第11話では、第10話の大火と戦いの余波が残る中、物語は一転して人物たちの関係に大きな変化が訪れます。
重傷を負った梅逐雨(ばい・ちくう)を、武祯(ぶてい)は自らの妖力を使って救い、その代償として自身も限界まで消耗していきます。命を懸けた救いによって、これまで言葉にされなかった想いが少しずつ形を持ち始めます。
一方で、長安の街では二人の関係をめぐる噂が広まり、思わぬ形で騒ぎが大きくなっていきます。また、梅逐雨自身もついに武祯への気持ちを認めることになり、物語は恋愛面でも大きく動き出します。
その裏では、玄虺(げんき)の脱獄に関わる黒幕として灰長老(かいちょうろう)の存在が浮かび上がり、武祯はついに決着をつける決意を固めます。
それでは、『子夜帰』第11話のあらすじ(ネタバレ)を紹介していきます。
※誤訳があったらごめんなさい。画像出典:公式SNS
『子夜帰 11』主な登場人物
武祯(ぶてい)
演:Tian Xiwei(ティエン・シーウェイ)
妖市を統べる「猫公」。第11話では、重傷を負った梅逐雨を救うために自らの妖力を使い、限界に近い状態になりながらも看病を続ける。普段は強気で素直になれない性格だが、この回では梅逐雨を気遣う優しさが目立ち、彼に対する特別な感情もはっきりと見えてくる。また、玄虺脱獄の黒幕として灰長老に疑いを向け、決着をつける覚悟を固める。
梅逐雨(ばい・ちくう)
演:Xu Kai(シュー・カイ)
玄鉴司の司使。第10話の戦いで負った重傷から回復し、国公府で療養することになる。武祯の手厚い看病に戸惑いながらも、彼女への想いを自覚し、ついに霜降に対してその気持ちを認める。しかし、常曦宫の規律により婚姻が許されない立場であるため、その想いをどうすることもできず、静かに抱え続けようとする。
霜降(そうこう)
梅逐雨の弟弟子で常曦宫の天師。第11話では梅逐雨の負傷を巡って聞化と衝突する一方、彼の武祯への想いを知り、強い危機感を抱く。最終的に大師兄へ手紙を送り、梅逐雨を長安から離そうと動き出すなど、兄弟子を守ろうとする行動を見せる。
聞化(ぶんか)
梅逐雨の身近な人物。第11話では梅逐雨の負傷を心配するあまり霜降と口論になるが、実際には彼の生活を支えるために金銭面でも支援している。表向きの言動とは裏腹に、梅逐雨を気にかけている様子が描かれる。
无字书(むじしょ)
武祯のそばで妖市の仕事を支える存在。第10話で倒れていたが、第11話では意識を取り戻す。武祯から薬と一緒に飴をもらう場面があり、過去の関係を思い出させるやり取りが描かれる。
柳太真(りゅう・たいしん)
妖市を管理する「蛇公」。第11話では玄虺脱獄の経緯を武祯に報告し、天雷を操れる存在として灰長老の関与を示唆する。冷静に状況を見極めながらも、裏で進む不穏な動きを追っている。
灰長老(かいちょうろう)
妖市四門の一人。玄虺脱獄の黒幕と疑われている。第11話では禁制のもと監視されているが、武祯との対面ではなおも真意を隠し、対立は決定的なものとなる。
玄虺(げんき)
百年封じられていた大妖。第10話で解き放たれた後、第11話では力を失い小さな黒蛇の姿となっている。梅四に拾われ、そのまま世話されるという思わぬ状況に置かれる。
梅四(ばい・し)
梅逐雨のいとこ。第11話では偶然玄虺を拾い、正体を知らないまま飼い始める。妖に対する興味がさらに強まり、相変わらず柳太真への執着も見せる。
斛珠(こくしゅ)
武祯のもとで働く狐妖。如意楼を取り仕切る存在。第11話では梅逐雨の療養を霜降たちに伝え、武祯が彼に特別に気を配っている様子を見て、その変化に気づく。
『子夜帰』第話11 あらすじ ネタバレ

第10話の大火の後、武祯(ぶてい)は重傷を負った梅逐雨(ばい・ちくう)を救うため、自らの妖力を惜しみなく使い続けていた。
口移しで精気を与え、足の重傷を癒やしながらも、自身は前夜に不化骨(ふかこつ)の力を使った影響で大きく消耗しており、今にも本来の姿に戻りかねないほど弱っていた。
それでも手を止めず、梅逐雨の呼吸が安定するまで看病を続ける。
一夜が明け、梅逐雨(ばい・ちくう)は意識を取り戻す。太医が脈を診ると、あれほどの重傷だったとは思えないほど回復しており、まるで天の加護を受けたかのようだと驚く。しかしその裏で、武祯が力を削って救ったことは誰にも知られていなかった。
目を覚ました梅逐雨と武祯は言葉を交わすが、武祯は素直になれず、「屋敷で死なれたら不吉だから」とそっけなく言い訳をする。それでも彼をそのまま帰すことはせず、屋敷に部屋を用意させて療養させる。
しかしこの出来事は、外ではまったく違う形で広まっていた。街では「武祯が梅逐雨に無理やり関係を迫り、拒まれて怒って足を折った」などという荒唐無稽な噂が飛び交い、さらに「そのまま屋敷に住まわせている」と話が大きく歪められていく。
一方、霜降(そうこう)と聞化(ぶんか)は梅逐雨が行方不明だと勘違いし、互いに責任をなすりつけ合って口論になる。そこへ武祯からの知らせが届き、梅逐雨が無事に国公府で療養していることを知り、ようやく安堵する。
屋敷では、武祯が无字书(むじしょ)の看病にもあたっていた。薬を飲ませたあとに飴を与えるその様子は、かつて幼い武祯に无字书が同じことをしていた記憶と重なり、静かな時間が流れる。
そこへ柳太真(りゅう・たいしん)が現れ、玄虺(げんき)の脱獄について報告する。結界が破られたのは天雷の力を利用したためであり、それができるのは灰長老(かいちょうろう)しかいないと見ていた。現在は禁制をかけて監視しているが、武祯はこれまでの騒動がすべて自分に向けられていると理解し、近いうちに決着をつけると決める。

その後の数日間、武祯(ぶてい)は自ら梅逐雨(ばい・ちくう)の世話を続ける。食事や薬だけでなく、飴まで用意するなど、これまでにないほど細やかに気を配る。梅逐雨はその様子に戸惑い、隙を見て帰ろうとするが、そのたびに見つかり引き止められる。
ある夜、梅逐雨が入浴していると、武祯は侍女から衣を受け取り、自ら届けに来る。湯の中で気まずそうにする梅逐雨に対し、武祯は人間の男女の物語を語り始めるが、梅逐雨はそれを荒唐無稽だと一蹴し、「情とは本来、純粋であるべきものだ」と真剣に語る。
その言葉に武祯は感心した表情を見せる。
一方、梅四(ばい・し)は天灯節の夜、柳太真を追って湖へ向かった際、偶然にも力を失った玄虺(げんき)を踏みつけて気絶させてしまう。小さな黒蛇の姿になった玄虺を、ただの妖と勘違いしたまま持ち帰り、世話を始める。玄虺は言葉を話すことができ、梅四はその奇妙な存在に興味を持ち始める。
その頃、玄鉴司(げんかんし)では梅逐雨の給金が届けられるが、その少なさから周囲に誤解が生まれる。さらに「武祯のもとへ婿入りするのではないか」という噂まで立ち、霜降と聞化は慌てて国公府へ向かう。しかし実際には、梅逐雨は静かに読書をしており、何事もなかったように過ごしていた。
梅逐雨は霜降に対し、あの夜の火事が人為的なものではないと感じていること、そして妖市の存在を早く突き止める必要があると伝える。そしてついに、自分が武祯を好きになったことを認める。
しかし霜降は、常曦宫(じょうぎきゅう)の規律では婚姻が許されていないことを気にし、強く心配する。梅逐雨自身もそのことを理解しており、結果を望むのではなく、ただ想いを抱くだけだと語る。
霜降は二人の関係を危惧し、大師兄へ手紙を書き、梅逐雨を長安から離れさせようと動き出す。
やがて梅逐雨の傷は完全に癒える。武祯もようやく安心し、人間界での用事を終えると妖市へ戻る。
そして妖獄で灰長老と対面する。灰長老は玄虺(げんき)の件を知らないふりをするが、武祯はそれを見抜き、卑劣なやり方を嘲る。そしてかつて灰長老が口にした言葉通り、「勝者が王、敗者が賊」として決着をつける覚悟を示すのだった。
つづく
『子夜帰』第11話 の感想
第11話は、前回の激しい展開から一転して、キャラクター同士の距離や感情がぐっと近づいた回でした。
シリアスとコミカルのバランスも良くて、とても見やすかったです。
まず今回も外せないのが、梅四(ばい・し)です。
いやー、今回もやってくれましたね。
まさかあの玄虺(げんき)を、ただの黒へびだと思って拾ってしまうとは…!
しかも普通に会話してるのがまた面白い。
あの大妖がこんな扱いになるなんて、完全に予想外でした。
このコンビ、今後どうなるのかかなり楽しみです。
そしてシュー・カイファンとしては外せない――入浴シーン第2弾!!
今回は胸の上までで露出は控えめだったので、正直ちょっと物足りなさもありましたが…
しっかりと引き締まった胸筋は見逃しませんでした。
セリフのやり取りも長くて、あのシーンは撮り直しも多かったのかなと感じました。
後半は少しのぼせたような表情で、汗も出ていて、それもまたリアルで良かったです。
ああいう細かいところまで見どころになるのが、やっぱりシュー・カイですね。ごちそうさまでした。
霜降(そうこう)と聞化(ぶんか)のやり取りも良かったです。
普段は口げんかばかりなのに、いざ梅逐雨のこととなると一緒に動く。
ああいう関係性、いいですよね。
コミカルなやり取りの中に、ちゃんと仲間としての絆が見えるのが良かったです。
そして今回一番大きかったのは、やはり梅逐雨の気持ちです。
ついに、自分が武祯(ぶてい)を好きになったことを認めました。
ただし、その想いに対して「結果は求めない、ただ想うだけでいい」と言う。
このあたりが本当に切ないです。
あれだけ真面目で感情を表に出さない梅逐雨が、
もう完全に“恋をしている顔”になっていましたよね。
シュー・カイの表情の変化もすごく自然で、
言葉以上に気持ちが伝わってきました。
そして武祯の方も、おそらく同じ気持ちなのではないかと感じます。
猫の姿になって、そっとそばで見守るあの距離感。
あれがすべてを物語っているようでした。
お互いに想っているのに、立場や規律のせいで素直に進めない。
この関係がとても丁寧に描かれていて、見ていて引き込まれます。
第11話は
・恋心の自覚
・関係性の変化
・コミカルな息抜き
がバランスよく描かれた回でした。
このあと灰長老との対決も控えているので、
また一気に物語が動きそうです。
『子夜帰』第12話 あらすじはこちら
