今回は、軽自動車の「申請依頼書」の省略法や、記入方法について解説します。法人/個人の場合の書き方の違いなど、初心者でも解るよう丁寧に具体例/注意点を挙げて紹介しています。

案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」が50年の経験をもとに、ご案内いたします。。
軽自動車「名義変更」申請依頼書の書き方・省略法
軽自動車の売買や譲渡を行った場合には、「名義変更」を行います。この手続きにおいて必要な書類の1つが「申請依頼書」です。
申請依頼書は、いらない?
申請依頼書は、代理人が名義変更登録を行う場合に必要になります。しかし、「申請依頼書」は、いらない事が多く、ほとんど使いません。「軽第1号様式の用紙」に署名/捺印することで簡略され省く事が出来るからです。
軽第1号様式
この「軽第1号様式の用紙」は名義変更登録に必須の書類の1つで、軽自動車協会で無料で手に入ります。この用紙が手元にない方は残念ながら「申請依頼書」を書く必要があります。
そこで初めに、「申請依頼書」の代わりに軽第1号様式の用紙」に署名/捺印する方法を解説しますが、この用紙が手に入らない方は、飛ばして「申請依頼書の書き方」までお進みください。
「申請依頼書」の省略方法
法人・個人、どちらの名義変更の場合も、「軽第1号様式の用紙」に印または署名を押すことで「申請依頼書」の提出が省略可能となります。
様々なパターンを記載しておきますので参考にしてください。記載例は、「軽第1号様式」の下の部分だけ表示しています。
個人⇔個人の名義変更の場合
法人⇔個人の名義変更の場合
3種類の「軽第1号様式」
軽第1号様式は、現在3種類あります。
どれなんだろう????と戸惑う方もいますが、どれも使用可能です。
ちなみに、違いをメモしておきます。
3種類とも、文字や枠線の色が異なります
◆ピンク色のもの(OCR用紙) | ピンク色は昔からあるもので、現在でも使えます。 |
◆朱色のもの(OCR用紙) | 朱色のものは名義変更だけでなく、中古新規にも使えます。 |
◆黒色のもの(普通の紙) | ダウンロードできます 軽第1号様式のダウンロード |
ダウンロードしたものを使う場合、印刷に濡れ、変色、異物混入、裁断した際のバリ等があると、読み取れませんので厳しい条件があります。印刷時の条件
初めて名義変更を行う方は、軽自動車協会に置いてある無料のOCR用紙がお勧めです。
軽第1号様式の上の部分の詳しい書き方はこちら。
「申請依頼書」の書き方
「申請依頼書」の書き方をご説明します。「申請依頼書」は、一般的に「軽第1号様式」が手元にない場合に利用します。
私たち業者は、お客様にサインや捺印をいただく場合、用紙を持ち帰って家で捺印するお客様もいらっしゃいます。OCR用紙は濡れ、変色、折り曲げ等があると役に立たなくなりますので、こういう場合「申請依頼書」を活用します。
「申請依頼書」は普通用紙にダウンロード/コピーも可能ですし、多少の汚れや折り曲げもOKだからです。
軽自動車申請依頼書ダウンロード
まずは、「申請依頼書」をダウンロードしましょう。
申請依頼書 ダウンロード
基本的な書き方は、下の3パターンです。
3パターンとも「個人の名義変更」でのパターンですが、法人の場合は次の点に気を付けて変更してください。
◆法人は、代表者印または署名
軽自動車申請依頼書 3パターン
購入者:山田太郎さん本人が、名義変更に行く場合
◆山田さんが、佐藤さんから軽自動車を購入
新使用者・新所有者が山田太郎さん
旧所有者は佐藤さん(旧使用者欄はないので、記載不要)
※山田さん本人が行くため、新使用者・新所有者に山田さんの記載は不要。

売り手の佐藤二郎さんが、名義変更に行く場合
◆佐藤さんが山田さんに軽自動車を販売
新使用者・新所有者が山田太郎さん
※旧所有者は佐藤さんだが、佐藤さん本人が行くため、旧所有者欄に佐藤さんの記載は不要。

軽自動車「申請依頼書」記入の注意点
◆新旧(使用者/所有者)欄は正確に記入する事
「申請依頼書」に記入する時の注意点をいくつお話します。
新使用者/新所有者欄は、正確に記入する必要があります。次の書類と異なる情報を書き込まないよう注意しましょう。
◆個人の場合・・・住民票または印鑑証明
◆法人の場合・・・商業登記簿謄(抄)本・登記事項証明書・印鑑(登録)証明書など
旧(使用者/所有者)欄は車検証どおりに記入
◆認め印とは
100均で売っているような三文判でOK。シャチハタより朱肉での捺印がよいとされています。
◆法人の、代表者印とは
代表者の名前が入っている印鑑であれば、何でも良い。会社名のみではないもの。
◆署名とは
署名とは、
個人の場合➡個人のフルネームをいいます。
法人の場合➡代表者のフルネームを言います。
本人に書いてもらうのが望ましいが、本人以外でも良いです。
◆車両番号欄
ナンバー変更する場合は記載不要です。
変更しない場合も、車体番号さえ書いてあれば記載しなくても問題ありません。
◆捨印
もし記載が間違ってしまった時、捨印があると訂正が出来るので登録がスムーズにいきます。申請依頼書の右側三カ所に捺印する場所がありますが、どこに押しても良いです。