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新車の納車が遅いとキャンセルできる?車屋さんが教えるキャンセル時期と金額

新車の納車が遅いとキャンセルできる?

新車の納車が遅れて不安になり、待ち切れない・状況が変わった等でキャンセルを考える方もいらっしゃいます。

・新車の納車が遅いとキャンセルできる?
・注文書(契約書)にハンコを押したけどキャンセルできるの?
・メーカー発注後だけどキャンセルできる?
・キャンセルができる場合/出来ない場合
・キャンセルの仕方
・キャンセル料はいくらかかる?
・高額なキャンセル料を請求されたら?

など、新車の「納車遅れのキャンセル」について様々な疑問にお答えしていきます。

案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説しています。

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新車の納車が遅いとキャンセルできる?車屋さんが教えるキャンセル時期と金額

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注文書(契約書)に印鑑を押したけどキャンセル可能?

納車が遅れてキャンセルしたいです。
注文書(契約書)に印鑑を押したけどキャンセルはできる?

キャンセルできる場合

「注文書(契約書)にハンコも押したからキャンセルは無理」と考える方も多いですが、押印後、時間が経っていてもキャンセルできます

車の契約では「ハンコを押した時点では、契約が成立しない」とみなされるからです。

自動車公正競争規約に則って監修されている「注文書標準約款」では、
現金購入の場合、契約成立とみなすのは・・・

1.登録
2.改造・架装・修理
3.引き渡し
のうちいずれか早い日となっています。

ほとんどのディーラーではこの「注文書標準約款」が使われていますから、押印後でもキャンセルができるのです。

キャンセルできない場合

サブディーラー等、販売店の中にはこの約款ではなく「署名・捺印によって契約成立」といった約款を使用しているところもあります。この場合、すでに契約済みとなりますからキャンセルできません。

メーカー発注後だけどキャンセルできる?

トヨタのプリウスですが、なかなか納車されません。頭にきて、販売店にキャンセルを申し出たら「メーカーに発注後はキャンセルできません」と言われました。本当にキャンセルできないの?

キャンセルできる場合

一般的に、契約成立前であれば「メーカー発注済み」かどうかにかかわらず、キャンセルは可能です。

登録後や架装後は「契約成立」とみなされキャンセルできなくなります。登録とは、国土交通省の検査のもと「車検」をとり、自動車の「所有権」を購入者に移しナンバーをつける事です。できるだけ早くキャンセルを申し出ましょう。

キャンセルできない場合

特殊に色の車のキャンセル

特殊な色、特殊な装備や安全装置などを細かく指定して受注生産を依頼した場合、メーカーに発注後のキャンセルはできません。すでに、工場でカスタマイズされたあなたの車を作り出しているからです。

特種車でなくても、契約時に依頼したカーナビやドライブレコーダー、ETCをつけてしまった。スポイラーやアルミなどの架装をしてしまったなどでも同じです。

この場合、契約が成立したとみなされ、一方的にキャンセルをすることはできません。キャンセルには販売店の合意が必要となります(合意解除)。

クーリングオフできないの?

クーリングオフ

「申込みの撤回」や「契約解除」ができるクーリングオフ制度があると聞きましたが、車のキャンセルにクーリングオフ制度は使えますか?

車の購入には、クーリングオフ制度は適用されません。

クーリングオフ制度は、突然で、じっくり説明を聞かずに契約してしまった、断れなかったなどの訪問販売に適用される制度です。慎重に検討し、自ら販売店を訪れて購入する「新車購入」についてはクーリングオフは使えないのです。

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キャンセルの仕方

契約成立前のキャンセル

契約成立前のキャンセルは、キャンセルを決めたらすぐに販売店に電話を入れましょう。口頭で不安な場合は店を訪れしっかりキャンセルを申し出ましょう。

迷っている間に登録や架装が終わり、「契約が成立してしまう」可能性があります。契約成立後は、キャンセル料金が発生してしまうのでなるべく早く行動に移すことが大切です。

早ければ早いほど簡単にキャンセルができます。

契約成立後のキャンセル

契約成立後とは、登録や架装、または引き渡しが済んだ後の事をいいます。

契約成立後のキャンセルは、一方的にキャンセルすることはできません。購入者がキャンセルするには販売店の合意を得る必要があります

また、契約成立後は「キャンセル料」が発生するので、販売店とキャンセル金額の話し合いをして合意解除を行うことになります。

★人気車種の場合、キャンセル料をとられないこともあります。

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キャンセル料はいくらかかる?

キャンセル料の決め方

キャンセル料金は、購入する予定の車に対して「合理的な額」であると決められています。合理的な額とは、販売店が実際に被った損害の事を言います。

販売店が提示した額に合意し、キャンセル料を支払うことで正式に契約の解除(キャンセル)が出来ます。

キャンセル理由で料金は変わる?

キャンセル料金は、特別な事情があっても無料・少額になる等はありません。経済的事情や、購入予定者が死んだなど、やむを得ない理由でも同様にキャンセル料金が請求されます。

実際のキャンセル料

キャンセル料は、ディーラー/サブディーラー/協力店など販売店によって様々です。

◆キャンセル料なし
◆諸費用だけ
◆車両金額の5%
◆車両金額の10%+かかった諸費用
◆車両金額の20%

トラブルを防ぐためにも、契約時には必ず確認しておきましょう。

高額なキャンセル料金を請求された場合

キャンセル料金

20万円のキャンセル料は妥当?

例えば、販売店に20万円のキャンセル料を提示された場合、この20万円が適当であるかを慎重に判断しなければなりません

登録済みのプリウスの場合で考えてみましょう。

プリウス/10月登録済みの場合

登録済みとは、すでに車検をとっている状態ですから、安く見積もって販売店は以下の諸費用をすでに陸運局に支払っています

自動車税 15,000円(月割5か月分)
重量税  0円
自賠責保険 30,170円
代行費用 およそ30,000円
検査登録費用 3,120円
車庫証明印紙 2,750円
リサイクル料金 9,830円
ナンバー代金 2,700円
合計 93,570円  

この金額をみると、

キャンセル料は10万円でも良いのかな?

乗ってないから新車と同じだろ?

と考えがちですが、いったん登録すると新車は中古車となります。

走行していない新古車でも市場価格が「新車の1~2割」下がります

プリウスの新車の場合300万円以上しますから1割でも30万円も価値が下がってしまいます。

中古車になってしまった車はメーカーに返品することが出来ません。

ディーラーは在庫を抱えることになり、大変な損害を被るわけです。こうなったら店頭販売するかオートオークションに出品するしかありません。

オートオークションに出品すると、陸送代出品料などの経費かかりますから、キャンセル料20万円ではもとはとれないでしょう。今までの人件費もかかっています。

つまり、20万円のキャンセル料の提示は、「妥当もしくは安い」といえます。

◆別の購入者を紹介した。
◆ちょうど他の買い手が現れ譲った。
などの場合、キャンセル料金は少額になるかもしれませんが、キャンセルによって高額な違約金・賠償金を請求されるのは仕方がないことなのです。

車両代金の20%を請求された

販売店の中には、キャンセル料を「車両代金の20%を申し受ける」と独自の約款を使用している店もあります。例えば300万円の車をキャンセルしたら60万円ものキャンセル料にもなります。

しかし、このような過度の請求に応じる必要はありません

高額なキャンセル料を請求され納得がいかない場合は、販売店にキャンセル料の明細を要求し、キャンセル料の「内容や根拠」について説明を求め確認し、再度話し合いましょう。

販売店が実際に被った損害額が20%ある場合は支払わなければなりませんが、そうでない場合は損害額のみの支払いを主張しましょう。

消費者契約法では、「当該事業者に生じる平均的な損害の額を超える損害金の支払いを定めた契約条項(約款)は無効」と書かれています。

まとめ 新車の納車が遅いとキャンセルできる?車屋さんが教える新車契約とキャンセル

新車の納車が遅くてキャンセルしたい場合、契約前ならキャンセルできる。
契約とは
1.登録 (車検・所有者登録・ナンバーありの状態)
2.改造・架装・修理
3.引き渡し

最近は、コロナウィルスの影響で生産工場がストップしたり納品の遅れで納車が遅れることが多くなりキャンセルのトラブルも増えています。

納車が遅くて「新車をキャンセルしよう」と決断したら、すぐに販売店に連絡することが肝心です。

キャンセルしようか悩み、販売店に連絡するまでに時間がかかったことにより、契約が成立してしまいキャンセル料金がかかってしまう場合もあります。

楽しみは先延ばしても損はありません。特別な事情がない限り、じっくり腰を下ろして待ってみるのもよいかもしれません。▶関連記事 納車が遅れたら、お詫びやサービスはあるの?もお読みください。

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