軽自動車の名義変更に必要な「申請依頼書」の書き方、申請依頼書ががいらない場合の省略方法についても解説しています。
「申請依頼書」の書き方は、初心者でも解るよう3つのケースを具体的に写真付きで解説。申請依頼書)」のダウンロードもできます。
法人の場合の書き方、認め印・代表者印の必要性についても解説しています。

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軽自動車の名義変更「申請依頼書」の書き方と、いらない場合の省略法
軽自動車の名義変更「申請依頼書」とは
「申請依頼書」は、軽自動車の名義変更を、車の使用者が行うのではなく、代理人に依頼する場合に必要な書類です。
厳密にいうと、車検証に書かれている「使用者」以外が、代理で名義変更の手続きを行う時に必要です。
軽自動車の「申請依頼書」は、普通車の「委任状」と同じ役割ですが、軽自動車の場合は「申請依頼書」といいます。
以下、「申請依頼書」で解説していきます。
「申請依頼書」は名義変更以外にも、様々な手続きので必要になるケースがあります。興味のある方はタップで開くので見てくださいね。
軽自動車の名義変更 申請依頼書の書き方

申請依頼書のダウンロード
まずは、「申請依頼書」をダウンロードしましょう。申請依頼書は、軽自動車検査協会でも無料で入手できます。
「申請依頼書」は3タイプありますが、自動車検査証記入とあれば、どのタイプでも大丈夫です。

私たち車屋さんは、2の押印なしタイプを使うことが多いです。
「1の簡素化タイプ」は、押印を不要とする等の省令および制度見直しで、最近、追加された用紙です。
ただし、私たち車屋さんは様子見の段階で、あまり使わず「2の押印なしタイプ」を提出することが多いです。3の旧タイプでも受けとってもらえます。
※押印の廃止について 軽自動車の申請依頼書の押印が、令和3年1月4日より廃止になり、3の用紙のダウンロードはできません。ただし、印ありの用紙でも当面のあいだ利用可能とのことです。
申請書・申請依頼書・譲渡証明書に求める押印を廃止 し、所定の記載のみにより申請する ことが可能となります。
軽自動車検査協会
従前の様式(印の表示があるもの)に基づき作成、押印・署名された申請書・申請依頼書・譲渡証明書については、当面の間使用することができます。
さて前置きが長くなりましたが、いよいよ「申請依頼書」の書き方を解説していきますね。
1.申請依頼書の書き方 (簡素化タイプ)
こちらは最近、簡素化タイプになった申請依頼書です。
書き方は、非常に簡単で、新旧所有者の記入欄がありません。
実際に軽自動車検査協会に名義変更手続きに行く人の名前を記入。
下の欄には、車検証に記載された車両番号(ナンバー)と、車体番号を記入するだけで非常に簡単です。

2.申請依頼書の書き方 (新所有者・旧所有者の記名があるタイプ)

こちらは、現行の新所有者・旧所有者の記名があるタイプで、私たち車屋さんがよく利用する申請依頼書です。
旧タイプは押印ありですが、記入欄は「押印な」がありませんが書き方は全く同じです。
この申請依頼書の記入には、3つのパターンがあります。
う~ん、難しい!!
と思わないでくださいね。書き方は意外と簡単です。
例を挙げて3つのパターンを解説していきますので参考にしてください。
※法人の場合も書き方は同じです。
1.旧所有者が不在で、新所有者が手続きを行うケース
旧所有者が不在で、新所有者(車を買った人)が手続きを行うケースの記入例は以下の通りです。

2.新所有者が不在で、旧所有者が手続きを行うケース
新所有者が不在で、旧所有者(車を売った人)が手続きを行うケースの記入例は以下の通りです。

3.第三者が手続きを行う場合
第三者(業者など)が名義変更手続きに行く場合の記入例です。

軽自動車「申請依頼書」記入の注意点
「申請依頼書」に記入する時の注意点をいくつかお話します。
代理人記入欄
代理人欄は、軽自動車検査協会で申請依頼書を「実際に提出する人」の氏名・住所を記入します。
新旧(使用者/所有者)欄は正確に記入する事
新使用者/新所有者欄は、正確に記入する必要があります。次の書類と異なる情報を書き込まないよう注意しましょう。
◆個人の場合・・・住民票または印鑑証明
◆法人の場合・・・商業登記簿謄(抄)本・登記事項証明書・印鑑(登録)証明書など
旧(使用者/所有者)欄は車検証どおりに記入します。
旧所有者の現在の住まいが引越しなどで、車検証住所と異なる場合でも、車検証記載の住所を記載しましょう。
認め印を押す場合(旧用紙)
認印は、100均で売っているような三文判でOK。シャチハタより朱肉での押印がよいとされています。
➡2.の用紙では印は省略できる
法人の、代表者印を押す場合 (旧用紙)
代表者の名前が入っている印鑑であれば、何でも良い。会社名のみではないもの。
➡2.の用紙ではフルネームサインで印が省略できる
署名とは
署名とは、
個人の場合➡個人のフルネームをいいます。
法人の場合➡代表者のフルネームを言います。
車両番号欄
ナンバー変更する場合は記載不要です。
変更しない場合も、車体番号さえ書いてあれば記載しなくても問題ありません。
捨印 (旧用紙)
もし記載が間違ってしまった時、捨印があると訂正が出来るので登録がスムーズにいきます。申請依頼書の右側三カ所に捺印する場所がありますが、どこに押しても良いです。
申請依頼書は、いらない?

申請依頼書が、いらない理由
申請依頼書は、代理人が名義変更登録を行う場合に必要になります。
しかし、「申請依頼書」は、いらない事が多く、法人の名義変更以外は私たち業者ははほとんど使いません。
なぜなら、「軽第1号様式の用紙」に署名・捺印することで、「申請依頼書」を省く事が出来るからです。
申請依頼書の省略方法
「軽第1号様式の用紙」は、軽自動車の名義変更時に必須な書類です。この用紙に直接印を押せば、「申請依頼書」を省略することができます。
ただし「軽第一号様式」は2021年より、国土交通省関係政令の一部改正に基づき印鑑の使用が不要になり押印欄が削除されました。
そのため、現在は印を押さなくても「新旧所有者の署名」だけで 申請依頼書を省くことができます。
軽第1号様式の詳しい書き方は、別ページで詳しく解説しています。
まとめ 軽自動車の名義変更「申請依頼書」の書き方と、いらない場合の省略法
・「軽自動車の名義変更に必要な書類」を車屋さんが解説
・軽自動車の名義変更「軽第1号様式」の書き方を詳しく解説
・自動車の名義変更の方法・やり方「税止め方法も解説」
・軽自動車の車庫証明は、出さないとバレる?
・軽自動車の名義変更★委任状(申請依頼書)の書き方と、いらない場合の省略法
・軽自動車の名義変更に必要な「住民票」とは。本籍?謄本?抄本?
・軽自動車の名義変更の費用はどこが安い?ディーラー・車屋・行政書士料金を比較