今日は、「納車日」に任意保険の加入や車両入替が間に合わず慌てている方の為に
◆納車日に「任意保険」に加入してなければダメ? などの疑問に答えて行きます。 |

案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説します。
納車日に任意保険が間に合わない場合の対処法/即日契約できる保険会社は?
納車日に任意保険に加入してなければダメ?

納車日に、まだ任意保険に加入してないけど大丈夫かしら?
納車日までにうっかり任意保険に加入していないというお客様もいますが、
納車日までに、絶対に「任意保険」に加入しなければならない!! ということはありません。 |
納車される車には、「自賠責保険」がついているからです。
しかし「自賠責保険」は最低限の保障しか付帯されてないため、大きな事故を起こした場合、被害者や同乗者に十分な保障をすることはできません。
ですから、「任意保険の加入なしで車に乗る」ということは、社会人として良いマナーとは言えないのです。
また、自賠責保険だけでは自分の怪我の治療費や車の修理費も保障されません。
ですから、納車日に任意保険の加入が間に合わない場合は、車に乗る事を控えるなどして、早急に「任意保険」に加入する必要があるのです。 |
ただし、任意保険は、自賠責保険のように法的な強制力はなく、加入なしで運転しても道路交通法違反などの罰則、罰金を科せられることはありまん。
納車日までに任意保険の加入が間に合わないからといって、むやみに焦る必要はありませんが、できるだけ早めに契約することをおすすめします。
任意保険を自賠責保険と勘違い?

私、任意保険に入っているのかな?
この保険、本当に「任意保険」なのかな?と不安になっている方、
はじめて車を購入す方は、任意保険と自賠責保険を混同してしまいがちです。
★大丈夫と言う人は、とばして「即日契約できる任意保険」に進みましょう。
任意保険と自賠責保険を混同されている方の多くは、

自動車保険(任意保険)の加入はお済ですか?
と聞くと

契約書の欄に○○保険とあったから、加入しているはずだワン。
と、答えます。
この場合、「任意保険」を「自賠責保険」と勘違いしているケースが多く、任意保険が未加入の事があるんです。
自賠責保険と、任意保険は異なります。
任意保険の契約時には、様々な条件や補償額を聞かれているはずです。
・免許証の色の確認 |
これらを聞かれた覚えがない方は「任意保険」が未加入である可能性があります。
次に「任意保険」と「自賠責保険」の証券写真も掲載していますので、すぐに確認してみましょう。
自賠責保険と任意保険の違い
両者の違いをさらに詳しくみていきましょう。
任意保険
任意保険(にんいほけん)は、一般的に「自動車保険」と呼ばれ、自賠責保険の不足分を補う目的の保険です。
保険会社を自分で選べるので任意保険とも呼ばれ、自賠責保険との差別化がされています。
下は「任意保険」の証券です。
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自賠責保険
自賠責保険(じばいせきほけん)は法律により強制的に加入が義務付けられていて、新車購入時や車検時に加入し、強制保険とも呼ばれます。
対人に対する最小限の保証額しか得られず、未加入、または期限切れで走行すると法的罰則があります。
下は「自賠責保険」の証券です。一般的に、車検証入れに車検証と一緒に保管してあります。
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自賠責保険のみで、任意保険が未加入だった人は即日加入できる場所もありますのですぐに契約を結びましょう。
即日契約/納車日に間に合う任意保険
任意保険を即日契約できる保険や、土日祝日でも契約できる場所をまとめました。
共済保険/平日のみ
どうしても、納車日までに間に合わなかった場合、いちばん身近で手っ取り早いのが農協などの自動車共済です。
納車日か平日であれば、お近くの農協に車検証をもって駆け込めばすぐに自動車保険に加入できます。
農協は共済保険の為、損保の保険料より4~5割ほどお安く、損保会社と同じような保障が受けられるので、とてもリーズナブルです。
「自賠責保険」が同じく農協であれば、保険料の割引があるのでさらにお得です。
ただし、土日は休業日なので任意保険に入る事はできません。
ディーラー保険/平日のみ
ディーラーでも、即日加入が出来ますが平日のみです。
土日は保険担当者が休みをとっている事が多く、納車日が休日と重なった場合は任意保険の加入ができません。
扱っているのは、以下の大手損保会社の自動車保険です。
農協などの共済より価格は高いですが、決め細かな保障や質の高いサービスが得られます。
◆一般的な損害保険会社一覧 あいおいニッセイ同和損保損保ジャパン日本興亜 |
近くの車検整備工場/土日祝日もok
意外に知られてなくて便利なのが車検整備工場です。
ディーラーと同じ大手損保会社の自動車保険を扱っています。
車検修理工場はモーター代理店といって、経営者自ら「保険募集人資格」を持っている工場が多いので土日祝日でも対応が可能なんです。
当店でもモーター代理店募集人資格を持っているので、土日祝日でも、即日、保険会社と契約計上しています。
修理工場で任意保険を加入する一番大きなメリットは、万が一の事故の時の対応です。
ディーラーのほとんどは、土日や夜間に事故を起こしても電話が通じず対応してくれません。
その点、個人の修理工場は、土日祝日でも駆けつけて事故処理を行いますし、不安時の様々な相談も可能。保険会社との交渉に口添えしてくれる心強さがあります。
納車時に任意保険の加入を忘れていたら、ぜひお近くの修理工場に問い合わせてみてください。
ネット型ダイレクト保険は間に合う?
低価格で、簡単にインターネットで加入できる事が魅力なダイレクト型自動車保険ですが、残念ながら当日契約したい人には向いていません。翌日になってしまいます。
任意保険の契約手続き自体は当日完結できても、保険開始日が「翌日の0時以降」になってしまい納車日に間に合わないからです。
とはいっても、できるだけ安い保険に加入したい人は、納車日のドライブは我慢して、翌日から乗り出しましょう。
ダイレクト型自動車保険は一般的な自動車保険より5万円以上安くなる場合があります。
でも、今から一つ一つの保険会社を調べるのは骨が折れます。
そこで、簡単に最大20社の保険見積もり比較を一括で行えるのが、保険の窓口インズウェブです。
車検証を用意して車の情報を入力すれば、テレビCMや広告でよく見るあの大手保険会社が比較できます。
保険料、補償内容、サービスなどを比べて、家計の節約にお役立てください。
◆ダイレクト型自動車保険一覧 AIG損保、SBI損保、アクサダイレクト、イーデザイン損保、セゾン自動車火災保険、ソニー損保、そんぽ24、チャブ保険、チューリッヒ、三井ダイレクト損保、楽天損保 |
車両入替/納車日までに間に合わせる方法
「車両入替」の連絡は、自動車保険証券に書いてある代理店連絡先に電話で行いますが、納車日当日はなるべく避けましょう。
納車日当日でも、車両入替は可能ですが、店や代理店、車種、契約形態によって不可能な場合もあります。
たとえば、複数の車両を契約しているフリート契約などの複雑な契約、特殊車両の場合、高額な車両保障をつける場合などは、本社審査や、支社での対応が必要になるので、車両入れ替え完了まで日数がかり即日加入の対応は不可能です。
休業日を避け、必ず納車日の数日前に車両入れ替えの連絡をいれるようにしましょう。
「車輌入替」は、印鑑を押す・署名をする等の手続きはなく、電話での依頼と、新しい車の車検証のコピーをfaxするだけで簡単に完結します。追徴金があっても口座登録があれば引き落としになるので便利です。
車を購入した店に、登録が終わったらすぐに保険代理店にfaxを送るよう頼んでおきましょう。
納車日に任意保険に入るときの注意点
納車前に車検証は手に入るの?
「納車前で車検証がないから任意保険に入れない」
と言う声を聞きます。
確かに任意保険の契約時には「車検証のコピー」が必要ですが、車検証情報は納車前でも簡単に手にいれることはできます。
販売店は納車日の数日前に必ず登録を行いますから、その時点で車検証のコピーをFAXしてくれるよう頼んでおくのです。
自宅にFAXがない場合は、ディーラーから直接、保険代理店にFAXしてもらいましょう。
こういったお客様からの依頼はディーラー側でもよくある事と承知していて、車検証といっしょにグレード、車両金額、安全装置などの車両情報を書き添えて送信してくれるので、とても便利です。
複数所有割引(2台目割引)の申告
納車日にあわててしまい、忘れてがちな注意点は「複数所有割引き」の申告、いわゆる2台目割引きです。
契約者が同じで「11等級以上」の別の自動車保険がある場合、新規で任意保険に加入すると割り引いてくれる制度です。
旦那さんが契約した11等級以上の自動車保険があるのに申告せず、新規で奥さまの名前で自動車保険に加入してしまうと複数所有割引きは使えません。
複数所有割引きは、同居の親族、また大学生などの未婚で生計を共にする家族なら誰でも使えます。車検証の名義が奥様や息子さんでも使えるので、契約時に保険会社に申告しましょう。
保険料が高額/もう少しで21歳で安くなるんだけど・・・
「全年齢不担保」で保険料が高い、後1カ月で21歳になるから保険に入らなくていいかな・・・・と、相談を受けることがありますが、これには厳しくNO!!とお答えしています。
無保険で車を運転すると大きなリスクを抱えることになります。無保険で万が一大きな事故を起こした場合、あなたの人生は一生賠償金の支払いで負われることになります。
任意保険には年齢制限制度が設けられていて、若い方は運転が未熟とみなされ保険料が高額です。その為、18歳から20歳までの間は「全年齢不担保」で割増料金になり、保険料が20万円以上と高額になるケースがほとんどです。一方、21歳を過ぎると「21歳未満不担保」となりガクンと保険料が安くなります。
任意保険は分割払い(12カ月払)もありますから、1カ月だけ「全年齢不担保」の高い金額を払い、21歳の誕生日を迎えた翌月からは21歳未満不担保の割引金額を支払う事が可能です。
また、お子様の任意保険を安くするために、ご両親から等級の良い自動車保険を譲渡してもらう方法もあります。
↓記事参照
まとめ 納車日に任意保険が間に合わない場合の対処法/即日契約できる保険会社は?
当日に任意保険を間に合わせたい場合は、平日なら自動車共済型の「JA自動車共済」のクルマスター、土・日にディーラーでの契約が無理なら、お近くの自動車修理工場がおすすめです。
しかし納車日にすぐに車に乗る必要がなければ、あわてて「任意保険」に加入する必要はありません。任意保険は様々な損保会社が取り扱っていて保障や金額も複雑です。
あわてて加入すると、割引制度を知らず高い保険料を支払ってしまったり、安いからといって契約したら保証が十分でなかったり、ネットダイレクト保険のように当日契約したつもりで翌日0時からの契約だったという失敗を起こしかねません。
納車日に間に合わないからといって契約を急がず、「任意保険」は、しっかり販売店や代理店に相談し時間をかけて契約することがベストです。