新車登録から13年経過した車は、車検時の法定費用が上がります。
13年目の「法定費用」は、高額になるので、13年目を買い替えのタイミングと考える人も多いです。
このページでは、自分の愛車が13年目に当たるのか「年数」の数え方や「重量税」の調べ方を解りやすく解説しています。
「車検費用」を事前に知り、車検費用の準備や、買替えの検討に役立ててください。エコカー価格との比較もできます。
案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説します。
13年経過の車検費用・法定費用はいくら?自分の車の「年数と重量税」の調べ方
重量税が上がる訳
新車登録から13年以上経つと重量税が上がる理由は、「SDGs」への取り組みや、政府のエコカー減税よるものが大きいです。
一言でいうと、
✔ 環境に良い新車への買い替えを促す
事が狙いなんですね。
エコカー減税とは、燃費の良い車(エコな車)だけが、税制面で優遇される制度で、環境性能割・自動車重量税・自動車税などに適用されています。
統計的に新車から13年を経過した車は、様々な箇所が消耗し、排ガス性能が落ちます。
そのため、古い車はCO2など車の排出ガスが多く地球環境に害を与えてしまうわけです。
「古い車」は税金を上げ、環境に良い車は税金を下げることで、「環境に良い新車」を普及させたいという考えです。(18年以上経つ車はさらに重課されます)
では、自分の車が新車から何年目なのか?
13年目超だった場合、重量税がいくら上がるのか見ていきましょう。
自分の車の年数は? 13年経過の調べ方
普通車の場合
自分の愛車が新車から何年たっているか調べるには、車検証の「初度登録」を確認します。
電子化された車検証の場合は↑こちら
(※2023年1月より車検証が電子化されA6サイズの小さなものになりました。使用者/所有者の記名はなく簡素化されています)
普通車の場合、初度登録+12年11ヵ月後に「13年経過」とみなされ、重量税額が上がるので、車検証を見て計算してくださいね。
早見表も作ってみました。↓
車検重量税 13年経過の早見表
簡単に13年目以降の「重量税が上がる年(期間)」が解ります。
「平成」~「令和」に対応の早見表です。これ以降はもっと値上がりし、18年超の重量税が適用されます。
例: 初年度登録が平成21年の乗用車は、令和3年から令和8年まで、13年超の重量税がかかる。
初年度登録 | 13年経過 重量税が上がる年(期間) |
---|---|
平成21年 | 令和3年~令和8年 |
平成22年 | 令和4年~令和9年 |
平成23年 | 令和5年~令和10年 |
平成24年 | 令和6年~令和11年 |
平成25年 | 令和7年~令和12年 |
平成26年 | 令和8年~令和13年 |
平成27年 | 令和9年~令和14年 |
平成28年 | 令和10年~令和15年 |
平成29年 | 令和11年~令和16年 |
平成30年 | 令和12年~令和17年 |
平成31年 | 令和13年~令和18年 |
令和 1年 | 令和13年~令和19年 |
令和 2年 | 令和14年~令和20年 |
令和 3年 | 令和15年~令和21年 |
令和 4年 | 令和16年~令和22年 |
軽自動車の場合は、13年目の12月から
軽自動車の場合は、13年目の12月から重量税が上がります。
普通車の場合➡初度登録+12年11ヵ月後から
軽自動車➡初度登録+13年の12月から
初年度登録が平成21年の場合、重量税が上がるのは令和3年12月からです。
普通自動車 初度登録年月から12年11ヵ月後に「13年経過」となる
軽自動車 初度検査年から13年を経過した年の12月以後に「13年経過」となる
国土交通省HP
ちなみに、軽自動車が13年を経過すると「車検が毎年」になるという噂が売りますが、間違いです。13年以上経過しても。18年経過しても、ずっと2年車検のままなので安心してください。
車検時に払う「13年経過した車」の重量税一覧表
車検時に払う「13年経過した車」の重量税一覧表です。
重い車ほど重量税は高いですが、エコカー以外、すべての車が13年経過で重量税が上がります。
車両重量 | エコカー | エコカー以外 13年未満 | エコカー以外 13年経過 |
---|---|---|---|
軽自動車 | 5,000円 | 6,600円 | +2,200 → 8,800円 |
500kg以下 | 5,000円 | 8,200円 | +3,200 →11,400円 |
1000kg以下 | 10,000円 | 16,400円 | +6,400 →22,800円 |
1500kg以下 | 15,000円 | 24,600円 | +9,600 →34,200円 |
2000kg以下 | 20,000円 | 32,800円 | +12,800 →45,500円 |
2500kg以下 | 25,000円 | 41,000円 | +16,000 →57,000円 |
3000kg以下 | 30,000円 | 49,200円 | +19,200 →68,400円 |
エコカーの金額は変わらないの?
エコカーはお得
エコカーは、年数がたっても重量税が上がりません。
電気自動車やハイブリッド車などのエコカーはとても優遇されているのです。
13年を超過すると、3000kg以上の車では、38,400円もの差額が出ます。軽自動車では1.6倍、乗用車では2倍以上の差が出ます。
どうすれば、自分の車の「年数」や、重量税が調べられるの?
自分の車の「重量税」の調べ方
「重量税」は、自分の車の「重さ」を知ることで、簡単に調べることができます。
1.車検証の「車両重量」を確認しよう
一番簡単なのは、車検証で確認する方法です。
車検証で、車両重量(Kg)を確認できます。上の車検証の青い四角の部分です。一番左の「車両総重量」の数値ではないので注意しましょう。
エコカーとは、電気自動車やハイブリッド車のことです。車検証のグリーンの四角部分に記載してあります。
電気自動車やハイブリッド車は、13年経過しても重量税は高くなりません。
ここに記載がない場合は、エコカー以外の車に当てはまり、13年を超過すると重量税が高くなります。
2.車検証を見てもよくわからない場合
車検証を見てもよくわからない場合は、国土交通省の自動車重量税額照会サービスを利用しましょう。
私たち車屋さんも良く利用していますが、車検証を見ながら車体番号、車検予定日を入力するだけで、正確な重量税が解ります。
「車検予定日」が未定の人は、車検証の「車検の有効期限が満了する日」を入れても大丈夫です。
3.車検証が手元にない場合
車検証が手元にない人の為に、車種ごとに車両重量を書いておきます。
自分の車の重量を確認し、重量税をチェック、車検費用の目安にしましょう。
(※グレードによって重量が異なる場合あり)
車両重量 | 車種 |
---|---|
小型車~1000kg | IQ・マーチ・デミオ・スイフト・ブーン・ソリオ・ヤリス他 |
小型車1000~1500kg | ヴィッツ・パッソ・アクア・ヤリスクロス・プリウス・フィット・ルーミー・タンク・ジャスティ・シエンタ・ポルテ・フリード・ヴェゼル・ウィッシュ他 |
中型1500~2000kg | ラブ4・ノア・VOXY・sai・レヴォーグ・フォレスター・ステップワゴン・エクストレイル・ハリアー他 |
大型2000~2500kg | ヴェルファイアー ランドクルーザー他 |
13年経過の「車検費用」は、いくらかかるの?
ところで、おいらの車の車検費用は全部でいくらなんだい?
「重量税」の金額が解ったところで、13年目の「車検費用」は全部でいくらかかるのか気になりますよね。
車検費用は、「法定費用」「点検整備代・代行代」「部品・修理代金」を合算したものです。
1.13年超過した車 車検時の「法定費用」
まずは、法定費用から。車検の法定費用は3つあり、国に払う税金や保険です。
軽自動車・重量別に、新車から13年経過した車(13年目)の車検法定費用を計算し、一覧表にしたので参考にしてください。
13年経過 車検法定費用 軽自動車
車種 | エコカー 法定費用 | エコカー以外 13年未満 法定費用 | エコカー以外 13年超 法定費用 |
---|---|---|---|
軽自動車 | 重量税 5,000円 自賠責保険 19,730円 印紙代 1,500~1,800円 | 重量税 6,600円 自賠責保険 19,730円 印紙代 1,500~1,800円 | 重量税 8,800円 自賠責保険 19,730円 印紙代 1,500~1,800円 |
13年目法定費用 合計 | 26,230円 | 27,830円 | 30,030円 |
13年経過 車検法定費用 小型車1000~1500kg
車種 | エコカー 法定費用 | エコカー以外 13年未満 法定費用 | エコカー以外 13年超 法定費用 |
---|---|---|---|
小型車1000~1500kg | 重量税 15,000円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 | 重量税 24,600円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 | 重量税 34,200円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 |
13年目法定費用 合計 | 36,610円 | 46,210円 | 55,810円 |
13年経過 車検法定費用 中型車1500~2000kg
車種 | エコカー 法定費用 | エコカー以外 13年未満 法定費用 | 1エコカー以外 13年超 法定費用 |
---|---|---|---|
中型車1500~2000kg | 重量税 20,000円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 | 重量税 32,800円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 | 重量税 45,500円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 |
13年目法定費用 合計 | 41,610円 | 54,410円 | 67,110円 |
13年経過 車検法定費用 中型車1500~2000kg
車種 | エコカー 法定費用 | エコカー以外 13年未満 法定費用 | 1エコカー以外 13年超 法定費用 |
---|---|---|---|
大型車2000~2500kg | 重量税 25,000円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 | 重量税 41,000円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 | 重量税 57,000円 自賠責保険 20,010円 印紙代 1,600~2,100円 |
13年目法定費用 合計 | 46,610円 | 62,610円 | 78,610円 |
2.点検整備代・代行代
「点検費用、代行代」は車検工場によって、異なります。一般的にディーラーは高く、民間・認証車検場などは比較的安価です。
相場の金額をは以下の通りです。
もっと詳しく、車種別に車検費用の「合計金額」を知りたい人は、こちらのページで解説しています。車検時の諸費用計算に役立てください。
3.部品・修理代金
「部品・修理代金」は、車検終了後、追加として請求される代金です。
新車から13年たった車は、経年による部品の消耗や劣化から、車検時に交換する部品が多くなり、この金額が上がるのは間違いありません。
私たち整備業者も、13年たった車は念入りに整備をします。
よって、軽自動車では車検費用が合計15万円以上、乗用車では20万円以上かかる車もあります。
見積もりの結果、高額でしたら「買い替え」を検討してもよいですね。
「車検」を安くするコツ!!節約術は、別ページで詳しく解説しているので、参考にしてください。
13年超の重量税・車検代が不安なら
13年超で高額になる車の車検代、修理代が不安なら、すべてコミコミのカーリースがおすすめです。
カーリースなら、車検代・自動車税・車のメンテナンス料がコミコミ、毎月決められたリース料を振り込むだけで、故障時の突然の出費もなし、家計の管理も楽ちんです。
特に、トヨタの KINTO の場合、新車のサブスクなので修理や故障の心配もありません。
頭金ゼロ、「残価清算」がない明朗会計なカーリースです。
リース料に「自動車保険料」が含まれているので、何度保険を使ってもリース料は変わりません。
運転が未熟な方や、保険料が高い若年層や高齢者にはとってもお得です。
半導体不足で新車納車が半年~1年待ちと言われる今、KINTOだけは、1.2か月待ちでスピード納車されます。この機会に検討しても良いですね。
KINTO公式ホームページを見てみる