昨年から、PayPayのスマホアプリで全国46都府県の自動車税の支払いが可能になり、お客様から多く問い合わせをいただくようになりました。
このページでは、「自動車税をPayPayで支払うメリット・デメリット」を車屋さんが解りやすく解説しています。
PayPayで自動車税を支払う時の納付期限や、PayPayの簡単なチャージ方法、もらえるPayPayポイント、クレジットカードで払う場合との比較もわかります。
案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説しています。
自動車税をpaypay払いにするメリット
自動車税をPayPayで支払うメリットは大きく分けて3つあります。
では、一つずつ説明しますね。
メリット1.支払い方法が簡単、自宅で24時間支払える
自動車税のPayPay払いは、PayPay残高から支払うことができます。
簡単3ステップで簡単納付完了です。
金融機関やコンビニに行く手間もなく、自宅で24時間いつでも支払えるのが嬉しいですね。
ただし、行政機関で自動車税を「口座引き落とし」で登録している場合は、PayPay払いができないので注意が必要です。
自動車税PayPay払いが可能な自治体
地図のピンクの部分がPayPay支払い可能な自治体です。
2022年4月で秋田県以外の46都道府県に対応、2022年6月には全国すべての都道府県でPayPay支払い可能になります。
自動車税PayPay 支払い期限(2022年度)
2022年度の自動車税PayPay支払い期限は、青森県・秋田県を除く45都道府県は、2022年5月31日まで。
青森県・秋田県は、2022年6月30日までになります。
自動車税PayPay | 45都道府県(青森県・秋田県を除く) | 青森県・秋田県 |
---|---|---|
支払い期限 | 2022年5月31日 | 2022年6月30日 |
自動車税納付期限が過ぎて滞納してしまった、納付書がまだ届いていない場合の対処法は、別ページで詳しく解説しています。
メリット2.手数料が無料
以前、自動車税をクレジットカードで支払ったら、手数料を請求されてびっくりしたことがあります。
でも、PayPay払いでは、手数料がかかりません。
え~でも、クレジットカードのポイントを貯めているんだけどな。
クレジットカードとの比較
自動車税は車種によって高額ですから、クレジットカードで支払ってポイントを貯めたいところですが、自動車税をクレジットカードで支払うと手数料がかかります。
こちらは、東京都のクレジットカード決済手数料一覧。
自動車税 | 決済手数料 |
---|---|
1円~10,000円 | 73円(消費税込80円) |
10,001円~20,000円 | 146円(消費税込160円) |
20,001円~30,000円 | 219円(消費税込240円) |
30,001円~40,000円 | 292円(消費税込321円) |
40,001円~50,000円 | 365円(消費税込401円) |
※以降、税額が10,000円増えるごとに決済手数料73円(消費税別)が加算されます。 |
車種 | 自動車税 年額 |
軽自動車 | 10,800円 |
1000cc以下 | 29,500円(25,000円) |
1,000~1,500cc以下 | 34,500円(30,500円) |
1,500cc~2,000cc以下 | 39,500円(36,000円) |
2,000~2,500cc以下 | 45,000円(43,500円) |
2,500~3,000cc以下 | 51,000円(50,000円) |
2000ccクラスの乗用車で、自動車税が45,000円ですから、クレジットカード決済手数料は401円。
一般的にクレジットカードの還元ポイントは0.5%ですから、225ポイント。もらえるポイント以上に手数料がかかってしまいますね。
大阪府の場合は、自動車税の支払い1件につき一律330円かかります。
それに比べて、PayPay払いは手数料0円なので、お得に自動車税の支払いができるのです。
メリット3. PayPayポイントがもらえる
PayPayで自動車税を支払うと、「PayPayポイント」をもらえます。
自動車税の支払いは、「PayPay請求書払い」にあたる為、支払金額の0.5%のポイントが翌月還元されます。
1500cc~2000ccの自動車税は39,500円なので、PayPayで自動車税を支払うと197円お得になります。
家族で複数台所有している場合は、もっと節約になりますね。
ただし、ペイペイポイントは300円以上のお支払い30回以上かつ5万円以上達成という条件があります。
え~30回以上もPayPayで支払わないけど・・・
確かに、300円以上の決済30回以上は難しいと思いがちです。
でも、PayPayで支払えるのは、自動車税や、軽自動車税だけではありません。
住民税、固定資産税、国保税、後期高齢者医療保険料、介護保険料、市営住宅使用料、下水、農集使用料、保育料など、PayPay払いができる自治体が多いです。
コンビニや、自販機でジュースでの購入など、PayPayを利用すると良いですね。
ただし、商品券や交通乗車券などの利用では還元されませんので注意が必要です。
お住いの県や市町村の、PayPay対応状況はこちらで確認できます。
PayPayで支払い可能な地方公共団体と公共料金のリスト
自動車税をpaypay払いにするデメリット
自動車税をPayPay払いにするデメリットは3つあります。
デメリット1.事前に「PayPay残高」にチャージが必要
自動車税をPayPayで支払う場合、「PayPay残高」からでしか支払えません。「PayPay残高」にチャージしてから支払いましょう。
「PayPay残高」にチャージする方法
PayPay残高にチャージする方法は次の4つの方法があります。
1.セブイレブン・ローソンで現金チャージ
スマホ決済に慣れてない人は、セブンイレブンやローソンに行き、コンビニATMで現金をチャージするのが一番楽ちんです。
ATMで[スマートフォンでの取引]または[スマホ取引]を選択、PayPayアプリで[チャージ]を選択
[ATMチャージ]を選択後、案内に従ってチャージしてください。
詳しくはセPayPay公式ブイレブン・ローソンで現金チャージ
2.銀行口座からのチャージ
銀行口座からのチャージは、免許証や銀行口座、暗証番号などの個人情報の入力が必要です。
PayPayホーム画面の[アカウント]を選択、右上の[詳細]を選択します。[本人確認・口座認証]を押し、案内に従ってチャージしてください。
詳しくはこちら銀行口座からチャージ
3.クレジットカードでチャージ
クレジットカードでチャージする場合、PayPayカード(旧Yahoo!カード)でしかチャージできないので注意が必要です。
他のクレジットカードが使えるのは、PayPay「クレジットカード払い」という機能です。
この機能からは、自動車税を支払うことはできません。
PayPay残高にチャージしてから、自動車税を支払うようにしましょう。
ただしチャージ限度額は、過去24時間2万円(過去30日5万円)までになります。
詳しくはこちらPayPayカードチャージ
4.PayPay後払いでチャージ
「PayPayあと払い」は、とりあえずPayPay残高へチャージし、後で「PayPayカード(旧Yahoo!カード)」から支払える無料サービスです。
上記の「クレジットカード払い」と違い、チャージ限度額が過去24時間50万円(過去30日200万円)までなので、多額の自動車税が一括で支払いやすいです。
利用した金額は、翌月27日に「PayPayカード(旧Yahoo!カード)」で引き落とされます。
「PayPayあと払い」の利用は、事前申し込みと、審査が必要なので注意が必要です。
審査は最短7分なので、気軽に申し込めます。
詳しくはこちら PayPay後払いでチャージ
デメリット2.車検に必要な「納税証明書」が発行されない
自動車税をPayPayで払った場合「納税証明書」が発行されません。
車検時で「納税証明書」が必要な場合、自分で行政機関に「納税証明書」を取りに行かなければなりません。
郵送をしてくれる自治体もありますが、ほとんどが対応していません。
当社のお客様も、これが面倒なので「PayPay払いはしない」という人もいます。
デメリット3.すぐに車検が取れない
また、支払い後、行政機関で納付確認が取れるまで1~2週間程度かかるので、すぐに車検を受けたい場合、PayPay払いはむいていません。
すぐに車検を取りたい場合は、コンビニや金融機関で支払い、領収印が押された「納税証明」を手に入れる必要があります。
詳しくは、自動車税をPayPayで払ったら納税証明書がない!! 車検時はどうするの?で、解説しているので参考にしてください。
まとめ 自動車税をpaypay払いにするメリットとデメリット
PayPayのスマホアプリで全国46都府県の自動車税の支払いが可能になり、自動車税の支払いがとても簡単になりました。
ただし、車検に必要な「納税証明書」が発行されず、すぐに車検を取れなくなるなどのデメリットもありますので、注意して支払いましょう。