せっかくのお出かけ、通勤時にエンジンがかからないと焦ってしまいますね。
このページでは、タントのエンジンかからない/セルが回らない場合の原因と、すぐにできる対処法を、解説しています。
修理にかかる概算費用も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説しています。
タントのエンジンがかからない/セルが回らない原因と対処法
「タントのエンジンがかからない/セルが回らない」ほとんどの原因は、バッテリー上がりです。
でも、それ以外は、電話だけの対応で治ってしまい
「なんだ~やだ、恥ずかしい、エンジンかかりました!!」
なんて事も、意外にけっこうあるんです。
慌てずに、エンジンがかからない原因を特定して、対処をしていきましょう。
では、順番に解説していきますね。
1.シフトがP(パーキング)に入っていない
Pレンジ(パーキング)もしくは、Nレンジ(ニュートラル)に入っていますか?
オートマ車は誤発進を防ぐために、シフトレバーが、PレンジまたはNレンジでなければエンジンがかかりません。
これが原因でエンジンがかからないお客まは意外に多いんです。
いつもは、きちんとPかNでエンジンをかけるのに、急いでいると、うっかりしてしまう人もいるようです。
慌てずに、シフトレバーを確認してみましょう。
2.ブレーキペダルを踏んでいない
ブレーキペダルをしっかり踏んで、エンジンを始動していますか?
最近のタントのAT車は誤発進を防ぐため、ブレーキペダルを踏んでいないとエンジンが始動できません。
踏み込みが浅くても、エンジンはかかりません。
MT(マニュアル)車の場合は、クラッチペダルを踏み込まなければエンジンが始動できない車もあります。
エンジン始動時には、ブレーキペダルやクラッチペダルをしっかりと奥まで踏み込みましょう。
3.ハンドルロックがかかっていて回らない
ハンドルロックがかかった状態だと、エンジンはかかりません。
ハンドルロックとは、盗難を防ぐための安全装置で、タントに限らず、どの車にもついています。
エンジンを切った状態で、ハンドルを動かすとロックがかかり、車の操作ができなくなってしまいます。
例えば・・・
などです。
タントの「ハンドルロック」を解除してエンジンをかける方法
ハンドルロックの解除方法は、簡単です。
ハンドルが固くて回らない場合は、少し強めに左右にカタカタと回すことで解除できますが、あまり強く回しすぎるとキーシリンダーが折れてしまう場合があるので注意しましょう。
4.ガソリン切れ
ガソリンタンクが空になっていませんか?ガス欠では、エンジンはかかりません。
燃料を補給すればエンジンは始動します。
ほとんどの自動車保険会社で、ガス欠時のガソリンや軽油を無料配送サービスをしています。ご加入の、自動車保険会社に問い合わせてみましょう。
5.スマートキーの電池が弱い、電池切れ
スマートキーやインテリジェントキーの電池が弱かったり、電池切れだとエンジンはかかりません。
タントのエンジンをかける、応急対処法として、
タントのキーの電池交換には、市販のボタン電池(200円程度)で交換できます。
ただし、交換にはコツがあり、慣れない人が行うと破損の原因になるので、プロに依頼したほうが良いでしょう。
当社では電池交換を500円で行っていますが、ディーラーでは1,000円ほど費用がかかります。
タントのスマートキーやインテリジェントキーの電池の寿命は1~2年です。
車検時などに、電池交換を頼んでおくと良いですね。
6.バッテリーが弱い、バッテリー上がり、バッテリーが寿命
タントのバッテリーが弱い場合、エンジンはかかりません。
バッテリーにはエンジンを始動させるための電気が蓄えられていますが、電力不足だったり、寿命が来た場合、バッテリー上がりになりエンジンをかけることができません。
タントのバッテリーの寿命は、長くて4年、ほとんどの場合が3年です。
などの対処法で、エンジンをかけることができます。
タントのバッテリーは市販で安いものが売っていますが、知識や、設備がない人は絶対に交換しないでください。
最近の車には高年式車専用のバッテリー、アイドリングストップ用バッテリーを取り付けなければエンジンはかかりません。
ネット通販で手に入っても、素人がバッテリー交換を行うと、
などの支障が出て、大変なことになります。
私たちプロの修理工場は、バックアップ電源を流しながらバッテリーターミナルを外すのでトラブルなく、あっという間にバッテリー交換が行えるのです。
バッテリートラブルなら、24時間365日駆けつけてくれる【カーバッテリー110番】 がお勧めです。
深夜早朝でも電話でオペレーターが対応、出張費も0円、面倒な会員登録もありません。
緊急時、最速5分で駆けつけてくれるプロの修理業者なので、ぜひ利用してみてください。
手軽にバッテリー上がりを解決できるアイテム
・たまに乗る度に、バッテリー上がりになってしまう
・アウトドア・キャンプなどの為に、車に常備したい
・突然のトラブルや災害に備えたい
こんな場合、その都度、修理屋さんを呼べませんしお金もかかってしまいます。
こんな時、LUFTジャンプスターターを持っていると、とても便利です。
使用方法はとても簡単、3ステップでエンジンが始動。どこにでも持っていけるので便利です。
楽天ランキングでも1位を獲得している優れもので、当社でも愛用しています。
7.故障・リコールが原因
故障が原因でタントのエンジンがかからないことがあります。
この場合、修理が必要ですが、なかにはリコール対象のものもあります。
当社で実際に修理をした3ケースと、修理にかかる費用を紹介します。
ケース1.セルモーターの故障、セルが回らない
エンジンを始動させるためのセルモーターが壊れていると、エンジンがかからない原因になります。
セルモーターは、エンジンをかけるときにキュルキュル音がします。
でも、セルモーターが故障していると、セルが回らず、キーを回しても音は鳴りません。キーを回しても「カチッ」と音がするだけか、何も音がしません。
タントのセルモーターの寿命は10万kmといわれています。長距離を乗る方、年式の古いタントに乗っている方、セルモーターの音がしない方はセルモーターの故障かもしれません。
セルモーター修理費用 | 部品 | 工賃 |
---|---|---|
新品 | 3~5万円 | 3,000円~10,000円 |
中古・リビルト 社外品 | 1~2万円 | 3,000円~10,000円 |
セルモーター修理費用の概算ですが、年式によっても異なりますが、中古やリビルト社外品を使うと2~3万円安く修理をすることができます。
もっと安く仕上げたいなら、ディーラーではなく街の修理工場に頼むと工賃を安く抑えられます。
ケース2.オルタネーターのステーが折れている(リコール)
タントL350S系なら、オルタネーターのアジャスティングバーの折損が原因で、エンジンが始動しないケースもあります。
これは欠陥製品で、ダイハツのリコールになっています。
内容EFエンジンにおいて、オルタネータ下側固定ボルトの締付けが不足した場合、当該ボルトが緩みアジャスティングバーが折損することがあります。
ダイハツ公式HP
オルタネーターとは、自動車に付いている発電機のことで、簡単に言うと、それを支えている部品が折れてしまっているんですね。
当社のお客様でも、平成19年のタントが該当していました。
リコールを知らずに修理してしまうと1万円くらいの請求になりますが、リコール保証は無期限でしたので、無料で修理をさせていただきました。
ケース3.インヒビタースイッチの故障
めったにない修理ですが、インヒビタースイッチの故障が原因で、エンジンがかからない場合がありました。
AT車は、PまたはNレンジにすると、インヒビタースイッチを経由して電気回路が接続されエンジンがかかりますが、これが故障してしまったんですね。
修理費用は、年式にもよりますが2万円~3万円かかります。お安く済ませたいなら、中古部品を使うと良いですね。