納車が遅れていて不安になっている人や、遅れて腹が立っている人に
などを解説していきます。
案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説しています。
納車遅れのお詫びやサービスは請求できる?実話をもとに車屋さんが解説
納車が遅れたらお詫びやサービスは請求できる?
コロナによる工場生産の遅れ、半導体不足による部品調達の遅れなどで、現在ほとんどのディーラーで納車遅れが発生しています。
でも、突然の電話で数カ月もの納車の遅れを告げられても、なんだか納得いきませんよね。数日だったらまだしも、数ヵ月も遅れたら腹が立つのはあたりまえです。
でも、結論から言うと、納車遅れは「お詫びなし」の場合が多いんです。
車業界の納車遅れは慢性化していて、おわび状は届く事はあっても、お客様が求める本当の意味での「お詫び」を受けることができないのが現状です。
納期遅れは「新型コロナウィルス」による影響だから、お詫びなんていらないという意見も多く聞かれますが、お詫びの一言があるだけで、真摯な気持ちがうかがえ、安心感が生まれますよね。
最近になってやっとディーラーから
が贈られてきたという例もありますが、「納期がもともと長いうえに、延期された人」が多く、
お詫びのほとんどが、口頭でのお詫びや書面でのお詫びが多いようです。
当社のお客様の中には、超高級車(スーパーカー)の場合ですが、ギフト券をもらったという例はありましたが、よほどのことがない限りお詫びの品はありません。
つまり、納車が遅れても「基本的にお詫びやサービスはない」と言っていいでしょう。
お詫びの言葉や姿勢はあっても、品物でのお詫びは望めません。よほどの事がない限り請求もできません。
でも納車が遅れて年を越してしまった場合、次のモデルが出るのでは?新車なのに価値がさがっちゃうなんて心配も出てきます。
確かにこんな納車の遅れは許せません。
では、どんな時にお詫びを請求できるのでしょう。
納車の遅れで損をしないようするにはどうしたらよいのでしょうか?
まずは、納車遅れの原因から解説していきます。
納車遅れで、お詫びをしない訳
納車が遅れてもお詫びをしない訳は、もともと納車日がはっきり決まっていないという点にあります。
私たち販売協力店もそうですが、ディーラーは契約書に納車日を書き入れません。
書き入れない事で、納車遅れのクレームから逃げているのではと思われますが、そうも言えません。
受注生産の速度・他のお客様との兼ね合い・オプションの取付けなど様々な要因が重なるので、安易に納車日をお約束することはできないのです。
在庫車がある車種か、工場での生産の速度、ナビ等のオプションの取付、半導体部品の調達、コロナウィルスとの兼ね合いも考え、およその納車日程しかお話する事が出来ないのです。
しかし、私たち業者にとって納車遅れはいつもの事でも、お客様には特別な日だと忘れてはいけません。
楽しみにしているビッグイベントなのです。
ですから、お客様の不安を取り除くためにも途中経過の状況をきちんと連絡するのが筋ですよね。
でもダメな営業マンの場合、この連絡を怠り、お詫びもないんです。
連絡がなく心配の場合は、どんどん販売店に電話をして進行状況の確認を取りましょう。
契約書に書いてないからこそ、頻繁に連絡を取るべきなのです。
納車日の連絡が来なくて心配の方はこちらをお読みください。
お詫びの請求ができないケース
1.受注生産
新車の場合受注生産が多く、納車の遅れはよくあることで、よほどの事がない限りお詫びの請求はできません。
特殊な色、パワースライドドア、安全装置などのオプションをつける場合は、さらに納車が遅くなる可能性が高いです。
加えて、何か問題があると車の生産が遅れます。例えば、リコールや検査不備などでもお詫びの請求はできないのです。
2.コロナによる納車の遅れ
コロナが流行し海外工場が閉鎖、部品生産が出来ない+輸送も出来ない状態になりました。
そのため、半導体不足が深刻化し、国内工場の稼働ストップなどで、納車に遅れが生じたのです。
少しずつ動き出した現在でも、ソーシャルディスタンスやリモートで、生産がフル稼働できているわけではありません。
こういったどうにもならない工場の遅れに対しては、さすがにお客様も仕方がないと考え、お詫びの品やサービスをよこせなんて事にはならないのです。
3.事前にサービスを受けた場合
新車納期が長期にわたると、今乗っている車の「車検切れ」が予測されます。
そこで、納期が長い車には、「車検切れ諸費用のサービス」を契約時に約束する販売店が増えてきました。
当社のお客様で、納期が1年のカローラクロスを注文したのですが、今のっている車が車検間近だったんです。
すると、今乗っている軽自動車の車検諸費用プレゼントの申し出がディーラーからありました。
この場合、納期が遅れても、お詫びの品は請求できませんね。
最初は、とてもお客様は喜ばれましたが・・・
実は注意点もあるんです。
「新車値引き」が少なくなってしまったんですね。
さらに、過剰整備はしないと約束したものの、車検整備費や故障修理代はお客様持ちで割高な整備価格を支払ったそうです。
結局、ディーラーを儲けさせてしまった
民間の修理工場で車検を取った方が安かった
普通車の車検は諸費用が高いから自腹と言われた
と、お客様はぼやいていました。
さらに、今乗っている車が「下取り車」になる場合は、注意が注意です。
納車の待ち時間を利用!! さらに車を安く買おう
下取り車の「ディーラー査定」は、かなり低く見積もられるのが一般的です。
値引きやサービスが多い分、「下取り価格」を低く調整するからなんですね。
それに、ディーラーは、人件費や車両保管、整備等の経費などがかかるので、「安い査定」も仕方ないんです。
とはいっても、下取り車が、もっと高く売れれば、トータルで安く車を買う事ができるのに・・・
と、思ってしまいますよね。
買取専門店なら、ディーラーで廃車だと言われた車でも、平気で20万円以上高く見積もられる事があります。
でも、自分の車の相場が高いのか安いのか分かっていないと、ディーラーの査定額が高い安いの判断が出来ません。
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