「納車」とは?
間違えやすい「納車」の意味。あなたは大丈夫ですか?
★車屋さんが教える、勘違いされやすい「納車」の正しいの意味と使い方を解説。解り易い「納車」使い方例やパータンも紹介しています。

案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説しています。
「納車」とは。あなたは大丈夫?★間違いやすい「納車」の正しい意味と使い方
今日、お客様から面白い話を聞きました。
なんでも「納車」という言葉の意味で、家族で喧嘩になったそうです。
![]() お前、何の車を買うか決めたのか? ![]() トヨタの新型RAV4を納車する予定 ![]() 納車する?・・・おまえ納車の意味わかって言っているのか? ![]() 車を買うって事じゃないの? ![]() 違うよ。おまえは、納車される側なんだよ ![]() え? どういうこと? |
「納車」とは/本来の納車の意味
勘違いされている納車の意味
「納車」の意味を勘違いされている方は結構いらっしゃって、私もお客様との会話に違和感を感じる事が多々あります。
違和感を感じても、わたくし長嶋は、もちろん黙っていますけどね。
例えば、車屋さんで、こんなふうに聞かれたら・・・

ご購入予定はいつごろですか?

12月ごろ、納車する予定です。

?? う~む・・・
12月頃に車が欲しいとなると、この会話の正解は、
「12月ごろに購入予定です」
または
「購入したいです」
と、答えなければなりません。
あえて、「納車」を使いたいのなら、
「12月ごろの納車を希望します」
「納車は12月ごろにお願いします」
が、正しい言い回しです。
そう、「納車」は、車屋さんがするものなんです。
車購入の流れで「納車」の意味を知る
「納車」の意味は、「車購入、納車までの流れ」を理解すれば簡単です。
お客様は、販売店に行き車を買います。
とはいっても、車をすぐに乗って帰れるわけではありません。
私たち販売店は、車が売れると様々な手続きが必要になり大忙しになります。
- 契約販売契約をかわします。
- 支払い頭金・手付金をいただきます。
- 車庫証明管轄の警察署で、車庫証明を作成してもらいます
- 納車整備納車に向て、車検・整備・鈑金等・オプション取付を行います
- 書類準備お客様に印鑑証明・住民票などの準備をしていただきます
- 登録陸運局にて、お客様の名義に登録します。
これで、納車準備が整いました
- 納車お客様の都合の良い日や、大安吉日などを選んで納車します。
納車をする側、される側
なんとなくわかってきましたか?
お客様は「納車される側」「納車される立場」なのです。
納車する(車を納める)のは、車屋さんの仕事なのです。
ですから、
「いつ頃、購入予定ですか?」
と聞かれて
お客様が「12月ごろ、納車する予定です」
と、答えてしまうと車屋さんは困惑してしまいます。
「納車」をするのは、車屋さんですからね。
「12月頃の納車を希望します」
「納車は12月頃にお願いします」
と答えるのが良いでしょう。
大切な「納車」の日
余談ですが・・・「納車」という言葉を使う時、一番気になるのはやっぱり「納車の日にち」でしょう。それは、お客様にとっても待ち遠しいことですが、我々車屋にとっても、納車日はとても重要な日なんです。
車を購入すると、整備や車検、車庫証明や登録手続きで1週間以上かかるのが当たり前です。でも、お客様は契約したらすぐに乗りたい。「納車」の日を1日でも早くしてほしいとおっしゃいます。
私たち車屋は、できるだけお客様の要望に応えたいのですが手を抜くことはいたしません。購入先で「安全」に乗れるように、また「我が家の愛車」と呼ばれるようにしたい。
その為には、きちんと整備し丁寧に磨き上げ、万全な状態で送り出したいのです。ですから、できるだけはやくお客様に納車できるよう整備日程を組み、お客様に確実に納車できる日をお伝えしています。
車は日々お客様に寄り添うライフパートナーです。安全を願って「大安吉日納車」を希望される方もいらっしゃるくらい、「納車」は大切な日です。私たち車屋は、この「納車日」に向かって日々仕事を頑張り続けているのです。
さて、文頭でお話したお客様の喧嘩ですが、この話には続きがあります。
父親は息子さんに、
「まさか友人にも同じこと言ってないだろうな? 恥ずかしいからやめてくれよな~」
と、さんざん「納車の意味」の間違いを責めたてたそうです。
そこで奥様が
「車の納車の言い間違いくらいで、喧嘩しないでよ」
と、言うと・・・・
父親:「車の納車??? 納車は車の意味が含まれているのに、なんで車の納車って重ねて言うんだ?」
と、またまたややこしいことになったそうです。
まあ、確かにそうですけどね(笑)
「納車」の使いかた例
納車の使い方を例をいくつかご紹介します。
納車/パターン1


納車は4月の予定です。
納車/パターン2

いつごろ納車になるんだ?


はい。「納車する」のは車屋さんの私です。
このように、納車作業は車屋さんが行いまのすので、購入者側は、
× 車を納車した
× 車を納車する
は、使えません。
購入者は、納車される側なので
○ 車が納車される
○ 車を納車してもらった
となるので注意しましょう。
「納車された」の注意点
お客様が「納車された」の表現は正しいですが、実際に「納車された」を使う方は少ないです。
というのも、「~された」となると嫌な事をされたように感じる方も少なくないからです。
悪い例には必ず「された」を用いますから、イメージが悪くなってしまいがちです。

などの使い方が良いかもしれませんね。
「納車」とは/意味と正しい話し方
インターネットを検索すると「ヤフー知恵袋」や「教えてGOO!」にも「納車の意味」の話題がたくさんありました。ちょっと紹介しますね。
似た意味合いならともかく、逆の意味ですよ?
「フェアレディZを納車したい」だの「フェラーリとポルシェどっちを納車したいですか?」だの…
なんの疑問も違和感もなく当たり前に言ってるあたり、空恐ろしいものすら感じます。
そんなに納車したかったら車屋さんに就職したまえ。
「ポルシェとフェラーリ」どっちを納車したいですか?!」
とか言う連中が多すぎでしょう。・・・・・・
車を納車する
納車が車を意味してるから、アタマの車なんて要らないと主人にバカにされました
自分がバイクを購入した際、バイクを納車したはおかしいですか?
バイクを納車された。ですか?
➡バイクを納車されたが正しいです
かなり皆さん手厳しいですね。ごらんのとおり、わたくしも日本語は得意な方ではありませんが、正しく納車の意味を知って美しい日本語を使うようにしたいですね。
納車の待ち時間を利用!! さらに車を安く買おう
車を購入したら「納車日」や「支払い金額」が気になりますね。
下取り車があるなら、高く売る事でトータルで安く車を買う事が出来ます。
ディーラーで査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
ディーラーは、人件費や車両保管、整備等の経費が多く掛かかるので仕方ないんですよね。
買取専門店ですと廃車といわれた車でも、平気で20万円以上高く見積もられる事があります。
でも、自分の車の相場が高いのか安いのか分かっていないと、ディーラーの査定額が高い安いの判断が出来ません。
わたくし長嶋が、時間がない時にこっそり利用しているのが「カーネクスト」 です。
他社みたいな細かい個人情報入力はなく、氏名と電話番号だけ、わずかな入力時間ですぐに自分の車の買取金額がわかります。
廃車予定の車、動かなくなったた車にも値がつき、無料で自動車税の還付手続きもしてくれるのはここだけです。
ディーラーの査定額に惑わされず、お安く車を購入してください。
まとめ 「納車」とは。あなたは大丈夫?★間違いやすい「納車」の正しい意味と使い方
納車は、車屋さんがするもの
お客さんは、納車される側