (Halyomorpha halys)の幼虫(1齢幼虫)でした。
シャインマスカットの害虫!! クサギカメムシ
ところが、クサギカメムシの幼虫は、ぶどうの葉にとりついて汁を吸い、弱らせ枯らせてしまうシャインマスカットの害虫!!だったのです。
ど~ん!! 成虫になったクサギカメムシ↓
あわわ・・・
クサギカメムシは、幼齢期にはかわいらしいのに、脱皮を繰り返し成虫になると、全身が暗褐色で黄褐色の斑点やまだらがある全く違う成虫になります。
写真の通り、幼虫の時と全く別物~怖い~きもちわるい~
あの、カメムシだったとは・・・・
早めの袋かけが必要!!
クサギカメムシの成虫は、普通のカメムシより大きく、もちろんカメムシ特有のあの悪臭があります。
成虫は、ぶどうの葉だけでなく果実も好んで吸うので、早めの袋掛けが必要です。
シャインマスカットの袋掛けの重要さは、別記事で紹介しています。
越冬対策もしよう!!
クサギカメムシの成虫は、なんと越冬します。
樹皮下や、朽ち木のひびの間に潜んで春を迎えるんですね。
我が家のシャインマスカットは、6年目の樹齢で、上の写真のように樹皮が剥けてきます。この割れ目にあのクサギカメムシは潜んで越冬していたのですね。
シャインマスカット農家の叔母に指導され、今年は、カメムシのような害虫駆除のために「ぶどうの粗皮削り」を行いました。
木の皮を削って、害虫が入り込めないよう「つるんつるん」にします。
「ぶどうの粗皮削り」の方法は、別記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
シャインマスカットの害虫クサギカメムシの消毒・駆除方法
越冬したクサギカメムシは6月になると、ぶどうの葉の裏にまとめて卵を産み付け、孵化した幼虫は集団を作ります。
卵は約28個が一層に集まった卵塊の形で産み付けられる。孵化した一齢幼虫は卵塊の上かその付近に密集して、そのままで脱皮して二齢となる。二齢幼虫も当初は集団を作るが、次第に分散してゆく。幼虫は五齢まであり、八月ころから次第に成虫になる
参考 ja.wikipediaより
我が家で見つけた「クサギカメムシ」の卵を数えてみると、ウィキペディアに書かれたとおり28個もあってびっくり!!
これが、全部あのカメムシになったら大変です!!
見つけたらすぐに葉を切り取って駆除しなくちゃダメですね。
幸い、我が家では、葉を切り取って虫かごの中で観察していたので、分散は免れました。
ビニール袋に密閉し殺虫スプレーをかけて駆除。
前年にカメムシが大量発生していた場合は、カメムシに効くスミチオンで消毒すると良いですね。
まとめ シャインマスカットの害虫3★クサギカメムシ 幼虫はテントウムシ似ている!?
6月はジベレリンや、傘かけ袋掛けなど忙しい時期です。梅雨の合間の害虫駆除は大変な仕事ですが、美味しい収穫の為に頑張りましょう。
秋に発生する、シャインマスカットの害虫「ブドウスカシバ」や「ブドウトラカミキリ」の駆除方法も参考にしてください。
ぶどうの消毒時期 年間カレンダーはこちら