軽自動車の一時抹消時の「必要書類」と「書類の書き方」を実際の記入例と合わせて解説しています。
軽自動車の一時抹消は比較的簡単にできます。ご自身で軽自動車の一時抹消にチャレンジしたい方はぜひ参考にしてください。
ここで解る事 |

解説するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」が、営業50年の経験をもとにご案内しています。
軽自動車一時抹消 必要書類と書き方「軽第4号様式(OCRシート)/ 税申告書/申請依頼書」
軽自動車の一時抹消は、軽自動車の使用を一時中止する場合に行います。一時抹消は、抹消したい軽自動車の管轄の軽自動車協会で手続きをしてください。
軽自動車の一時抹消 必要書類
軽自動車の一時抹消に必要な書類は次の通りです。
必要書類 | 金額・入手場所 |
「自動車検査証返納証明書交付申請書 自動車検査証返納届出書」軽第4号様式 (OCRシート)1枚 | 軽自動車協会で手に入ります。押印が必要です。 用紙は無料 |
車検証 | |
ナンバープレート | ドライバーで外して持っていきます。 |
自動車税申告書(廃車用) | 軽自動車協会で手に入ります。 用紙は無料 |
申請依頼書 | ダウンロードpdf |
手数料 | 350円 |
軽第4号様式(OCRシート)表面の書き方
軽第4号様式 (OCRシート)は、軽自動車協会に無料で置いてあります。正式名称は「自動車検査証返納証明書交付申請書 自動車検査証返納届出書」軽第4号様式と言います。
軽自動車協会でも、書き方見本が置いてあると思いますが、持ち帰る場合は下の見本を参考にしてください。OCR用紙は折り曲げたり汚すと読み取れなくなるので丁寧に扱いましょう。
軽自動車の一時抹消の書類記入は、OCRで読み取るので基本的にエンピツで記入します。はっきり解り易い書体で記入することを心がけましょう。個人の場合の印鑑は、実印ではなく100円ショップの三文判でOKです。シャチハタはなるべく避けましょう。
軽第4号様式(OCRシート) 裏面の書き方
他のサイトで解説がないので、軽第4号様式(OCRシート)の裏面についての解説をしておきます。
軽第4号様式(OCRシート)は、折り畳み式の2枚重ねになっていて、裏面は下写真のようになっています。一時抹消登録が終わると裏面は切り離して返却されますので大切に保管しましょう。
この切り離された裏面の用途ですが、新しい持ち主が再び車を利用するときに使います。近い将来にこの車を誰かに譲り、新しい名義人で車を復活させる場合、印鑑を押しておくことで手続きがスムースになります。
普通車でいう譲渡書みたいなものです。その場合、2カ所とも同じものでなければなりません。
例えば、山田さんの軽自動車を一時抹消した場合、二カ所に「山田」の印鑑を押しておきます。これは、表面で押した印鑑と同じものです。
わたくしども業者の場合は、いつも2カ所に印鑑を押しておきます。誰かに譲る予定がない方は白紙のままでも大丈夫です。
注意・・・印鑑を押すだけで文字の記入はしません。
自動車税申告書(廃車用)の書き方
次に、軽自動車の一時抹消時の自動車税申告書(廃車用)の書き方の説明をします。
自動車税申告書の用紙は「廃車用」を使う
軽自動車の一時抹消時の自動車税申告書には、軽自動車税申告書(報告書)廃車用を使います。
注意する点は、名義変更の時に使う「軽自動車税申告書」のように4枚複写ではありません。似ていますが「廃車用」は、ぜんぜん別物です。
軽自動車税申告書(報告書)廃車用は、薄い1枚の用紙で、下の写真の緑の丸印のように右上に「廃車用」と記載されているものです。こちらも軽自動車協会に無料で置いてあります。
軽自動車税申告書(報告書)廃車用の書き方
軽自動車税申告書(報告書)廃車用は、ボールペンで記入します。
上の書き方見本の番号ごとに、書き方を解説しています。
①令和になる直前に新しい書式に用紙変更がされたので、捨てずに平成のまま使われている場合があります。平成を二重線で消し令和と書き直し、書類の提出日を記入します。
②6の「抹消」を丸で囲みます。
③抹消する軽自動車のナンバーを記入します。
④軽自動車税を納税義務者の名前を書きます。ここは、車検証の所有者の名前で大丈夫です。
⑤こちらも、車検証の所有者の住所氏名を記入します。
⑥こちらは、車検証の使用者の住所氏名を記入します。所有者と同じ場合は、氏名欄に「同上」・住所欄にも「同上」と書き入れましょう。
⑦車検証を見ながら一時抹消する軽自動車の情報を書き入れます。
⑧自己所有等、当てはまる番号に○
一時抹消登録の手続きに行った人の氏名・住所・連絡先を書き入れます。
申請依頼書の書き方
軽自動車の一時抹消時の「申請依頼書」は、いわば委任状と同じです。
下の記入例は、山田タロウさんに頼まれて、鈴木イチロウさんが一時抹消登録を行った場合の書き方です。
①代理人の名前・住所を上部に書き入れる。(手続きに行った人の名前と住所です)
②4の自動車検査証返納証明書交付申請を○
③車検証を見て、ナンバーと車体番号を書き入れる
④緑の四角に、手続き日を記入
⑤使用者 所有者は、車検証を見て書き入れ、印鑑を押す
ただし、個人の一時抹消の場合、OCRに印鑑を押す事で一時抹消時の「申請依頼書」を省略することが可能ですが、法人の場合はなるべく申請依頼書に記入しましょう。
私たち業者は、個人の一時抹消の場合「申請依頼書」を省略します。初めての方や不安な方は記入して提出しても問題ありません。
一時抹消の手続きの流れ 初心者用
初めて一時抹消をされる方に、手続きの流れを紹介します。
1.まず自宅でナンバーを外しましょう。ナンバーは前後2枚、ドライバーで外します。 2.管轄の軽自動車協会に行きます。お近くの軽自動車協会で、県外ナンバーの車の一時抹消でも出来るので大丈夫です。 3.軽自動車協会についたら、必要書類を手に入れます。軽自動車協会には記入机などがありますから、その周辺に無料で置いてあるはずです。ない場合は、受付でもらいましょう。 4.用紙に記入 5.提出・ナンバーを返す・お金を払う(350円) 6.自動車検査証返納証明書(↓写真)と、表面から切り離された「軽第4号様式OCRの裏面」をもらって終わり。この2枚は大切に保管しましょう。 |
自動車検査証返納証明書
まとめ 軽自動車一時抹消 必要書類と書き方「OCR/ 軽自動車税申告書/申請依頼書」の書き方
軽自動車の一時抹消はとても重要な作業です。軽自動車は普通自動車と違い、一時抹消をしなければ毎年「軽自動車税」を支払わなければなりません。
お客様の中には、「車検が切れてもう乗っていないのに市町村役場から毎年゛納付書゛が届く」と愚痴をこぼしている方もいらっしゃいます。軽自動車協会は、平日の9時~午後4時までしか開いていないのでご自身で行くのが無理と言う方は、早めに業者に依頼しましょう。
一時抹消は、普段あなたが車検をとっている車検修理工場でしてくれます。値段は1万円~15,000円前後が相場です。
自分で行けば印紙代の350円だけで出来ちゃいますから、お暇な方はぜひチャレンジしてみましょう。
◆「一時抹消」や「廃車」をしたのに、軽自動車税の「納付書」が届いた/請求されたと言う方はこちらの記事を参考にしてください。