せっかくのお出かけ、通勤時にエンジンがかからないと焦ってしまいますね。
このページでは、ワゴンRのエンジンかからない/セルが回らない場合の原因と、すぐにできる対処法を、解説しています。
修理にかかる概算費用も紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説しています。
ワゴンRのエンジンがかからない/セルが回らない原因と対処法
ワゴンRのエンジンがかからない/セルが回らない原因は
が考えられます。
では、順番に解説していきます。
1.単純な操作ミスを改善しよう
まず初めに、基本の操作をしているか、確認してみましょう。
普段、車の運転に慣れていても、急いで慌てていると単純な操作ミスで、エンジンがかからない事も多いです。
基本操作の確認方法、ハンドルロックの解除法、スマートキーの電池切れの応急処置方法などはエンジンがかからない原因と対処法で詳しく解説しているので、参考にしてください。
基本操作が正しいことが確認し、それでもエンジンがかからずセルも回らない場合は、バッテリー上がりの応急措置をします。
2.バッテリー上がりの応急処置
ワゴンRのバッテリーの寿命は、長くて4年、ほとんどの場合が3年です。
バッテリーが古くなって寿命を迎えたり電力不足だと、バッテリーの電圧が低下し、エンジンがかからずセルモーターも回りません。
バッテリー上がりの応急処置として、
などの対処法で、エンジンをかけることができます。
1.ジャンピング(ブースターケーブルにつないで充電)
ジャンピングとは、他の車とブースターケーブル(赤黒2本)をつなぎ、電気を分けてもらうことで、エンジンを始動する方法です。
ブースターケーブルをつないで充電する手順は、整備士が解説★エンジンがかからないけど電気はつく原因と対処法で詳しく解説しています。
自分で、手軽にバッテリー上がりを解決できるアイテム
・たまに乗る度に、バッテリー上がりになってしまう
・アウトドア・キャンプなどの為に、車に常備したい
・突然のトラブルや災害に備えたい
こんな場合、その都度、修理屋さんを呼べませんしお金もかかってしまいます。
こんな時、LUFTジャンプスターターを持っていると、とても便利です。
使用方法はとても簡単、3ステップでエンジンが始動。どこにでも持っていけるので便利です。
楽天ランキングでも1位を獲得している優れもので、当社でも愛用しています。
2.新しいバッテリーに交換
ブースターケーブルをつないで充電してもダメな場合は、修理工場にたたのんでバッテリーを交換してもらいましょう。
ワゴンRのバッテリーは市販で安いものが売っていますが、専門知識がない人は絶対に交換しないでください。
最近の車には「高年式車専用のバッテリー」「アイドリングストップ用バッテリー」などがあり、車に合ったバッテリーを取り付けなければエンジンはかかりません。
素人がバッテリー交換を行うと、
などのトラブルになり、大変なことになります。
私たちプロの修理工場は、バックアップ電源を流しながらバッテリーターミナルを外すので支障なくあっという間にバッテリー交換が行えるのです。
3.自動車保険のロードサービス・または専門業者を呼ぶ
応急処置が自分で出来ない時は、加入している自動車保険の無料ロードサービスまたはJAFに連絡し対応してもらいましょう。
ただし、自動車保険のロードサービスは、駆けつけるまでに1時間以上待たされる場合があります。
当社のお客様でも、入庫連絡があってからロードサービスが到着したのが半日もかかったケースがありました。
バッテリートラブルで急ぐなら、24時間365日駆けつけてくれる【カーバッテリー110番】 がお勧めです。
深夜早朝でも電話でオペレーターが対応、出張費も0円、面倒な会員登録もありません。
緊急時、最速5分で駆けつけてくれるプロの修理業者なので、ぜひ利用してみてください。
ワゴンR バッテリー以外の故障・対策部品が原因
ケース1.セルモーターの故障、セルが回らない
エンジンを始動させるためのセルモーターが壊れていると、エンジンがかからない原因になります。
セルモーターは、エンジンをかけるときにキュルキュル音がします。
でも、セルモーターが故障していると、セルが回らず、キーを回しても音は鳴りません。キーを回しても「カチッ」と音がするだけか、何も音がしません。
タントのセルモーターの寿命は10万kmといわれています。長距離を乗る方、年式の古いタントに乗っている方、セルモーターの音がしない方はセルモーターの故障かもしれません。
セルモーター修理費用 | 部品 | 工賃 |
---|---|---|
新品 | 3~5万円 | 3,000円~10,000円 |
中古・リビルト 社外品 | 1~2万円 | 3,000円~10,000円 |
セルモーター修理費用の概算ですが、年式によっても異なりますが、中古やリビルト社外品を使うと2~3万円安く修理をすることができます。
もっと安く仕上げたいなら、ディーラーではなく街の修理工場に頼むと工賃を安く抑えられます。
ケース2.電動ステアリングロックの交換(スズキ対策部品)
ワゴンR MH23S系なら、電動ステアリングロックが原因で、エンジンが始動しないケースもあります。
これはスズキの対策部品として、無料で修理サービスを行うサービスキャンペーン対象になっています。
プッシュスタート仕様車に搭載される電動ステアリングロックの製造工程が不適切なため、電動ステアリングロック内部に塗布しているグリスの油分がモータ内に浸入することがあります。モータ内の摩耗粉が油分と混ざって堆積し、モータが内部短絡します。そのため、モータのトルクが低下し、ステアリングロックが解除されず、警告灯が点灯すると共に、フェイルセーフ機能が働いてエンジン始動不良になるおそれがあります。
スズキ公式HP
ワゴンRのハンドルには・・・正確には、ハンドルの付け根の先の方ですが、電動ステアリングロックユニットという部品が付いていて、防犯時にハンドルロックがかかるように制御しています。
この部分がグリスの油分に侵されて動かない為、エンジンがかからないんですね。
なかなか原因がつかめず苦労したのですが、対策部品だったとは・・・
平成20~24年のワゴンRで、型式 MH23Sに乗っている方は、自分の車が該当するか、スズキ公式HPで車体番号を確認してみましょう。