など、まだ手元に車がないのに、ローンを支払うことにに疑問を感じる人に、車屋さんが正しいローン開始のタイミングを教えます。
案内するのは、新車中古車販売・国土交通省/陸運局認証車検工場を営むオートディラーの「長嶋」です。50年の経験をもと実際に起こったトラブルや解決方法を解説しています。
納車前なのに、ローン支払い開始はふつうなの?車屋さんが教えるローン支払い開始を遅らせる方法
当社でも、「納車前」に「ローン支払い開始」のお客様は大勢いらっしゃいます。
これはディーラーでも車業界でもよくあることで、結論から言うと、ローン支払い開始は 契約の翌月 が一般的なのです。
しかし、「納車」が1年先など時間を要する場合、ローンの支払い開始を「遅らせる」方法もあります。では順に解説していきますね。
納車前の「ローンの支払い開始」は一般的
厳密にいうと、ローンの支払いは、契約直後から始まります。
直後といっても、本人確認や、銀行の口座振替依頼などがあるので、支払い開始は翌月からになります。
- 前月車購入と同時にローン契約申し込み
車販売店を通じで申し込み。ローン契約書記入、捺印
- 1~2日審査完了OK
- 1週間以内ローン会社から確認電話
・ローン契約に間違いないか
・借入金額や月々の支払額の確認
・販売店へ代金を用立てる事の確認 - 即日契約成立 販売店へ車両代金用支払い
- 翌月申し込み日の「翌月」支払い開始
納車がまだでも支払うの?
「車の購入」と「ローン」は別です。
「ローン会社」から車を買ったのではなく「融資」をしてもらったのです。
注文時にローンを組んで問題が無ければ「契約」が成立し、すぐに引き落としが始まります。
ローンの契約書には、引き落とし開始日や金額が明記されているので確認してみましょう。
ローン契約が済むと、すぐに販売店に「車の代金」が支払われます。
車がまだ手元になくても、ローンの支払いは翌月からはじまります。
このように、納車前でも、契約をした以上、期日に返済が始まるのは当たり前のことなのです。
でも、すぐに支払いが始まるなんて聞いてないわ~
という人は、営業マンの説明不足も考えられます。こちらの例も読んでみてください。
ディーラー値引きの罠
ディーラーの場合は、当月の売上に欲しさに少し強引にローン契約を結ぶことがあります。
営業マンが、ローン会社からの「バックマージン」狙いで、当月の売上げに押込む場合です。
ディラーなどの大型店舗は「ローンの契約数・契約年数・利息・契約額」などでバックマージンが増えます。
特に、決算時期は達成目標のため1件でも多く「ローン契約の獲得」を狙っているわけなんです。
そういう場合、営業マンは、
「○○円安くするから、すぐにローン契約してください」
とセールスしてくるはずです。
こうなると購入者もメリットがあるので契約する人が多いのですが、ローン契約すると、当然翌月から支払いが始まるわけです。
でも、お客様は
「翌月から支払い開始だなんて、聞いてないよ~」
と、トラブルになる事が多いのです。
このトラブルで、ディーラーに不満を持ち、当社に車検を出すようになったお客様もいます。
営業マンは「説明しました」なんて言うけれど、結局、水掛け論で終わる事が多いんです。
車屋さんが、ローンの「先延ばし」を嫌がる理由
ほとんどの車屋さんは、ローンの先延ばしを嫌がります。
なぜなら、様々なリスクがあるからです。
例えば、新車300万円の車をフルローンで購入、支払いは「納車時」とした場合
など、たくさんのリスクがあります。
それに、信頼関係がない相手との「車の契約」はできませんよね。
でも、ローン契約が済んでいると、ローン会社が、すぐに販売店に300万円を支払ってくれます。
おかげで、車屋さんは安心して新車を発注、納車ができて、商売も回るわけです。
でも、お客様側だって、納車前に「販売店に300万円渡して大丈夫?」
という不安がありますよね。
納車されてないのに、お店が倒産したら大変です。
1年も先の納車なら、やっぱり支払い開始も「納車日近く」にしたいと考えるのは当然です。
「ローン支払い開始」を遅らせる方法
「ローン支払い開始」を「納車日近く」に遅らせる方法は、いくつかあります。
下に大きく3つの方法を挙げました。
1.頭金を払って、ローン契約は後
まず、頭金を支払って「車の契約」をし、ローン契約を後で行う方法です。
納車日が近づいたら「ローン契約」を申し込めば、ローンの支払い開始を遅らせることができます。
頭金なしのフルローンでは「車契約」と「ローン契約」を同時に申し込む必要があります。
そのため、どうしても「ローン支払い開始」が翌月になってしまうのです。
頭金を支払うことで、販売店との「信頼」が生まれ、「ローン契約」は後でも可能になります。
一般的に頭金は、購入する諸費用分ぐらいが相場です。
軽自動車ですと10万円前後、普通車なら20万円前後です。ご自身の契約書を見て金額を確認しましょう。
ただし、確実にローンが通ることが前提です。
契約したのに後でローンが通らなければ、支払いに困りますからね。キャンセルすれば、キャンセル料金もかかります。
これから転職したり、収入が減る人は、先にローン契約をしたほうが良いでしょう。
頭金の支払いタイミングについてはこちらの記事に詳しく解説しています。
もし、ローン審査に通るか解らない人は次の方法をお勧めします。
2.仮審査にとどめて、後で申し込み
ローン審査に通るか解らない人は、車契約時に「ローンの仮審査」をしてもらいましょう。
仮審査が通ったら「車の契約」を行い、納車日近くに「本審査+ローン契約」を申し込む方法です。
販売店側でも、仮審査に通ると「車の契約」を承諾してくれます。
お客様の職業が公務員だったり、長期在職、家持ち、他に借金がないなど、安定した収入がある人は心配ないでしょう。
納車日近くになったら、本申し込みを行い、ローン契約をしましょう。
ディーラーもこの方法で1年以上ローン契約を待ってくれるはずです。
ただし、高額車両や、新車の場合「頭金」を請求されます。
低価格の中古車でも、販売店によっては「頭金」や「手付金」を請求される場合があります。都合のつかない場合は交渉してみましょう。わたくし長嶋なら、頭金なしでもOKですけどね。
このように、仮審査だけで「車の契約」を行い、ローン契約を遅らせることで、ローン支払い開始を遅らせることができるのです。
確実にローンが通るか解らない人、この方法が不安な人は、次の「銀行マイカーローン」を当たる方法もあります。
3.銀行マイカーローンの「仮審査の有効期限」利用する
銀行マイカーローンでは、仮審査の有効期限を利用して、ローン開始日を遅らせることができます。
「仮審査の有効期限」というのは、仮審査をしてから「融資実行」までの期間です。
「仮審査の有効期限」は、銀行によって異なりますが3か月~半年が一般的です。
当社のお客様は、この「仮審査の有効期限」をうまく利用して上手に「ローン支払い開始時期」を調節していたので感心しました。
1年半待ちのジムニーを購入。
当社への入金は頭金のみで、残金は登録日までの契約をしました。
銀行の「仮審査の有効期限」は3か月
納車予定2か月前に、銀行の仮審査を済ませておき、車の納車予定が確定した段階でローンを契約。
登録3日前にお振り込みいただきました。
お客様が仮審査してから、振込まで2カ月。
銀行の「仮審査の有効期限」は3か月だったので、当社の納車があと1か月遅れても、支払い開始はあと1か月伸ばせたわけです。
これなら、納車前に、ローン支払い開始になる事はありませんね。
4.NEW!! ローン支払い猶予を利用する
新型コロナウイルスの影響で、早くマイカーを購入したいユーザーに対応するために、自動車ローンの支払いを最大4か月猶予できるローンが登場しています。
最大5か月猶予できるローンとは、契約後4か月の返済額が0円で、5か月目から返済がスタートするローンです。
トヨタ自動車、日産自動車、ホンダなどですでに取り扱いを始め、手元の資金を持ち出すことなく車両が購入できます。
また信販会社では、新社会人向けに、3月に契約すると、引っ越しや新生活の準備で何かと物入りな2~3か月間返済を据え置くタイプのローンを発売しています。
納車前に、ローン支払いを開始するメリット
納車前に、「ローンの支払い開始」は悪いことばかりではありません。
納車前に支払い開始するメリットは、少しでも早くローンが完済できる点です。
なんだ~、当たり前じゃん。なんて思わないでくださいね。
信販会社のオートローンでは、車にローン会社の所有権がついてしまいます。車検証の所有者欄がローン会社の名前になるんです。
完済しないと所有権解除をしてもらえず、売ることも乗り換えることもできません。いわば、自分の車でも借り物のままなのです。
また、5年ローンで計画したのに、納車1年待ちだと、6年後の未来まで予想しなければなりません。
その頃は、結婚、マイホーム取得、出産、子供の学費、親の介護、リフォームなど、お金が必要になるかもしれません。
ローンは結局、借金です。
少しでも早く完済して、よりよい未来を迎えた方が安心ですよね。
それでも、やはり気になる方はローン開始時期を遅らせて、素敵なカーライフを送ってくださいね。
👉愛車を最高額で売る裏技
愛車を高く売りたいなら、下取り車をもっと高く売る事でトータルで安く車を買う事ができます。
「ディーラー」で査定した下取り車の価格は、かなり低く見積もられています。
ディーラーは、人件費や車両保管、整備等の経費が多く掛かかるので仕方ないんですよね。
買取専門店ですと廃車と言われた車でも、平気で20万円以上高く見積もられる事があります。
でも、自分の車の相場が高いのか安いのか分かっていないと、ディーラーの査定額が高い安いの判断が出来ません。
わたくし長嶋が、時間がない時にこっそり利用しているのが「カーネクスト 」です。
他社のような細かい個人情報入力はなく、氏名と電話番号などの、わずかな入力時間で自分の車の買取金額がわかります。
廃車予定の車、動かなくなったた車にも値がつき、無料で自動車税の還付手続きもしてくれるのはここだけです。
ディーラーの査定額に惑わされず、お安く車を購入してください。
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